2023年のシートを確保しているドライバーは？F1専門メディアが早くも来季の契約状況を分析…角田裕毅は2年目の今季も正念場｜F1

2022年シーズンが3月18日～20日に行われるバーレーンGPで開幕となる。

2月9日にランド・ノリスがマクラーレンとの契約を2025年まで延長したことで話題となったが、オランダのF1専門メディア『GPFans』は複数年契約を締結しているドライバーに注目し「2023年が確定しているドライバーランナップは？」という企画を特集している。

現時点で2022年限りで契約満了予定のドライバーは半数以上で、複数年契約を結び、来季も出走が確定しているのはルイス・ハミルトン（メルセデス）、ジョージ・ラッセル（メルセデス）、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）、シャルル・ルクレール（フェラーリ）、ノリス＆ダニエル・リカルド（マクラーレン）、エステバン・オコン（アルピーヌ）、バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）となっている。

記事では契約が今季限りで切れる見通しのドライバーにスポットを当て「セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソなどのベテランは2022年の新たなレギュレーションをどう戦うか検討してから、2023年シーズンの契約を考えるだろう」と伝えている。

「レッドブルのセルジオ・ペレスは昨年8月下旬に1年の契約更新をした。単年契約となっているため、来季の契約を結ぶためには今シーズンの新しいマシンで力を証明する必要がある」

「フェラーリは（マッティア）ビノット代表がカルロス・サインツとの契約延長を示唆したものの、オフのここまでに進捗は公表されていない」

「ランス・ストロールは契約期間が今季限りとはなっているが、父親（ローレンス・ストロール）がチームの所有者であることを考えれば、妥当なレベルのパフォーマンスを発揮した時点で、来季のシートは安全だと考えるべきだろう」

そしてアルファタウリのピエール・ガスリー＆角田裕毅についても「アルファタウリはチームの哲学により、単年契約となっている。彼らも来年の場所を確保するために戦わなければならない」と、若手ドライバーを重用するチーム方針を強調した。

「これはウィリアムズも同様の状況となっており、アレクサンダー・アルボンとニコラス・ラティフィも両方1年の契約しか残していない」

「アルファロメオはチョウ・グァンユーが今季グリッドで唯一のルーキーとなる。中国人ドライバーは2023年までシートをキープするためには、F1ですぐさま速さを証明しなければならない。それでもF1参戦最初の中国人ドライバーとなったため、彼にはスポンサーからの問い合わせが多かった。それを考慮すると、チームにとって彼の価値は通常の軌道とは異なるものだった」

「ハースではミック・シューマッハも今季で契約満了となるが、彼の立場はフェラーリに大きく後押しされており、2022年は11レースでフェラーリのリザーブ（アントニオ・ジョビナッツィと分担での兼業）として活動することが確定している」

「僚友のニキータ・マゼピンも今季限りで契約が失効する。だがアストンマーティンのストロールと同様に父親（ドミトリー・マゼピン）の影響力を考えれば、2023年のシートは安泰のようにも思える」

2022年はレギュレーションが大きく変わることもあり、各チームの戦力差が2021年から大きく動く可能性が高い。そんな中でも力を示し、2023年以降のシートを確保できるのか。今季はアルファタウリの角田にとっても、3年目のシート確保に向けて躍進が期待されるところだ。

2023年のドライバーラインナップ予定※2022年2月10日時点

■メルセデス／ハミルトン（2023年まで）＆ラッセル（非公開の長期契約）
■レッドブル／フェルスタッペン（2023年まで）
■フェラーリ／ルクレール（2024年まで）
■マクラーレン／ノリス（2025年まで）＆リカルド（2023年まで）
■アルピーヌ／オコン（2024年まで）
■アルファタウリ／未定
■アストンマーティン／未定
■ウィリアムズ／未定
■アルファロメオ／ボッタス（2023年まで）
■ハース／未定

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