角田裕毅「何もできずに終わった。悔しいというより残念」日本GPは9番手から“特別な気持ち”でスタートも、戦略的に好転せず無念12位｜F1 TIME PLUS

アルファタウリの角田裕毅がF1でのキャリア2度目となる母国GP、鈴鹿での日本GPを振り返った。

角田は日本GPのレース後『DAZN』のマイクに対して「悔しいというよりも、何もしなかったんで。特に感情がないですね」と、悔しさを噛み締めながらも、納得のいかない一戦だったと口にしている。

「皆さんの前で結果に応えられなかったのが残念です。ホントに何もできずに終わってしまったんで。悔しいというより残念です」

インタビュアーである先輩レーサーの笹原右京氏は“決勝のレースペースはどうだった？”と尋ねる。すると角田は「ペースは悪くなかったと思います。ただただ、使わせてくれなかっただけですね」と返答している。

最後、ファンの皆さんへのメッセージを求められ、角田はこう口にした。

「本当に木曜日から現地で応援してくださった方々、そして（鈴鹿に）来れなかった方々、テレビの前で応援してくれた方々にもすごく感謝です」

「ものすごく（ファンから）エネルギーをもらいましたし、今週は特別な気持ちでレースウィークを行いました。結果は残念ですけど、この悔しさを来年（の鈴鹿）に活かしたい」

Red Bull Content Pool

予選ではQ3進出を果たし、決勝での9番グリッドを獲得。日曜日はP9からスタートするも、すぐ後ろのフェルナンド・アロンソ、リアム・ローソンにスタート直後追い抜かれ、1周目の途中でセーフティーカー導入となった。

ソフトタイヤの第1スティントは早々に見切りを付けてミディアムにつなぎ、角田はアンダーカットでローソンの前に出る。だが第2スティントのミディアムはペースが良くなかったが、角田はこのタイヤでローソンよりも5周多く周回する状況に。

最後のハードタイヤに変更したときには、同じコンパウンド順の使用ながら、先に第3スティントへと入っていたローソンの6秒後方で、角田はトラックへと復帰することになった。残り10周には僚友の後ろ1秒以内に入るも、最後まで抜けずに11位ローソン、12位角田と、戦略的にもプラスにならず、母国GPで悔しい結果となってしまう。

角田は「何もできずに終わってしまった」と率直に語ったように、母国レースで前のポジションを目指すどころか、戦略的に後退した内容になってしまったことが悔やまれる模様だ。

23日には2024年のアルファタウリ残留が発表されたばかり。次戦カタール、そしてアメリカ、メキシコとここからもレースが続く中、AT04でいかに結果を示していくのか。母国で果たせなかった悔しさを、次戦からプラスに変えられるのか注目となる。

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