2023年F1第19戦、アメリカGPの決勝が現地時間22日行われた。
今回はパルクフェルメ状況下での調整があり、ハースとアストンマーティンの4台がピットレーンからのレーススタートを選択。グリッド上は16台が並び、晴天のドライコンディションでスタートを時刻を迎えた。
各車第1スティントに20人中18人がミディアムを選択。ピットレーンスタートのニコ・ヒュルケンベルグとランス・ストロールの2人がハードを選んでいる。
レースがブラックアウトとなり、2番手のランド・ノリスがトップでターン1へと飛び込む。ポールスタートのチャールズ・ルクレールは2番手となり、以下カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンの順でオープニングラップを終えた。
11番グリッドからレース開始の角田裕毅は、1周目に一度チョウ・グァンユに抜かれたものの、2周目のストレートエンドで抜き返し、P11のままとなっている。
エステバン・オコンは1周目オスカー・ピアストリと接触した影響で左サイドポッドやフロアにダメージを負い、レースペースが上がらず。4周目には角田がオコンをパスし、入賞圏内の10番手に浮上した。オコンはその後リタイアを選択している。
ノリスは快調にトップで周回を重ね、6/56周目には2番手ルクレールとの差を3.2秒まで広げる。だがこの周、レースペースの速いハミルトンがルクレールをパスし、2番手に浮上した。すぐ後方には4番手フェルスタッペンも迫ってきている。
10/56周目、チョウがピットに入って第2スティントに入る。角田にとってはチョウのアンダーカットを警戒しての走行となった。
ピアストリは11周目に入るタイミングでトラブルが浮き彫りとなり、ピットに戻ってリタイアとなった。この周のセクター3区間でフェルスタッペンがルクレールをパスし、3番手に浮上。ここからは7秒前方の先頭ノリス、5秒前の2番手ハミルトンを追いかける展開となるが、前との差をなかなか詰められず。
17/56周目に3番手フェルスタッペンはピットに入り、ミディアムからミディアムへとつないだ。
次の周にはノリス、サインツ、セルジオ・ペレスなどもピットに入り、角田もハードの第2スティントへと入った。角田は第1スティントのミディアムで最後までペースが安定していたこともあり、チョウの3秒前でトラックへと復帰している。
フェルスタッペンはクリーンエア状態でファステストラップを連発し、ハミルトンがピットアウトした21周目にはアンダーカット成功で、タイヤ交換組の中では事実上の2番手に浮上している。
24周目にルクレールがピットインを終え、これで全車が第2スティントへと入った。トップはノリスで2番手に2秒差でフェルスタッペン、そこから7秒後ろに3番手ハミルトン、4秒後方にサインツという並びになった。角田も第2スティントのハードでペースが良く、9番手での走行となっている。
28/56周目のターン12でフェルスタッペンがノリスをオーバーテイクし、トップに浮上。
ここでアルファロメオ勢、アレクサンダー・アルボンなどが、ハードでのレースペースが落ちてきていることから2度目のピットインを開始。ハードタイヤのデグラデーションが想像以上に大きく、ハードで粘って第2スティントで走り切るのが困難という状況が明るみになる。
9番手走行の角田もハードで粘り続けるが、後方から迫ってきたフェルナンド・アロンソのペースが速く、1秒以内まで差が縮まる。すると角田は35/56周目にピットへと入り、ミディアム、ハード、ミディアムとつないだ。ここから最後まで走り切る展開となった。
ノリスは35周目に、フェルスタッペンは36周目にピットへと入り、第3スティントへと突入する。
43/56周目にアロンソがピットに入り、第3スティントに移行。角田はピットアウトしたアロンソの1秒前、9番手走行となっている。ここから後方から迫るアロンソと戦う流れに。だがアストンマーティンはペースが速く、45周目のターン12で抜かれてしまう。これで角田は入賞圏内当落線上のP10となった。
さらに後ろから追い上げてきたランス・ストロールも角田に迫り、ここからは残り10ラップで10位を懸けたバトルが始まる。だがアストンマーティンのマシンはアルファタウリより1ラップ1秒ほどレースペースが速く、48/56周目のターン12でポジションが入れ替わる。これでストロールが入賞圏内浮上、角田は11番手となった。
この直後、先行していたアロンソのマシンにトラブルが発生し、49/56周目に角田はアロンソをパス。これで角田は入賞圏内のP10に復帰した。
フェルスタッペンはブレーキバランスに異変を訴えつつ、ラップペースを落とさずにトップを走行。ファイナルラップには2番手ハミルトンに2秒差まで迫られたが、フェルスタッペンはなんとかトップを死守して56周目のフィニッシュチェッカーを受けた。これで今季15勝目となっている。F1としてのキャリア通算50勝目をマークした。
2位ハミルトン、3位ノリスまでが表彰台に上がった。4位サインツ、5位ペレス、6位ルクレール、7位ラッセル、8位ガスリー、9位ストロールとなった。
10番手走行の角田裕毅は後方アルボンとの差がある上、アルボンが5秒ペナルティを受けたこともあり、55/56周目にピットへと入りソフトタイヤにチェンジ。ファイナルラップではセクター1、2、3すべてトラックデータ上ではマゼンタ色の1:38.139をマークし、キャリア初のファステストラップとなった。
角田は今季4度目10位入賞の1点、そしてFLの1点も加算して、アメリカGPで大殊勲の2点を奪取している。また、デビューイヤーから3年連続のアメリカGP入賞となった。FLは1989年オーストラリアGPの中嶋悟、2012年中国GPの小林可夢偉に続いて、日本人3人目となる。
レース後、2番手ハミルトンと6番手ルクレールに技術違反があったとして、スチュワードは失格と公式発表。これにより角田は10位から8位に繰り上がり、手にしたポイントも2から5へと変更となった。
9位アルボン、10位ローガン・サージェントとなり、ルーキーのサージェントは母国レースで待望の初ポイントを獲得した形になる。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |