角田裕毅「とても名誉なこと」幼少期からの英雄アロンソとヘルメットを交換…アロンソのミュージアムに角田のヘルメットが追加｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、幼少期からのヒーローであるフェルナンド・アロンソとヘルメットを交換。本人は「とても名誉なこと」と述べている。

第14戦ベルギーGPが行われた週末の土曜日、アロンソは角田とガレージ裏でヘルメットを交換。その様子はアロンソの恋人であるアンドレア・シャーガーの『Instagram』のほか、アルピーヌ、アルファタウリのSNSでも公開されている。

2005年、2006年のF1王者アロンソは以前から他のドライバーとヘルメットを交換する“収集家”としても著名。アロンソが故郷オビエドに創設したレース施設『Museo Fernando Alonso』内にて、アロンソ本人によるこれまでのトロフィーやレースギアのコレクションとともに、交換したプロドライバーのヘルメットも展示している。

角田は自身のSNSでアロンソの投稿を引用しながら「あなたとヘルメットを交換できたことは、とても名誉なことです」と感謝の言葉を述べている。

2000年生まれ、現在22歳の角田にとって、2001年にF1デビューを果たした現在41歳のアロンソは、物心がつく前からF1マシンを駆っていた19歳年上の大先輩。昨季のF1デビュー戦、バーレーンGPで9位フィニッシュを果たした角田は「子供の頃からのヒーローと同じトラックで競うことができたし、レースを心から楽しんだ。特にアロンソ選手を抜いた瞬間は嬉しかった」と語っていた。

また、当時の角田は「僕にとって子供の頃から見て育ったスーパースターですけど、僕の父がアロンソ選手の大ファンなんです。父は昔から鈴鹿でアロンソ選手を応援していて。コーナーからの立ち上がりがあらゆるドライバーの中で最高だと言っていました。僕も当時富士スピードウェイで彼のことを見ていました。今回のレースではアロンソ選手と一緒に走りながら、彼のドライビングを学ぼうとしていた」と発言。角田家は親子そろって熱心なアロンソファンだったことを明かしていた。

F1で2シーズン目を迎えた今季、オーストリアGP決勝34周目のターン3～4区間では、角田を抜こうとしたアロンソが芝生に押し出される形になり、アロンソが角田に向かって走行中のコクピットから“今の閉め方はダメだ”とジェスチャーを送ったことでも話題になった。このことについて角田は、後にSNSで留意する旨のリアクションを見せている。

トラック上では競い合う間柄だが、角田にとって大先輩アロンソは昔も今も、お手本と言うべき存在であり続けている。そんなヒーローとのヘルメット交換は名誉なことであり、角田にとって格別な出来事だった模様だ。

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