岩佐歩夢「本音で話し合っている」僚友ルクレール弟とは関係が大きく改善…チームの競争力向上を感じる部分とは？｜WEDNESDAY F1 TIME

今季F2で2年目を迎え、F1昇格に向けて戦っている岩佐歩夢。所属チームDAMSにおける状況の変化について、岩佐が述べている。

『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #19』に岩佐はリモートインタビューで出演。今季の第8ラウンド、オーストリアを前に現状について語った。

岩佐の所属先DAMSは、僚友が昨季のロイ・ニッサニーから、今季よりアーサー・ルクレールに変更。フェラーリのエースドライバーであるチャールズ・ルクレールの実弟であり、アーサー自身もフェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員として知られる。

DAMSはフランスのチームであり、ルクレールはフランス語圏のモナコ出身。今季序盤にはチーム内のコミュニケーションがフランス語で行われる場面が増えたという。岩佐は「この状況は自分にとって良くないこと。みんな意思の疎通ができる英語で話すべき」とチームに直訴。この申し入れを受けてDAMSのスタッフは岩佐に気遣い、チーム内では主に英語で話すようになったと明かしていた。

そして岩佐はチームの現状について、風通しが良くなるとともに僚友ルクレールとの信頼関係もしっかり構築していると口にしている。

「アーサーとの関係は、かなり良いと言うか、ちゃんとチームメイトという感じで。2人で話す時間も増えています」

「最近ル・マン（DAMSのお膝元）でミーティングをして、だいたい2泊3日だったりというプランで1回のプレパレーションがあるんですけども。その中で1日が終わって、エンジニアを誘ってご飯に行こうとするんですけど、エンジニアとかが“忙しいから今日は行けないや”という時は基本的に僕とアーサー2人でご飯に行く」

「クルマのことや、他のドライバーのことだったり、なかなかチームにも言えないようなことをドライバー2人で本音で話し合ったりしている」

「そういう話し合いがバルセロナのテストでもかなり生きた印象があって。2人で話し合ったことで“やっぱりそうだよね”ということとか、逆に“俺はこう感じているけど、そう感じているんだ”というすれ違いもあったり」

「意見を2人でまとめることによって、チームに対して正しい意見をフィードバックできているような気がするので。そういう関係性になってきているというのは、すごく僕にとっては大きい」

DAZN

オーストリアでのラウンド8、そして後半戦に向けてこう語り、岩佐は改めて結果を示していくことの重要性を説いている。

「通常通り、ルーティーンのようにトレーニングとシミュレーターを重ねて準備はしていくんですけど、今回バルセロナの週末でいろいろトライをしたことがあったんですけど。そのトライをしたことがかなり良い方向に向いたので。その良かった点がなぜ良かったのかというのをチームとしっかり分析して、今後につなげないといけない」

「後半戦に入っていくので、シーズン序盤だからというような言い訳でミスがあったりとか順位を落とすようなことは許されない時期になってくる。しっかりと速さと、強さをリンクさせられるようにしていきたい」

岩佐は現在、F2で総合3位（82ポイント）となっている。今季の序盤戦は岩佐がポイントリーダーだった時期もあったが、PREMAのフレデリック・ヴェスティ（110ポイント）、ARTのテオ・プルシェール（99ポイント）が直近のレースで結果を残したこともあり、順位を3番手に下げてしまった。

ラウンド8のオーストリアからラウンド9のイギリス、ラウンド10ハンガリー、ラウンド11ベルギーと、F2は7月に4レースが行われるだけに、岩佐にとってもこの7月は正念場となる。ここでしっかりポイントを積み重ね、F2での総合優勝に一歩でも近づきたいところだ。

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