角田裕毅「トラフィックパラダイスは恥ずかしい」過去の無線映像は直視できず…一方で3年目の現在は成長も示す｜WEDNESDAY F1 TIME

アルファタウリの角田裕毅が、過去にチーム無線で口にしたセリフについてリアクションを見せた。中でもデビュー2戦目、2021年のエミリア・ロマーニャGPで発した「トラフィックパラダイス」の言葉は、今の本人にとっては恥ずかしいことこの上ない模様だ。

角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #13』にリモートインタビューで出演。MCのサッシャ氏と、師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏がインタビュアーを行った。

番組内では角田がレース中にコメントを発し、国際映像でも流れた名シーンを抜粋。その場面を本人が見るという状況に。

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2021年の第2戦エミリア・ロマーニャGP、フリー走行3回目ではセッションの終盤、各マシンが予選想定のアタックラップに出る。その周回に入るタイミングを見計らい、セクター3区間ではトラック上で大渋滞が起こるという事態に。角田はここで「これじゃトラフィックパラダイスだよ！」と発言した。

この言葉は国際映像でも流れ、後にバルテリ・ボッタスも使用するなど、F1界においては広く知られた角田による造語となっている。

デビュー初年度はチーム無線内で感情的な言葉を口にするケースが多かった角田。この「トラフィックパラダイス」のシーンが流れると、2年前の映像を直視することができず、角田は両手で自身の顔を覆った。

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それから2年が経過し、F1で3年目を迎えている今シーズンは、角田もメンタル的に大きく成長。2023年の第4戦アゼルバイジャンGP予選Q2では7番手タイムでQ3進出を決めた。角田はチームから「P7だユウキ」と伝えられると「イエス！レッツゴーベイビー！」と応じていた。

本人はその映像が流れると、アルファタウリのキャップで自らの顔を隠している。アドレナリンが出ている状況下での言葉を、オフトラックで見るのは恥ずかしいようだ。

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中野信治氏は「良い無線だと思いますよ」と無線で角田の発した言葉が、周囲に良い波及効果をもたらすと説いた。

「チームを鼓舞する内容ですし、ドライバーがそうだとチーム全体が盛り上がります。ああいう無線はすごく大事なんです」

「終わった後に冷静になってドライバー本人が見ると恥ずかしいと思うんですけど、でもその瞬間瞬間はチームが盛り上がるので、とても大切なこと」

角田は中野氏の言葉を受け「そうですね、トラフィックパラダイスのやつは結構恥ずかしいですけど……。最近になっていくに連れて、聞けるぐらいの無線になってきています」と説明している。

「アゼルバイジャンの時はチームとしてもQ3が念願だったですし、チームもそれこそ中野さんがおっしゃった通り鼓舞するためにも」

「だいたい無線で言う時は本当に無意識ですけどね。そういうことを考えずに。それがポジティブに出れば、ネガティブに出るときもあるんで。最近は自分をちゃんとコントロールするように心がけています」

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中野氏は「裕毅のああいった無線もね、聞いてみたい」と語ると、角田はこう返答した。奔放な言葉を期待する声も多いとのこと。

「結構、人から言われるんですけど。今はとにかくチームへのフィードバックだったり、そういったところに徹して行こうかなと思っています」

「でも（衝動的に）出ますけどね。今でもやっぱり。たまにF1（公式）とかが取ってくれていない（公開をしていない）ときもありますけど、それは自分的には嬉しいです。ただ、逆に変なところを（ピックアップして）取っていたりするので、そういうところは結構気をつけています」

F1で3年目のシーズンを迎え、レース内容だけでなくメンタル面でも大きな成長を示している角田。自身の言葉がどのように拡散されるのか、そしてそれがどう影響を及ぼすか、それらをしっかり理解した上で「無意識ですけどね」と言いつつも、使う言葉や発する内容を気遣っているようだ。

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