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角田裕毅「アップグレードが効果を発揮」マイアミGP7位も、対ハミルトンの駆け引きを悔やむ「同じことをやられた」|WEDNESDAY F1 TIME

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角田裕毅「アップグレードが効果を発揮」マイアミGP7位も、対ハミルトンの駆け引きを悔やむ「同じことをやられた」|WEDNESDAY F1 TIMERed Bull Content Pool
【F1 最新ニュース】マイアミGPを終えた角田裕毅が『DAZN』の番組にリモート出演した。
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ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が、マイアミGPを振り返った。同レースでは土曜日のスプリント。日曜の決勝と、どちらでも7度の王者ルイス・ハミルトンと激しい接近戦を繰り広げた。

土曜日はハミルトン相手に14/19周目のターン11で抜き、ファイナルラップのターン11で抜き返されたものの、7度の王者にレース後ペナルティが科されて順位降格となり、角田は8位となった。日曜の決勝では、セーフティーカー終了後の34/57周目ターン12~13で抜かれ、角田は決勝でハミルトンに先を行かれる形に。

角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #11』にリモート出演し「ペースがあんなにあるとは」とハミルトンのラップペースが速かったと語りつつも、7度王者との駆け引きで得るものが多かったと振り返っている。番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏がインタビュアーを務めた。

2024-05-08 Tsunoda Yuki F1 Formula 1DAZN

実は決勝序盤の4/57周目、ターン7でジョージ・ラッセルに抜かれた際は自らのオーバーランが原因で「これ、ミスしたやつですね」と振り返った。

「その前から(ターン6~7にある)コース外側の縁石に乗るとすべるのは分かっていた。少し前から縁石に行きそうな感じのクルマの挙動とスピードだったんで、ある程度準備はしていた」

その後、ミディアムでのロングスティントは順調だったようだ。サッシャ氏が“ずっとメルセデスと良い勝負していましたよね”と尋ねると、角田はこう返答している。

「ずっとラッセルとかハミルトンもそうですけど、ペースはだいたい(メルセデス勢と)同じだった。後ろをずっと付いていけましたし。第2スティントもハードで。まあ(ミディアムに履き替えた)ハミルトンは最後めちゃめちゃ速かったんですけど」

2024-05-03 Tsunoda Yuki Visa Cash App RB F1 Formula 1Red Bull Content Pool

「ラッセルとは同じタイヤ(ハード)で比べれば、逆に離していけたんで。そこは今までにないというか。アップグレードが効果を発揮していると思います」

「それこそ鈴鹿ではちょうど僕は10番手でゴールした時、9番手のメルセデスと50秒ぐらい差(9位ハミルトンと48.7秒差)があった。今は本当に一周コンマ何秒しか変わらず、ずっと(近いペースで)走っていけたんで良かった」

サッシャ氏が“(スプリントに続き)また決勝でもハミルトンとバトル。上位を争うということは、上位選手と戦うわけですから。まあでも今回はハミルトンとの戦いが多かったですね”と尋ねると、角田はハミルトンのレースペースに驚いたという。

「そうですね。ハミルトンと走っていることが多くて。思っていたよりも結構(メルセデスの)ペースがあんなにあるとは思っていなかった」

「(34周目のターン11~13)あそこで抜かれちゃったのは、ちょっと悲しいですけど、まあしょうがないです」

2024-05-08 Tsunoda Yuki F1 Formula 1DAZN

サッシャ氏が“スプリント(14/19周目のターン11)ではハミルトンと(ケビン)マグヌッセンとか飛び出して、そこを角田選手が抜いてったところと同じような。逆に抜かれたような感じに見えた”と問うと、角田も賛同している。

「そうなんですよね。同じことをやられたんで。まあ悔しいっていうとあれですけど。残念です……まあしょうがないです」

「本当に(ハミルトンは)ペースが謎にあったんで最後だけ。その後も(セルジオ)ペレスの後ろをずっと走っていたので。本当にそこは負けました」

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そして番組の企画“スロコンくん”を使って、角田がハミルトンに抜かれた34周目ターン11~13場面について、本人が解説を行った。

サッシャ「これハミルトンのオンボード(映像)です。角田選手は左前にいますね。ターン11(手前)のところ」

角田「これは抜かされた時か。ここはバックミラーに(ハミルトンが)映っていたんですけどね。ここまで見てたんですけど(ターン12~13に向かって)前を見なくちゃいけなかった」

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ターン12でアウトを通るとターン13では逆にイン側に入れ替わる。この駆け引きは前日のスプリント14周目に角田がハミルトンを抜いた手法だったが、日曜の決勝では逆にやられてしまった。また、前年とはトラック条件が大きく違ったという感触もあったとのこと。

角田「たぶん、今年路面がすごく良くなった部分もあって。去年まではドライビングラインしかグリップしなかったんですよ」

サッシャ「この(ターン12の)アウトサイドに行ったら伸びなかったんですね」

角田「(昨季はアウト側)めっちゃ滑るんですよ。昨日(スプリントレースの14周目に)僕がやったってのもあって。抜かせられるコーナーでもあるような印象がついて。同じことをやられましたね。もっと強く(ラインを塞ぐように)いけば良かったというのもあります」

2024-05-08 Hamilton Tsunoda Yuki F1 Formula 1DAZN

サッシャ「でもクラッシュしないためには、ここで引かざるを得なかった」

角田「そうですね。あとは走っていた位置として(相手の)フロントウイングが(自分の)タイヤに当たってパンクするようなことがあれば最悪ですし」

角田「ペースがありそうだったんで。もうちょっと無理に行けたといえば行けたんですけど。(ハミルトンに)行かれちゃいました」

2024-05-05 Hamilton Tsunoda Yuki Russell F1 Formula 1Red Bull Content Pool

34/57周目のターン11~13でハミルトンに抜かれたことを悔やんだ角田。だがその時ハミルトンのコンパウンドはミディアムで、角田はハードという条件差もあった。ラップペースの速いメルセデスが相手ということもあり、ここで無理をしなかったからこそ、角田は最後まで安定したレースペースで周回を続けることができたという見方もある。

実際に角田と同じハードを装着していたラッセルよりも角田はペースが速く、最後は7位角田と8位ラッセルの差が8.6秒まで開いた。上位勢に食い込みながら戦うという点で、ラッセルやフェルナンド・アロンソを上回っての角田P7は、最大限の成果となった。

また、今回はスプリント&決勝と、連日にわたり7度の王者ハミルトンと何度も同一周回で接近戦を繰り広げた。4年目を迎えている角田に対してハミルトンも信頼を寄せているからこそ、要所の勝負どころで際どい攻めを仕掛けてくる状況となっている。

それだけに対ハミルトンという駆け引きについて角田本人は悔やんでいるものの、マイアミGPは戦っている状況含め、確かな成長を示したレースだったと言えるのかもしれない。

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第2戦サウジアラビアGP 3月7日(木) ~8日(金)3月9日(土)
第3戦オーストラリアGP 3月22日(金) ~ 3月23日(土)3月24日(日)
第4戦日本GP 4月5日(金) ~ 6日(土)4月7日(日)
第5戦中国GP 4月19日(金) ~ 20日(土)4月21日(日)
第6戦マイアミGP 5月3日(金) ~ 4日(土)5月5日(日)
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5月17日(金) ~ 18日(土)5月19日(日)
第8戦モナコGP 5月24日(金) ~ 25日(土)5月26日(日)
第9戦カナダGP 6月7日(金) ~ 8日(土)6月9日(日)
第10戦スペインGP 6月21日(金) ~ 22日(土)6月23日(日)
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