中野信治氏が角田裕毅＆デ・フリースの来季陣容に見解「手強いのがきた…裕毅は今年以上に集中しないと」僚友変更は開発にプラス要素も？｜WEDNESDAY F1 TIME

レーシングドライバーの中野信治氏が、来季アルファタウリのドライバーラインナップとなる角田裕毅＆ニック・デ・フリースの組み合わせについて、自身の見解を示している。

アルファタウリは日本GP開催中の8日AM9、ピエール・ガスリーの来季アルピーヌ行き＆デ・フリースのレギュラードライバー採用を正式発表した。9月22日に角田の来季契約延長が発表されていたこともあり、これで2023年のアルファタウリは角田＆デ・フリースがシートを獲得したことになる。

中野氏は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #29』に出演。9日のデ・フリース会見はアルファタウリのホスピタリティで間近に見ていたこともあり「自信満々でしたよね。本人の受け答えなんか聞いててもすごくキッチリしている」と実力者デ・フリースの姿勢について語っている。

「頭も切れるんでヘルムート（マルコ博士）だったり、（マックス）フェルスタッペンが同胞（オランダ人）ということもあって、ちょっと推している部分もある」

「裕毅（を推す）、我々としてはやっぱり（アルファタウリを）率いてほしい。引っ張ってほしいんで。このチームでは先輩でもあるし」

「でも、こないだデ・フリースを見ていて、相当裕毅はここから集中して今年以上に、ピエールと一緒にやっていたとき以上に集中してやっていかないと」

「結構手強いのが来たなという。チームメートなんですけど、ライバルという点ではこれまで以上に簡単ではなくなるな、という気がしますね」

番組MCのサッシャ氏は「良い点としては、デ・フリースも角田も背が低いんですよね。アンソニー・デヴィッドソン＆佐藤琢磨のスーパーアグリ以来となる低身長コンビなんですって。体重が軽いから、バラストとか車重が軽くなる。（身長の高い）ガスリーに合わせる必要がなくなった」と口にした。

すると中野氏も同意し「それはありますね。重配（重量配分）が変えられるんで、そこはアドバンテージになると思いますね」と返している。

「F1において重配を変えられるという点は、マシンが軽いんでバラストを積むんですけど、アンダーステアが多いな、と思ったら前にバラストを積むとか、いろんな調整ができるんで。重心を下にするということもできる。クルマを作るといった意味でもデザイナーやエンジニアを含めて、ポジティブな方向に行くのかなと思う」

なお、角田の身長は159cmで、現在のF1ドライバーの中では最も低い。デ・フリースは167cmであり、177cmのガスリーよりもチーム間体格差がかなり狭まることになる。これがアルファタウリのマシン開発という点では、プラス要素となる模様だ。

2019年のF2王者ながら、シートが空いていないことから、F1昇格のチャンスを得られなかったデ・フリース。2023年シーズンは28歳（来季開幕時）にして、ようやくレギュラーシートを獲得した。

22歳の角田は、28歳のルーキーであるデ・フリースと迎える2023年、どのようなシーズンを送ることになるのだろうか。中野氏が語ったように気が抜けないF1での3年目となる一方で、マシン開発という点で角田＆デ・フリースの組み合わせが、大きなプラス要素をもたらし、アルファタウリは総合力アップとなるのか注目したい。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？