レーシングドライバーの中野信治氏が、今季開幕戦バーレーンGPで14位だった角田裕毅について言及した。
バーレーンGPで角田裕毅は11番グリッドからレース開始。序盤はルイス・ハミルトンの後ろでレースを進め、入賞を狙える位置で戦っていた角田だったが、ピットに入る度にライバルチームにアンダーカットを許し、大きくポジションを下げる事態に。
ハードの第3スティントである終盤、角田はケビン・マグヌッセンを追いかける展開に。だが後方からソフトを装着して追い上げてきたリカルドが角田の後方に迫ると、チームから「ユウキ、ダニエルとポジションをスワップしよう」とチームオーダーの指示が。
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角田は「今?冗談でしょ?」と無線で返しつつ、残り5ラップの途中でリカルドにポジションを譲った。だがリカルドは前のマグヌッセンを抜けず、角田にポジションを戻すこともなくそのままフィニッシュ。開幕戦バーレーンGPは、リカルドがP13、角田がP14という結果になった。
チェッカー後のクールダウンラップでは、ターン8で角田がリカルドを強引に抜き、あわや接触という場面もあり、シーズン初戦からRBはチーム内での確執が懸念される状況となった。
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中野信治氏は『DAZN』の『Wednesday F1 TIME #2』内で、RBのチームオーダー発動については「難しい判断だったと思う」との見解を示した。
「ただタイムの推移を見ると、リカルドのほうがマグヌッセンを抜くチャンスがあると。(RBがチームオーダーの)無線を入れざるを得ないというのも、わからなくもない」
角田にとっても、最終スティントでのワンミスがなければもっと前でフィニッシュできたのではないかとの見方も。
「裕毅はピットアウトした時に前で、マグヌッセンは後ろだったんです。で、裕毅は(ターン1で)飛び出してしまったんですよね。そこで逆転した。おそらくそのオーバーシュートがなければ、問題なくマグヌッセンの前で行けてたはず」
「そうすると(レース終盤及びレース後にリカルドと)いろいろ起こった事はなかったかもしれない。そういうところをひっくるめて、いろんな物事を判断しなければならない」
「(リカルドが)前に出たんだけど、今度は前のマグヌッセンの後ろを走ることになって、ダウンフォースを失った状態になっていた。これではペースが上げられないんですよね」
「裕毅とリカルドもそうですが、前のクルマに追いつくとタイヤのデグラデーションが一気に大きくなるんです。同時にタイヤやブレーキの温度も上がる。裕毅の後ろについて2周ぐらいリカルドは走った。リカルドはそこでタイヤの良いところを使い切って、それから譲られて(マグヌッセンを)攻めることができない、みたいな」
「このオーバーテイクを難しくしたのは……マグヌッセンのクルマはストレートスピードが速いんです」
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結果としてRB勢はそろってハースを抜けなかったが、中野氏は「裕毅とリカルドの争いばかりフォーカスされているんですけど、私的にはマグヌッセン、そしてハースの戦い方がうまかったと思う。あの場面でオーバーテイクされなかった理由というのは、そういうクルマづくりをしているんですよね」と、決勝におけるハースの出来が良かったとも口にした。
「(ハースのVF-24は)レースに強いクルマなんですよね。(直線が速いうえに)コーナーもきっちり立ち上がっている。そこは心臓の強いマグヌッセンが、後ろからプレッシャーをかけられても、コーナーの出口をしっかりと立ち上がれるようなクルマを作っている。ミスをしないドライビングを心がけている。で、ストレートが速い。イコール抜けない」
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「これはもうケビンと小松(礼雄/ハース代表)さんがお互いを知り尽くしているところで、一つの絵を描いて戦う、結果を出すというのを作り上げているなと」
今季、RBは開幕戦で13位&14位でのフィニッシュとなった。昨季のコンストラクターズ上位5チーム10人がトップ10を占め、11位チョウ・グァンユ、12位マグヌッセンだったこともあり、RBは今季キックザウバーやハースが直接的なライバルとなる可能性が高い。
そんな中でどうやってライバルよりも前の位置でフィニッシュするのか、RBと角田にとっては、ここからそれが大きなテーマとなることは間違いなさそうだ。
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日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |