2023年の開幕戦、バーレーンGPを終え、アルファタウリの角田裕毅が今季初戦を振り返った。
決勝で14番グリッドスタートの角田は、3度のピットインを行い、アルピーヌのピエール・ガスリー、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンと競りながら、レース終盤を迎えた。だが最後のピットインではピット作業に時間を要したこともあり、アルボンとの差が開いてのコース復帰となってしまう。
ソフトを履いた最終スティントでアルボンとの差を詰め、残り3周ほどでDRS圏内の1秒以内まで迫った角田だったが、アルボンを最後までパスすることはできず。結果として角田は11位フィニッシュとなり、2021年、2022年に続いての3季連続開幕戦入賞を逃す結果となった。
角田本人は「レースペースは想定していたよりも良かった。それだけにポイントを逃したことはとても悔しいです」と結果を悔やんでいる。
「最後惜しくもポイントに届きませんでしたが、レースウィーク全体通して自分のパフォーマンスはポジティブだったと思います。このまま突き詰め続けていきます！」
「スタートが大きく左右しました。ウィリアムズに抜かれてしまい、ポジションを落とすことになった。彼らのストレートスピードはかなり速く、オーバーテイクすることができなかった」
「思った以上に苦労しましたが、タイヤマネージメントには満足している。プッシュしようと思った途端にタイヤがオーバーヒートし始め、スライドしてリアのグリップを失い始めた」
そして角田は「次のサウジアラビアGPを皮切りに、中団でコンスタントに戦えるよう、マシンを開発するためにすべきことはまだまだたくさんある。特にハイスピード区間ではパフォーマンス面で苦しんでいたので、次のサウジは難しいかもしれません。それでもマシンのポテンシャルを引き出すことができたらポイント圏内でのフィニッシュは可能だと確信している。なのでポジティブな状態で次に向けて集中していきたい」と語り、第2戦からの巻き返しに照準を合わせた。
一方で14位フィニッシュとなった僚友ニック・デ・フリースは「まだまだ改善の余地はあるけれど、今日のレースにはかなり満足している」と述べ、レギュラードライバーとしての初戦を回顧している。
「レースペースはまずまずだったし、他のチームと十分に戦うこともできた。バーチャルセーフティーカーのタイミングでピットインできずにハードでそのまま走り切ることになってしまったけれど、今回の走行による経験、ロングランのデータはきっと今後役立つはずだと思っている」
「ポイントを獲得するため、次のサウジアラビアに向けて集中していきたい。やるべきことはまだまだたくさんあると承知しているよ。チームが少しでも前進できるよう、改善に向けて引き続き取り組んでいきたい」
チーム代表のフランツ・トスト氏も「満足していないし、取り組むべきことがたくさんある」と、悔しさをあらわにした。
「まずは開幕戦で素晴らしい結果に終わったレッドブルにおめでとうと言いたい。一方で我々は残念ながらパフォーマンスに満足できる結果ではなかった」
「技術的な観点から、我々は期待していたクルマのレベルに達していない。それだけに取り組むべきことはたくさんある。マシンのどこがウィークポイントなのか、それは明確化している」
「新しいアップグレードでパフォーマンスを向上できるよう、多くのことに取り組まないといけないね。予選では14番手と19番手だった。決勝ではここから2人とも挽回してくれたし、ユウキもニックも良い仕事をしたと断言できる」
「ユウキは入賞を目指して懸命にプッシュしたが、残念ながらコンマ数秒差で逃してしまった。ニックも良いレース運びを見せたと思う。決勝レースにおけるマシンの特性を学び、多くの経験を積むことが今のニックには重要なんだ」
開幕戦を終えた段階ながら、今季はレッドブル、フェラーリ、メルセデス、アストンマーティンによる4強の様相を呈している。アルファタウリは中団勢の一角として、アルファロメオ、アルピーヌ、ウィリアムズ、マクラーレン、ハースらとしのぎを削る事になりそうだ。
昨季10チーム中9位だったアルファタウリ。果たして今季はどこまで巻き返すことができるのだろうか。まずは3月17日～19日、高速特性の強いサウジアラビアGPで改めて力関係がどう明確化するのか注目される。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
| レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | バーレーンGP | 3月3日（金） ～4日（土） | 3月5日（日） |
| 第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日（金） ～18日（土） | 3月19日（日） |
| 第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日（金） ～ 4月1日（土） | 4月2日（日） |
| 第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日（金） ～ 29日（土） | 4月30日（日） |
| 第5戦 | マイアミGP | 5月5日（金） ～ 6日（土） | 5月7日（日） |
| 第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日（金） ～ 20日（土） | 5月21日（日） |
| 第7戦 | モナコGP | 5月26日（金） ～ 27日（土） | 5月28日（日） |
| 第8戦 | スペインGP | 6月2日（金） ～ 3日（土） | 6月4日（日） |
| 第9戦 | カナダGP | 6月16日（金） ～ 17日（土） | 6月18日（日） |
| 第10戦 | オーストリアGP | 6月30日（金） ～ 7月1日（土） | 7月2日（日） |
| 第11戦 | イギリスGP | 7月7日（金） ～ 8日（土） | 7月9日（日） |
| 第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日（金） ～ 22日（土） | 7月23日（日） |
| 第13戦 | ベルギーGP | 7月28日（金） ～ 29日（土） | 7月30日（日） |
| 第14戦 | オランダGP | 8月25日（金） ～ 26日（土） | 8月27日（日） |
| 第15戦 | イタリアGP | 9月1日（金） ～ 2日（土） | 9月3日（日） |
| 第16戦 | シンガポールGP | 9月15日（金） ～ 16日（土） | 9月17日（日） |
| 第17戦 | 日本GP | 9月22日（金） ～ 23日（土） | 9月24日（日） |
| 第18戦 | カタールGP | 10月6日（金） ～ 7日（土） | 10月8日（日） |
| 第19戦 | アメリカGP | 10月20日（金） ～ 21日（土） | 10月22日（日） |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日（金） ～ 28日（土） | 10月29日（日） |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11月3日（金） ～ 4日（土） | 11月5日（日） |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日（木） ～ 17日（金） | 11月18日（土） |
| 第23戦 | アブダビGP | 11月24日（金） ～ 25日（土） | 11月26日（日） |