2023年のF1第4戦、アゼルバイジャンGP決勝を終え、アルファタウリの角田裕毅が今季2度目の入賞となったバクーの一戦を振り返った。
金曜日の予選では今季初のQ3進出を果たし、8番グリッドを獲得した角田。土曜日スプリント・シュートアウトではアタックラップ中にイエローフラッグ&レッドフラッグの不運もあり、SQ1敗退の18番手。同日後半のスプリントレースでは、僚友ニック・デ・フリースと序盤に接触し、マシンバランスが不安定になったことからウォールにヒット。右リアのタイヤが外れ、マシンへのダメージが大きいことからそのままスプリントレースを終えることになってしまった。
日曜日の決勝で角田は、金曜日の予選で獲得した8番グリッドからレース開始。オープニングラップでランス・ストロール、ジョージ・ラッセルに抜かれてP10で2周目に入ったものの、そこから10番手を最後まで競う状況に。
角田がタイヤを交換した直後、ニック・デ・フリースのリタイアによってセーフティーカーが入り、角田はそこからエステバン・オコン、ニコ・ヒュルケンベルグ、ランド・ノリスと続くトレインの後ろを走ることになった。
後方からはオスカー・ピアストリが迫り、マクラーレンに挟まれながらも角田は辛抱強く安定したラップを見せた。結局大きなミスもなく、ノリスの後ろの10番手でフィニッシュした。
角田はレース後「本当にタフなレースだった」とコメントを発している。また、前日はクラッシュでスプリントレースを終えていたこともあり「メカニックをはじめとするチームが素晴らしい仕事をして、昨日アクシデントに見舞われたマシンを修理してくれました」と、チームの尽力に感謝の言葉を口にした。
「今週はロングランをほとんど試すことができませんでしたが、良いレースペースが得られました」
角田は「(旧市街の)セクター2区間で少しタイムは失いましたが、エンジニアたちが強力なセットアップを見つけてくれました」と語り、バクーのコースに合致するセットが功を奏したと述べている。
「レースを通じて、一貫したパフォーマンスが維持できたことはチームとって素晴らしいことだったと思います」
「自分のパフォーマンスにも満足しています。今日の僕には一貫性がありました。マクラーレン勢に挟まれる形になり、少しでもミスをすればポイントを失う状況でした」
「ミスが許されない状況だけにかなりの集中力が必要でしたけど、最終的にトップ10フィニッシュをまた記録できました。継続してポイント圏内に入るためにはまだまだ開発すべき点があるし、さらなる前進が必要となりますが、今後さらに強力な走りができるという自信をチームの中に見出せたと思う」
角田はこれで今季初戦の11位から、11位、10位、10位と4戦連続完走。前レースに続き、2戦続けての入賞となっている。
今季の勢力図は上位4チームの強さが際立っており、アゼルバイジャンGP決勝では4強の8人がトップ8を占めた。一方でアルファタウリの苦戦ぶりからして、9位ノリスに次ぐ10位という角田のリザルトは、可能な限りの成果と言えるだろう。
次週にはすぐさまマイアミGPが控えており、北米へ戦いの舞台を移す。バクーである程度競争力を見せたAT04は、次戦アメリカでもポテンシャルを発揮できるのか、角田の戦いぶりに要注目となる。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |