レッドブル重鎮マルコ博士、北米メキシコ出身ペレスへの見解が批判の的に「南米のドライバーらしく、フェルスタッペンに比べて集中力がない」｜F1

レッドブルの重鎮であり、同グループのドライバー人事を統括するヘルムート・マルコ博士は、第4戦以降優勝から遠ざかっているセルジオ・ペレスに不満を抱いているようだ。

マルコ博士はイタリアGP終了後、母国オーストリアの『Servus TV』に対し、メキシコ人ドライバーについてこう言及している。

「彼は今のところ予選に問題を抱えているね。パフォーマンスにバラツキがある。南米（※ペレスの母国メキシコは北米）のドライバーらしく、セバスチャン（ベッテル）やマックス（フェルスタッペン）に比べると集中力がないね」

モンツァで5番グリッドからスタートしたペレスは、フェラーリ勢とのバトルを制して2位フィニッシュを果たした。この結果については「レースは内容はとても良かった」とマルコ博士は振り返っている。

「それでもモンツァにおける彼のレースは、とても素晴らしいものだった、3人のドライバーを抜かなければならなかったからね。（ジョージ）ラッセルをパスするのは簡単ではなかったし、フェラーリはストレートで非常に力強く、我々よりも直線区間では明確に速かった」

「チェコは昨季シンガポールで勝っている。今季はなかなか1－2フィニッシュを果たすことができていなかったが、我々は楽観視しているよ」

なお、F1の歴史を振り返るとファン・マヌエル・ファンジオ、エマーソン・フィッティパルディ、ネルソン・ピケ、アイルトン・セナなど、南米から偉大なチャンピオンが生まれている。北米出身でもフィル・ヒル、マリオ・アンドレッティ、ジャック・ヴィルヌーブなどが総合優勝を経験した。

マルコ博士が言及した言葉についてはメキシコのF1ファンだけでなく、南米のF1ファンも怒りを示し、レッドブルなどの公式SNSには怒りを伴うコメントが相次いで寄せられている。

Red Bull Content Pool

また、マルコ氏はスペイン版『DAZN』に対して「ここまでのシーズンを踏まえると、今後数戦にわたって引き続きチームに大きく貢献できることを証明する必要がある」と述べた。ペレスとの契約は2024年まで残っているが、契約期間内でもレギュラードライバーのポストは安泰でないことを示唆している。

これまでも歯に衣着せぬ発言で話題となっていた御年80歳マルコ博士は、メキシコ人ドライバーの出来に満足していない模様だ。一部報道によると即戦力としてランド・ノリスの引き抜きを狙っているのではないかとのうわさもあるが、マルコ博士自身の発言が多くの批判を巻き起こす状況となっている。

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