角田裕毅「マテシッツさんに敬意を示すことができた」アメリカGPで19番グリッドから怒涛の追い上げ＆13戦ぶり入賞に安堵の言葉｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、第19戦アメリカGPを終え、コメントを発している。

角田は予選でQ2敗退の15番手。他車の降格ペナルティで13番グリッドからスタートする予定だったが、決勝前までに角田のマシンはギアボックスの交換が入り、角田はグリッド降格で19番手からスタートすることになった。

オープニングラップで角田は一気に14番手までポジションをジャンプアップさせると、ミディアムからミディアムへとつないで粘りの走りが続く。セーフティーカー明けのタイミングではハードを履いた僚友ピエール・ガスリーのトレインに付き合う時間が続き、第2スティントでタイヤの持ち味を使いきれず。

第3スティントのハードでもDRSトレインの後方で攻めあぐねる時間が続いたものの、終盤にはチョウ・グァンユ、アレクサンダー・アルボンを立て続けにパスし、P10フィニッシュを果たした。角田にとっては第6戦スペインGP以来となる13戦ぶり、今季4度目の入賞となった。なお、レース後フェルナンド・アロンソにペナルティが課され、角田は9位に繰り上げとなっている。

レース後に角田はチーム公式メディアを通じて「今日は本当に大変でした。それでも楽しいレースだったし、長いギャップを経て、再びトップ10に戻ることができた」と発言。13戦ぶりの入賞に安堵の言葉を漏らした。

「今週末、ポイント圏内でフィニッシュできたこと、そして（レッドブルの共同創業者ディートリッヒ）マテシッツさんに敬意を示すことができた。それが何よりもうれしい」

「ミディアムでのペースは本当に良く、自分でも予想していなかったほどです。オーバーテイクを仕掛けることもできましたが、（第3スティントの）ハードではちょっと苦戦した。なぜこのコンパウンドではうまく機能しなかったのか、そこはデータをしっかり分析したい」

角田は「レース全体としては、再びポイントを獲得できたことをうれしく思っているし、ここからシーズン終わりまで続けられることを願っている」と続け、ここからの終盤戦であるメキシコGP、ブラジルGP、アブダビGPでのポイント獲得に意欲を示した。

今回は角田が9位入賞を果たした一方で、コンストラクターズで競うハースのケビン・マグヌッセンが8位フィニッシュだったことから、コンストラクターズポイントでアルファタウリは9位のまま。8位ハースとを追う展開になっている。

ここから北中米、南米、そしてラストは中東のUAEと続く中で、角田は良い形でF1での2シーズン目を締めくくることができるのか、注目したい。

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