角田裕毅「この勢いを開幕戦でも」3日目終盤に6番手タイム＆テスト内容に確かな手応え…僚友デ・フリースも「すべてがうまくいった」｜F1

2月23日～25日にかけ、3日間にわたって行われたバーレーンプレシーズンテストを終え、角田裕毅が改めて開幕に向けて意欲を示している。

25日に行われたテスト3日目、角田裕毅は午後スタートの後半セッションを担当。フロービズで空力のチェックを行ったあと、主にロングランでデータ収集を行った。バーレーンGPの予選及び決勝と同時刻となる現地時間PM6が近づくと、パフォーマンスラップへと移行。C4タイヤを履いて1:31.261をマークし、この日の6番手タイムを叩き出している。

これよりも上位タイムの5人はセルジオ・ペレス、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス、シャルル・ルクレール、カルロス・サインツとなり、ハミルトンとボッタスは最も柔らかいコンパウンドのC5を装着してのタイム。C4タイヤで角田はペレス＆フェラーリ勢2人に続く好時計という結果だった。

角田は「僕たちはとても生産的な3日間のテストを行い、シーズンに向けて多くの有用なデータを収集することができた」とプレシーズンテストを振り返った。アルファタウリ公式がその言葉を伝えている。

「今回のテストにおいて、初めて午後のセッションを担当することになりました。パフォーマンスラップではドライビングの質と、チームへ確かなフィードバックをすることができて、満足しています」

「いくつかのリミットも見つかりましたが、それをさらに詳しく調べることで、さらにパフォーマンスを強化できるはずだと確信している」

「この勢いを開幕戦でも維持できるように引き続き取り組んでいきたい。今季これからのレースで、良い結果が得られることを願っています」

そして今季もし烈を極めるであろう中団勢の争いについて、改めて気を引き締めた。

「いつものように中団勢の戦いはとても拮抗した状況になると思う。他のチームがどのようなプログラムを行っていたかはわかりませんし、現時点の状況だけで他のチームと自分たちを比較することは困難だと思う。まずは来週のレースに向け、100％の力を出せるように、しっかり体を休めたい」

Getty Images

そしてテスト3日目は午前中のセッションで走行し、87ラップをマークしたニック・デ・フリースも確かな手応えを口にしている。

「今日はテストの最終日だったし、すべてがうまくいった。とても満足しています」

「多くの周回を重ねることができたし、想定していたすべてのボックスにチェックを入れることもできた。3日間のテストを通じて、パッケージについて多くのことを学べたことも大きかった」

「来週の開幕レースに向けて、すべてをまとめるのにきっと役立つはず。ミッドフィールドの争いはとてもタイトなので、シーズンの最初のレースではポテンシャルを最大限に発揮したい。そして良い結果が出せることを願っているよ」

今回のテストでは3日目前半まで地道なロングランが多かったアルファタウリ。一発の速さが不明瞭だったこともあり、AT04のポテンシャルを推し測るのが難しい状況だったが、終盤に角田が6番手タイムを出したことから、アタックラップでも良いペースで走れることを証明した。

昨季10チーム中9位と低迷したアルファタウリ。今回のテスト結果を踏まえると、AT04は中団争いでも十分に戦えるポテンシャルを備えているかもしれない。アルファタウリ3年目の角田、そしてルーキーのデ・フリースにとって、飛躍の1年となる可能性は十分にありそうだ。

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【レース情報】
F1  第1戦：バーレーンGP※日本時間
3月3日（金）21:00～フリー走行1回目
3月4日（土）0:00～フリー走行2回目
3月4日（土）21:00～フリー走行3回目
3月5日（日）0:00～予選
3月6日（月）0:00～決勝

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