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マイアミGPサージェント&マグヌッセンの接触は不可避だったのか…中野信治氏がドライバー視点で見解を示す|WEDNESDAY F1 TIME

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マイアミGPサージェント&マグヌッセンの接触は不可避だったのか…中野信治氏がドライバー視点で見解を示す|WEDNESDAY F1 TIMEGetty Images
【F1 最新ニュース】マイアミGPで戦局を大きく変えた、サージェントとマグヌッセンの接触について『DAZN』内で検証している。
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2024年第6戦マイアミGP決勝はランド・ノリスがキャリア110戦目で悲願のF1初優勝を果たした。このレースでは角田裕毅も7位入賞を果たすなど、レース中の展開がガラリと変わったことで、最終順位は順当な結果とは異なる、多少の上下動が見られた。

この一戦で、戦局を大きく変えたのは、28/57周目ターン2~3における、ローガン・サージェントとケビン・マグヌッセンの接触だった。

マグヌッセンは自走してピットまで戻った一方、バリアに衝突したサージェントはそのままレース終了となった。これでマイアミGP決勝は29周目からセーフティーカーとなる。これによって、第1スティントのステイアウト組が大きく得をする流れになり、ノリスのF1初優勝、角田裕毅の6ポイント奪取というトピックに直結した。

2024-05-08 Sascha Nakano Shinji F1 Formula 1DAZN

このサージェントとマグヌッセンの駆け引きについて『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #11』では、スロー映像を使って検証を行った。レーシングドライバーの中野信治氏が、レーサーならではの目線で両者の状況や駆け引きについて言及している。

番組MCのサッシャ氏が「スロコンくん行きたいと思います。では見てまいりましょう。そもそもサージェントが当たった後に無線でチームに“僕、何か悪いことした? ごめんね”って言っていたんですよね。“いや、悪いことはしてないよ。”とチーム側が言っても“ごめんね、どうかな?”と言っていた。ちょっとそこを検証してみたい」と語ってからスロー映像をスタートさせた。

サッシャ「まず、ここが1コーナーですよね」

中野「アウト側から(マグヌッセンが)仕掛けていく。マグヌッセンの右(ターン1のイン側)にいるのがサージェントですね。まあ、サージェント的にはもう(アウト側の)ラインを潰されているんで(ターン1の)出口が苦しくなりますよね」

サッシャ「普通はアウトに膨らんで回りたいところを、マグヌッセンが(ターン1の)アウト側にいるんで(サージェントは)インから曲がらざるを得なかった」

2024-05-06 Sargeant Logan Magnussen F1 Formula 1DAZN

中野「しかもね、見ていただいたら分かるとおり、タイヤがイエロー(マグヌッセン/ミディアム)とホワイト(サージェント/ハード)ですよね」

サッシャ「タイヤ的な有利なのはミディアムのマグヌッセン」

中野「マグヌッセン、(ターン1の)出口はやっぱりトラクションがかかりますよね」

ターン1からの立ち上がりで、両者の車間が空いてしまう。この距離感が接触の原因になったのではないかと中野氏は語る。

中野「結構並んでいます。で、ここで一つのポイントかなと思うのは、サージェント。(ターン1の)エイペックスを過ぎたところで結構ね(マグヌッセンとの)距離ができるんですよ」

サッシャ「そうですね。間にクルマ一台分ぐらい入ってますね」

中野「これでちょっと(サージェントから見える)ミラーの死角に(マグヌッセンが)入ってると思うんですね。マグヌッセン的には作戦通りで(ターン2~3に向けて)加速していきますよね。ラインも良いし、トラクションもある。この時点で、結構(サージェントの走行ラインにマグヌッセンが)入っているんですよ」

2024-05-06 Sargeant Logan Magnussen F1 Formula 1DAZN

ターン1からの立ち上がりで、サージェントはマグヌッセンと走行ラインが離れた。中野氏は、ここでサージェントがマグヌッセンの姿を見失っていたのではないかと推察する。

中野「この時点でポイントはサージェントが横に(マグヌッセンが)いるのをわかっているのかどうか、っていうところだと思うんですよね」

サッシャ「まだ死角にいる可能性があると?」

中野「この高速コーナーなんで(サージェントはターン2~3に向けた)ラインを見る方に集中しているがために(隣の)マグヌッセンが見えない状況で。この(ターン3に進入する)角度を見て頂いたらわかるんですけど。マグヌッセンとサージェントの(マシンの)角度が違いません?」

サッシャ「そうですね。マグヌッセン(のオンボード映像)を真っ直ぐとしてみると、サージェントは真っ直ぐではなく、右の方に向いている」

2024-05-06 Sargeant Logan Magnussen F1 Formula 1DAZN

中野「もう(ターン3のエイペックスに向かってサージェントは)切り込んできていますね。もし、ミラーで(マグヌッセンが)見えていたり、確認できていたら、やっぱりこれ100%(クルマ同士が)当たるんで。もちろんマグヌッセンに楽観的な部分もあるんですけれども。ただ(サージェントが)ミラーを見ていれば、もう当たるよりは当たらない方がやっぱり良いわけです。サージェントも見えていればおそらく……」

サッシャ「もうちょっと(イン側を空けて)左に避けたと。要するに、クルマ一台分ぐらいは空けたんじゃないか」

中野「(スペースを)空けた可能性もあるんですよ」

サッシャ「だけどこの切り込み方って、サージェント右前のタイヤを見たら、明らかに(ターン3の)エイペックスに行こうとしてるから、一台(分のスペースを)空けようとしてないんですよ」

中野「全くしていないんですね。これ(サージェントはマグヌッセンが)見えていないのかなと。でもマグヌッセンは(ターン3で行き場所を失って)もうアクセルを抜いてるんです。この時点で」

サッシャ「ここ(ターン3手前)までは(マグヌッセンが)引かずに行っている」

2024-05-06 Sargeant Logan Magnussen F1 Formula 1DAZN

中野「で“もうダメだ”と思ってこのへんから(マグヌッセンがスロットルを)抜き始めるんですよ。(サージェントはこちらが)“見えてないな”と思って」

サッシャ「当たる直前も(マグヌッセンはステアリングを)右に切ってますもんね。だからおそらく避けようとしてるんですよね。“ああ当たる!”と思って、ここ(ターン3手前)まで(マグヌッセンの)ステアリングが真っ直ぐなんだけど、これ以上マグヌッセンとしてはコースに留まる意味がないんですよね。危ないと思って右に切った。だけど結局、間に合わなくて……ドン!」

2024-05-06 Sargeant Logan F1 Formula 1DAZN

そして、クラッシュ後にサージェントが無線で“僕、何か悪いことをした?”と語ったことから、サージェントの注意力が欠けていた裏付けとして、中野氏はこう見解を示している。

中野「さっきサッシャさんがおっしゃられた、クラッシュ直後のサージェントの無線ですよね。“何が起こったかわからない”っていう。“自分が悪いの?なんなの?”みたいな感じだったんですけれども、実際だから当たった瞬間に、サージェント的にはなんで当たったのかがわからない状況だったのかなと」

中野「それが今の映像を見てみると、ポイントとしてはマグヌッセンが楽観的だったところも、もちろんある。ただ、サージェントがもしミラーを見ていたとしたら、もしかしたら、クラッシュを避けられた可能性も、無きにしもあらずなのかなって。あの映像だけでは全て判断できないですが」

2024-05-08 Nakano Shinji F1 Formula 1DAZN

中野「でも、このスロコンを使って今見た感じだと、その角度だったりとか、速度感だったりとか、見た感じはそういった見方も、もしかしたらできるかもしれない。どっちが良い、悪いじゃなくて」

このサージェントとマグヌッセンの接触については、スチュワードがマグヌッセンに対して10秒タイムペナルティを科していることから、マグヌッセンに非があったとの裁定となっている。

だが中野氏が語ったとおり、サージェントがもっと多くのところに注意を払っていたら、クラッシュは避けることができたかもしれない。

そのサージェントは僚友アレクサンダー・アルボンとの比較に苦しみ、F1においての2年目序盤戦ながら、シート喪失のうわさも浮上している。それだけにサージェントは結果が必須であって、冷静さを保つのが難しい状況だったとも推察できる。

ただ、トラック上での相手は今季数々の接近戦で物議を醸し、短期間で多くのペナルティポイントが科されるなど、ダーティーな側面から非難の的になっているマグヌッセン。スチュワードによりマグヌッセンに過失があることは明確になっているものの、相手や状況を見て、最悪の事態を回避できるような洞察力&レース巧者ぶりも、ドライバーに求められる資質なのかもしれない。

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第6戦マイアミGP 5月3日(金) ~ 4日(土)5月5日(日)
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