ミック・シューマッハが角田裕毅の相棒になる可能性もあった…トスト代表「ミックを乗せたかったが政治的な理由で実現しなかった」｜F1

2023年、アルファタウリのドライバーセットは角田裕毅とニック・デ・フリースの日蘭コンビに決まった。ピエール・ガスリーがアルピーヌへと去ったことに伴い、デ・フリースが代案となった。だたフランツ・トスト代表は異なるプランも思い描いていたようだ。

アルファタウリのトスト代表は欧州大手メディア『RTL』のインタビューで「実はミック（シューマッハ）を迎え入れることができないか、話は挙がっていた」と証言している。

「実際に私はミックをマシンに乗せたかったんだ。彼が才能を有していることは誰もが分かっているし、F1キャリアを成功させるために必要なものを備えている。個人的には私は彼を高く評価しているよ」

だがこの話は実現せず。レッドブルのドライバープログラムを統括するヘルムート・マルコ博士も了承していたようだが、トスト氏は「フェラーリのジュニアだったし、ミックとの契約は問題がないはずだった。だが、何らかの政治的な理由で実現しなかったんだ」と発言。水面下で何らかの動きがあり、アルファタウリ加入が幻に終わった模様だ。

結果として2022年までメルセデスのリザーブだったデ・フリースがアルファタウリのレギュラードライバーとなり、ミック・シューマッハはデ・フリースの後釜として2023年はメルセデスのリザーブを務めることになった。

また、トスト代表と言えばかつてミックの叔父であるラルフ・シューマッハ氏のマネージャーを担当し、1990年代はフォーミュラ・ニッポン参戦のため、ともに日本で活動したことでも著名。それだけにシューマッハ家とも強いつながりがある。

結果としてミックはハースから去るとともにフェラーリ・ドライバー・アカデミーから離脱し、父ミハエルの古巣でもあるメルセデスのリザーブドライバー入りを決断した。

レッドブルグループ＆アルファタウリ入りは実現しなかったが、トスト代表は角田＆ミック・シューマッハというドライバーセットで2023年に挑むことも一つのプランとして思い描いていたようだ。

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