「オスカーかバリア、どちらかに衝突するしかなかった」左手骨折のリカルド、緊急回避の瞬間を回顧…代役ローソンには「大きなチャレンジ」とエール｜F1

オランダGPのFP2で左手を骨折し、離脱が決まったダニエル・リカルド。オーストラリア人ドライバーが、緊急回避の瞬間を振り返っている。

現地時間25日、第14戦オランダGPのFP2ではセッション開始10分、ターン3のバンク上部でオスカー・ピアストリが単独スピン。後方から走ってきたリカルドは、ライン上のピアストリを避けるため、バリアにマシンを突っ込ませる形で事故を回避。

このバリアに衝突した際、最後までステアリングに手をかけていたことから、リカルドは左手を負傷。オランダ国内の病院でメディカルチェックした結果、左中骨の骨折と診断されている。リカルドはFP3以降のドライビングが不可能となり、代役をリアム・ローソンが務めると、チームは公式発表している。

リカルドは「夏休みを終え、実戦に戻ることができて嬉しかったのだが……」とオランダGP金曜日のセッションを回顧した。

「セッションそのものはとてもうまくいっていたと思う。FP2に向けていくつかの変更を加えた。クラッシュ前にハードタイヤで数周走ったときの感触も良かった」

「僕らはチームとして改善の兆しが見えていた。実際にAT04は競争力を備えていると見ていたし、とても前向きな気持ちだった」

「でもターン3でバリアに衝突した。進入したときのことをよく覚えているよ。すでにコーナーに入っていて、前方にストップしているオスカーが見えた」

「オスカーかバリア、どちらかに衝突するしか止まる手段はなかった。だから、バリアにぶつかることを選んだんだ。でも、最後までステアリングから手を離す余裕がなかったので、その衝撃を手で受けてしまった」

リカルドは同胞の後輩であるピアストリとの衝突を回避することができた。だが結果として自身の左手を負傷する運びとなっている。

「この負傷は本当に残念で悔しい。でも、少しでも早く立ち直れるように頑張るつもりだ」

「もちろん、すぐに復帰したいと思っているけど、無理はできない。治療を正しい方法で行い、強くなって競争力を取り戻して戻ってきたいと思う」

そしてピンチヒッターとして緊急登板するリアム・ローソンについて、F1デビューへのエールを贈っている。

「アルファタウリの成功を祈っている。チームとしてのプランを大きく変えざるを得なくなったことについて、申し訳なく思うよ」

「そしてリアムにとっては大きなチャレンジの機会となるだろう。彼とチームが力強い週末を過ごせると良いね。それを祈っている」

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