2023年のF1第14戦、オランダGP決勝が現地時間27日行われた。
現地ザントフォールトはF2のレース2前はウェットで、そこから雨は降らず、どんどん路面が良化している状態。ドライ向けの状況でスタート時刻を迎えた。
レース序盤に通り雨が来るとの予報もあるなか、決勝では19台がソフトタイヤを第1スティントに選択。13番グリッドのルイス・ハミルトンだけがミディアムを選んでいる。
ブラックアウトとなり、ポールスタートのマックス・フェルスタッペンがターン1にトップで飛び込む。ターン3ではフェルナンド・アロンソがバンクの内側を使って3番手まで順位を上げた。
だがオープニングラップのセクター3区間ではすでに雨が降っている状況で、セルジオ・ペレス、チャールズ・ルクレール、ピエール・ガスリー、チョウ・グァンユ、角田裕毅、ケビン・マグヌッセン、リアム・ローソンなどが1周目終わりにインターミディエイトにチェンジしている。
フェルスタッペン、アロンソなどは2周目の終わりでインターへと履き替える。3周目に入ると路面の大半が濡れている状況で、早くインターに替えたドライバーが得をする状況に。
4周目に入るところでペレスがトップ。2番手ステイアウト組のジョージ・ラッセルに10秒差を付ける状況となった。角田はピットでのミスがありロスが大きかったものの、5周目には8番手までジャンプアップしている。
早々にインターミディエイトへとチェンジしたほうが得した流れになったが、8/72周目でトップはペレス、7.4秒後方に2番手フェルスタッペンという並びに。ただ路面は徐々に乾いていき、再度スリック向きのドライ路面へと変わっていく。
9/72周目に入ると、ドライ勢のほうがラップタイムは明らかに上となる。11周目に入るあたりで、インターに変えたマシンもドライへと戻していく。角田は8番手でピットインするも、インターで稼いだマージンが大きく、9番手でトラックへ復帰している。
13/72周目にはすべてのドライバーがスリックタイヤとなり、トップはフェルスタッペン、4秒後方に2番手ペレス、そこから1.5秒差で3番手アロンソ、以下ピエール・ガスリー、カルロス・サインツ、チョウ、マグヌッセンという順番になった。
16周目にはローガン・サージェントがターン8で濡れている路面にタイヤを乗せてしまい、スピンからバリアへ衝突。ここでレースはセーフティーカーとなる。
22/72周目からセーフティーカーエンドとなり、ローリングスタートでレース再開。フェルスタッペンがトップ、2番手ペレスはやや離れる状況となり、そこからトレイン状態となる。
角田は10番手走行だったが、27周目のターン1でケビン・マグヌッセンを抜いて9番手に浮上した。31周目のターン1ではチョウを抜き、P8まで上がっている。だがここからは後方から実力者ランド・ノリスやルイス・ハミルトンが迫ってきていることもあり、粘りの走りが必要に。
中団を走る角田はここからノリスの追撃を防ぎ続ける展開となった。だが後ろのノリス、ハミルトン、ピアストリは早々にタイヤへの見切りをつけ、アンダーカットを狙いにいく。ソフトを履いたまま角田はステイアウトを続けた。ガスリー、ラッセル、アルボン、ノリス、ハミルトンに抜かれて55/72周目には入賞圏外の11番手までポジションを落としてしまった。
トップのフェルスタッペンはファステストラップを連発しながら一人旅状態。2番手ペレスとの差を10秒まで広げ、クルーズ状態となる。
60/72周目あたりから雨が降り出すのではないかとの予報もあり、各ドライバーはピットへと入りづらい展開に。
実際に雨が降ってきた61周目にはペレスが先にインターミディエイトへと変更。ここから多くのドライバーがインターへと続々替えていく。アロンソ、アルボン、オコンなどはスリックのままステイアウトとなった。
雨が激しくなり、63周目にはほとんどがインターに履き替え、オコンだけはエクストリームウェットを選択する。するとペレスがターン1でストップしきれず、オーバーラン。雨が激しいこともあり、ここからインター組もエクストリームウェットにチェンジするため、再度ピットに入り直していく。
この直後、ターン1でチョウが止まれず、オーバーランからバリアでストップ。これでレースは一度バーチャルセーフティーカーとなるも、豪雨のうえにチョウのマシン除去&バリア修復のためにレースは64/72周目で赤旗となった。
赤旗時点の順位は64/72周目コントロールライン通過の順番となり、トップはフェルスタッペン。以下アロンソ、ペレス、ガスリー、サインツ、ハミルトン、ノリス、ラッセル、アルボン、ピアストリ、オコンとアナウンスされた。角田は12番手となっている。
そしてこの赤旗のタイミングで、角田にはラッセルと競った際に接触を誘発したとして、5秒のタイムペナルティが科された。
40分ほどの中断を経て、現地時間17:14からレース再開、全車インターミディエイト装着義務と発表される。2ラップセーフティーカー先導のあと、ローリングスタートとなるため、最後は67/72周目から事実上6周のみで順位を決することに。
67周目のレース再開ではフェルスタッペンがターン1でトップを守り、2番手アロンソがスキをうかがう。するとラッセルがノリスとの接触もあり、ここでラッセルは最後尾まで順位を落としてしまう。後方では12番手だった角田がストロール、ヒュルケンベルグに抜かれて、ファイナルラップでは13番手となる。
結局フェルスタッペンが後方のアロンソを3.7秒まで引き離して今季11勝目をマーク。ここまでの第5戦からの9連勝は個人としてのF1最多タイ記録となった。レッドブルとしては今季開幕から前人未到の13連勝。
2位アロンソ、3位ガスリーが表彰台に上がっている。ペレスは3番手で72周目を終えたが、終盤のピットレーン速度違反で5秒ペナルティを科され、P4に順位を落とした。
5位サインツ、6位ハミルトン、7位ノリス、8位アルボン、9位ピアストリ、10位オコンまでがポイントを手にしている。
角田はヒュルケンベルグの後ろ、ローソンの前となる13番手でフィニッシュするも、ラッセルとの接触が5秒ペナルティとなり、16位に降格。レース終了後、マグヌッセンに降格ペナルティが出たため、角田の最終順位は15位となっている。ダニエル・リカルドの負傷欠場により今レースでF1デビューとなったローソンは13位での完走となった。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |