2023年のF1第17戦、日本GPでアルファタウリ勢はリアム・ローソンが11位、母国GPとなる角田裕毅は12位と、キャリア4戦目のローソンが決勝順位で角田を上回った。
この結果を受け、ローソンの母国ニュージーランドの有力メディア『NZ Herald』は「鈴鹿でチームメイトのツノダを破った!だがポイントを逃す」という見出しで、ローソンの健闘ぶりを称えている。
「日本GPが2023年F1シーズンにおける、リアム・ローソンにとって一つの最高傑作があるとしたら、鈴鹿で確かに足跡を残したはずだ」
「2024年、ローソンはアルファタウリのフルタイムシートを逃した。だが発表の翌日、日曜日の鈴鹿でローソンが11位でフィニッシュを果たしたことは、多くのキーウィ(ニュージーランドの象徴)に感動を与えたことだろう」
「ダニエル・リカルド(手の骨折)が負傷離脱し、そのカバーを引き継いだローソン。それ以来、彼は過去3回のF1ドライブで一貫して好成績を収めている」
「ツノダにはいくつかの経験があったため、アルファタウリのチームメイトでホンダが支援するドライバー、ツノダとどのように比較できるのかという疑問もあった。実際に彼はイタリアとシンガポールでマシンに問題が発生し、決勝ではまともに走れなかった」
「21歳のローソンは、日本GP決勝のほとんどにおいて、チームメイトを抑え込んだ。ツノダは残り10周でローソンに0.5秒以内まで迫ったが、キーウィのドライバーは冷静さを保ち、ターン1で抜こうとする日本人を阻止した」
Red Bull Content Pool
日本GPでアルファタウリの2台は、ともにソフトタイヤでの第1スティントを選択。角田は先にミディアムにつなぎ、アンダーカットに成功してローソンの前へと出た。だが第2スティントのミディアムはペースが良くない状況下、角田はこのコンパウンドでローソンよりも5周多く周回する状況に。
ローソンは先に第3スティントのハードタイヤに変更していたこともあり、角田がハードに履き替えた時には、角田よりもローソンは6秒前方にいた。
残り10周時点でローソンは角田に1秒以内まで迫られるも、最後まで抜かせず11位ローソン、12位角田という結果に終わっている。
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なお、ローソン本人は日本GP決勝後「今日は長期的にパフォーマンスを発揮できなかったし、前を走るアルピーヌのスピードにも及ばなかった」とコメントしている。
「チームと僕は今週末、セッションを最大化するために一生懸命働き、それぞれのセッションで一歩を踏み出した。決勝でユウキとの戦いはとてもアグレッシブだったけど、フェアなレースだったと思う」
「残念ながら、十分な結果に直結しなかったし、僕たち2人ともトップ10に入るペースはなかったと思う。僕は今もチームのためにポイントを獲得し、車に乗るたびに自分自身を証明しようとしているし、今日は実際にそうしようと尽力した」
Red Bull Content Pool
そして同メディアでは、日本GPにおけるローソンの躍進ぶりを強調。僚友角田よりも前で戦局を進めたことについて、大きな成果だと伝えている。
「アルファタウリは2ストップピット戦略を両ドライバーに行った。ツノダを先に第2スティントへと入らせ、その1周後にキーウィ(ローソン)がタイヤ交換をした。これでツノダはローソンをアンダーカットすることができた」
「だがレース後半ではアンダーカットでポジションは再度逆転となった」
「しかし、ポイント圏外の状況で、10位とは約19秒差だった。ローソンはチームメイトのツノダを寄せ付けない健闘を見せ、11位でフィニッシュした」
「ローソンが1つの順位差でポイントを逃したのは、ここまで4レース中2度目(日本とイタリア)だったが、先週末のシンガポールGPでは9位。チャンピオンシップポイントを2点獲得している」
「ローソンとツノダが完走した2レース(オランダGPと日本GP)において、ローソンはどちらのレースでもツノダより上位でフィニッシュしている」
「リカルドは2週間以内にカタールGPから復帰する可能性があるため、ローソンが今シーズン再びF1でレースする機会を得られるという保証はない。そうなればローソンはレッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーとしての役割に復帰することとなる」
「鈴鹿における週末、レッドブルの姉妹チームであるアルファタウリは、リザーブであるローソンが結果を示しているにもかかわらず、2024年シーズンの2つのレースシートについて、ツノダとリカルドが務めることを公式発表した」
「レッドブルグループの2チームは、2025年に空席が3つとなる。日曜日のレースでリタイアを余儀なくされたレッドブルのセルジオ・ペレスも2024年限りで契約が終了する見通しで、レッドブルで先々ローソンはチャンスを得られるかもしれない」
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23日、アルファタウリは2024年のレギュラードライバーについて、角田裕毅&ダニエル・リカルドのセットになると発表した。ローソンについては、再度リザーブ復帰となり、改めて浪人生活が続く状況となる。
ここまで4レース戦ってきたローソン。母国ニュージーランドメディアとしては、そのうち角田が完走したオランダGPと日本GPで、僚友角田よりも上の順位でフィニッシュしたことで、ローソンがF1のシートに相応だと強調する内容で伝えている。来季のシートが与えられない現状についても、ローソンの同胞たちは不服と思っている模様だ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |