2023年のF1第22戦ラスベガスGP決勝が現地時間18日行われた。
ネバダ州現地時刻土曜22:00スタートの決勝は、外気19度、路面温度20度のドライコンディションでセッション開始時刻を迎えた。
各ドライバーのほとんどとなる15名は第1スティントにミディアムを選択。10番グリッドのルイス・ハミルトンと後方のチョウ・グァンユ、オスカー・ピアストリの3台がハードを選んだ。そして19番グリッドのランス・ストロール、最後尾の角田裕毅の2人はソフトを選択している。
レースがブラックアウトとなり、2番手スタートのマックス・フェルスタッペンがポールスタートのチャールズ・ルクレールを押し出すような形でターン1へと入っていく。
各車タイヤが冷えていることもあり、ここのブレーキで止まれないクルマが続出する。後方ではフェルナンド・アロンソが止まりきれずにスピン。バルテリ・ボッタスもからんでターン1で一時ストップした。角田はこの混乱に巻き込まれることなく、20番手から12番手まで大幅ジャンプアップしている。
すると1周目の終わりにバーチャルセーフティーカー導入となった。ここでセルジオ・ペレス、アロンソなどはピットに入り、ウイングの交換を行っている。
バーチャルセーフティーカー終了後の3/50周目、ターン12の手前でランド・ノリスのマシンに異変。スピンからエスケープゾーンのタイヤバリアに激突し、これでレースはセーフティーカーとなった。
ここでストロールやカルロス・サインツなどがピットに入り、タイヤ交換を行っている。角田はソフトタイヤを履いたままで10番手まで浮上した。
セーフティーカー先導は6/50周で終了。ローリングスタートで7周目からレース再開となった。角田は再開後のターン1でピアストリにインを突かれ、P11ダウンとなった。
フェルスタッペンはトップを快走するも、8/50周目にはフェルスタッペンに5秒のタイムペナルティが発表された。スタート直後のターンインで、ルクレールよりも後ろでターン1に入り、押し出したというスチュワードの裁定となった。
角田はソフトで走り続けるも周囲のドライバーに比べてペースが上がらず、ルイス・ハミルトン、チョウ・グァンユに抜かれて11/50周目にはピットイン。ミディアムに履き替えてボッタスの21秒後方、最後尾の19番手でトラック上に戻った。
フェルスタッペンは16/50周目のターン14でルクレールに抜かれ、この周の終わりにピットイン。ここで5秒ペナルティを消化したあと、ミディアムからハードにつないだ。この後、第1スティントミディアム勢が続々ピットに入っていく。
レース中盤を迎え、角田はミディアムでもペースの低下が見られ、22/50周目に第3スティントのハードに入った。ここから最後まで走り切る流れとなる。
25/50周目のターン12で、フェルスタッペンとジョージ・ラッセルが接触。これでフェルスタッペンのフロントウイングからパーツが飛んだ。直後の26周目、レースはセーフティーカーとなった。ここで各車は続々ピットに入ってくる。この後、ラッセルには5秒加算のペナルティが科された。
ワンストップ作戦のルクレールがステイアウトとなり、トップ。2番手は新品ハードに履き替えたペレス。以下ガスリー、ピアストリ、フェルスタッペン、エステバン・オコン、ストロール、アレクサンダー・アルボン、ラッセル、サインツというトップ10の並びになった。
これでセーフティーカー先導で隊列が詰まり、29/50周目よりローリングスタートで再開。ここからはトップのルクレールをペレスが追い詰める展開となった。
32/50周目のターン14でペレスがルクレールのインを突き、これでペレスがトップに立つ。そして3秒後方では、接触でフロントウイング右の翼端板を失った4番手フェルスタッペンがファステストラップを連発し、前方3台との差を詰めていった。
すると35周目のターン14でルクレールがペレスを抜き返し、トップの座を取り戻した。後方からはフェルスタッペンが迫り、ここからはルクレール、ペレス、フェルスタッペンの3台がトレインになる。次の周にはフェルスタッペンがペレスをパスして2番手に浮上。あとは前にルクレールだけという状況となった。
37周目のターン14でフェルスタッペンがルクレールのインに入り、これでフェルスタッペンはトップに返り咲いた。2番手ルクレールにDRSを使わせないように、フェルスタッペンはルクレールを1秒以上まで突き放したい状況下、ルクレールはペースを落とさずついていく。
すると残り8周となる43/50周目、ルクレールがターン12で止まりきれず、これでフェルスタッペン、ペレス、ルクレールの並びとなった。
角田は17番手を走行していたが、残り3周の48周目にギアボックスに問題があるとチームから無線が入る。ターン14奥にマシンを退避させ、リタイアとなった(周回数から18位完走扱い)。
レースはフェルスタッペンがペレスとの差を4.5秒まで広げたが、ファイナルラップでは後方ペレスにDRSを使わせるためにスローダウン。だが最終周の50周目、ターン14でルクレールがペレスのインに飛び込み、2番手の座を取り戻した。
結局フェルスタッペンが5秒加算や他車との接触を物ともせず、今季18勝目となるトップチェッカーを受けた。キャリアとしては通算53勝をマークして、セバスチャン・ベッテルに並ぶ歴代勝利数3位タイとなっている。
最後2位に浮上したルクレールが18ポイントを手にした。レッドブル1-2を最後逸したものの、3位ペレスまでが表彰台となった。3位で15点加算のペレスは残り1戦を残してハミルトンとのポイント差を41点まで広げたため、今季総合2位が確定となっている。
4位オコン、5位ストロール、6位サインツ、7位ハミルトン、8位ラッセル、9位アロンソ、10位ピアストリまでがポイントを手にした。
第22戦ラスベガスGP・決勝結果
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
3/セルジオ・ペレス/レッドブル
4/エステバン・オコン/アルピーヌ
5/ランス・ストロール/アストンマーティン
6/カルロス・サインツ/フェラーリ
7/ルイス・ハミルトン/メルセデス
8/ジョージ・ラッセル/メルセデス
9/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
10/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
11/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
12/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
13/ケビン・マグヌッセン/ハース
14/ダニエル・リカルド/アルファタウリ
15/チョウ・グァンユ/アルファロメオ
16/ローガン・サージェント/ウィリアムズ
17/バルテリ・ボッタス/アルファロメオ
18/角田裕毅/アルファタウリ
19/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
-/ランド・ノリス/マクラーレン
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |