角田裕毅「鈴鹿では夢が叶った」次戦アメリカGPに向け「鈴鹿に似ている…ポイントを狙いたい」昨季9位の地で13レースぶり入賞なるか｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、2022年第19戦アメリカGPに向けて意欲を示している。

前戦の第18戦日本GPは、角田にとって初のF1母国グランプリ。決勝では13番グリッドからスタートし、雨の混乱にも乗じて一時は9番手までポジションを押し上げた。だがウェットからインターミディエイトに変えるタイミングで後手に回ったこともあり、結局13番手でのフィニッシュとなった。

それでも角田本人にとって、F1レーサーとして初の母国レースは格別だったようだ。チームの公式メディアを通じて「自分にとって夢が叶った瞬間だった」と振り返っている。

「鈴鹿を振り返ってみると、初めての母国レースということもあり、自分にとってはすべてが楽しい経験となりました。F1ドライバーとして母国レースに参戦することは、自分にとって夢が叶った瞬間だった。フリープラクティス1回目、トラックに出た瞬間から感情的になりました」

「エネルギーやアドレナリンが湧いてきて、とても興奮したことが印象的でしたね。それでも自分自身をリセットして、いつもの集中力を取り戻すことができた。決勝ではポイントを獲得できなかったことが悔やまれます。レース後には日本に数日滞在できましたし、とても良い時間を過ごせました」

次戦アメリカGPに向けては昨季の経験を踏まえて、結果を出すことの重要性を説いている。

「今は次戦のオースティンに向けて集中しています。昨季は予選Q3に進出し、決勝では9位フィニッシュすることができました。とてもうまくいったと思います」

「オースティンのトラックはいくつかの点で鈴鹿に似ていて、特に最初のターンの後は（鈴鹿の）S字のようなフィーリングもあります。レースウィークを通して徐々にペースを上げていく、いつものアプローチを取りたい」

「鈴鹿では雨で走れなかったピレリの新タイヤテストがFP2で行われるみたいですし、セッションが30分追加されるという意味でも有益なFP2になると思う。それを最大限に生かして土曜日には予選Q3、日曜日はポイントを狙っていきたい」

「コース自体はとてもバンピーで、去年の記憶だと特にセクター1区間がそうだった。今季のマシンで走行したとき、どのような挙動になるのかとても興味深いですね。バンプに対応するため、マシンのセットアップを変更すると、高速コーナーでは逆効果になる可能性が高い。その中間のセットを見つける必要があると思う。データを少しでも多く収集して、このトラックにうまくフィットするマシンに仕上げたい。サーキットはとても良い雰囲気だし、楽しい週末になることを期待しています」

今季、角田は序盤6レースでは3戦で入賞を果たすなど、上々の滑り出しを見せた。だが第6戦スペインGPでの10位入賞を最後に、12レースにわたってポイントから遠ざかっている。

昨年9位フィニッシュを果たした相性の良いアメリカGPで、角田は13戦ぶりのポイントゲットができるのか。オースティンでは何としても結果を残したいところだ。

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