ガスリーが僚友角田裕毅に惜別の言葉「弟のよう…ユウキは本当に良いやつだから離れるのが寂しい」間近に見てきた角田の成長も口に｜Saturday F1 LAB

今季限りでアルファタウリを去り、来シーズンよりアルピーヌに加わることが決まったピエール・ガスリー。フランス人ドライバーが、アルファタウリのスタッフ、そして2年間コンビを組んだ僚友角田裕毅に対して惜別のメッセージを贈っている。

今季第18戦の日本GP開催中、8日のAM9に突如アルファタウリはガスリーが今季限りでアルピーヌに移籍することを発表。オランダ人ドライバーのニック・デ・フリースが、ガスリーの穴埋め役として来季からアルファタウリのレギュラードライバーになることも併せて明らかになっている。

ガスリーは日本GPの土曜日、チームのガレージ内で今季限りで去ることをスタッフに報告。その様子が『DAZN』の『Saturday F1 LAB-Off the Cockpit #15』で公開されている。

「みんなとずっと一緒にいたから、離れるのが寂しい。F1で過ごしたどの瞬間も、必ずみんながいたからね」

「マレーシア（2017年）のデビュー戦も、初表彰台（2019年ブラジルGP）や初優勝（2020年イタリアGP）のときもね。F1での感動的な瞬間を、みんなと共有できて本当に良かった」

「これまで本当にありがとう。最終戦までベストを尽くすよ。最後の瞬間までみんなで楽しもう」

そしてガスリーは日本GPを終えた後のインタビューで“特別な関係を築いた角田とも別れることになりますね”と聞かれ、こう返答している。

「この2年間、ユウキは弟のような存在だったよ。たくさんの良い思い出ができた」

昨季よりルーキーとしてアルファタウリに加わり、奮闘を続けてきた角田の成長を、間近で見てきたガスリーはポジティブにとらえていた模様だ。

「デビュー以来、ユウキは改善を続けてどんどん成長していった。その姿を18カ月にわたって僕はこの目で見てきたからね」

「ユウキがいないと間違いなく寂しく感じるだろう。アイツのフランクな態度もきっと恋しくなるんじゃないかな」

ガスリーは「食事の趣味も独特で面白いキャラクターだった。でもレース以外のところでは会えるからね。ユウキをミラノの近くに引っ越させようかな。そうしたらいつでも会える」と冗談交じりで続け“弟分”角田との関係が良好なものだったと振り返っている。

「ユウキは本当に良いやつだから、離れるのが寂しいよ」

2021年、2022年と角田は先輩ガスリーの背中を追いながらF1での2シーズンを過ごした。ガスリーが抜ける2023年はF1挑戦3年目となり、5歳年上ながらF1ルーキーとなるデ・フリースとコンビを組み、新シーズンへと突入する。

角田にとっては兄貴分ガスリーが去った後、アルファタウリのけん引役としてリードする役割も求められることになる。

また、アルピーヌに去っていったガスリーとの真っ向勝負で角田は存在感を示すことができるのかどうか。それが先輩ガスリーに対する最大の恩返しであり、2023年シーズンにおけるF1の大きな見どころとなりそうだ。

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