「ナチュラルな速さはトップドライバー」今季退任トスト代表、角田裕毅への賛辞と課題を口に…優秀な教え子を聞かれ王者2名を即答｜F1

今季限りで代表職から退任するアルファタウリのフランツ・トスト氏が、教え子角田裕毅について言及した。

トスト氏は『F1』公式のポッドキャスト『Beyond the Grid』を通して、これまで育てたドライバーたちについての印象を語った。その中で日本人ドライバーについてこう述べている。

「ユウキはナチュラルな速さを見たら、もうトップドライバーの一人だよ」

速さを称賛した一方で、まだ改善の余地があるとも指摘した。

「だけど、ユウキはこれからもさらなる努力が必要となる。もっと規律が必要だし、まだ十分にそれを受け止めていないようにも思える」

「とにかく、現在のF1は技術的な分野だけではないんだ。栄養やフィジカルトレーニングの分野でも引き続きハードワークをしていく必要がある。私が見る限り、実際にユウキはそれに対してとても熱心に取り組んでいるけどね。ただ、真のトップドライバーになるにはまだ十分ではないと思う」

そしてトスト氏は“これまで指導してきたドライバーの中で、最も優れているドライバーは？”と問われると、すぐさま「セバスチャン（ベッテル）とマックス（フェルスタッペン）だね」と即答している。

「レースに勝つ方法をよく知っている。それに必要な資質も実際にすべて備えているよ。ただ、私が彼らを選んだのは、この競技と、速さに対する献身的な姿勢があるからなんだ」

「フォーミュラカーという特殊なクルマを走らせるには、まずは才能がないと話にならない。その大前提で、情熱が2番目に重要な資質となるんだ。この2人はそれが実際に満ちていた」

「彼らはマシンを走らせるだけではなく、eスポーツでもよくドライビングしているね。実際に何度も王者になっているドライバーが、仮想のマシンも同様に速く走らせるなんて、熱意がないとできないことだ。そして、規律という要素も重要な役割を果たす」

これまでトロロッソ、アルファタウリで多くのドライバーを育ててきたトスト氏。名伯楽からしても、ともにF1通算53勝をマークしている4度の王者ベッテル、3度の王者フェルスタッペンは別格だった模様だ。

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