2024年のF1第11戦、オーストリアGP決勝が現地時間30日行われた。
現地シュピールベルクは一時日曜日の雨予報があったものの、晴天のドライコンディションでレース開始時刻を迎えた。気温29℃、路面温度48℃で、風はやや強めとなっている。
第1スティントに19人のドライバーがミディアムを選択。ピットレーンスタートのチョウ・グァンユのみがハードを選んでいる。
71周のレースがブラックアウトとなり、マックス・フェルスタッペンがトップでターン1に飛び込んでいく。ターン3のブレーキング勝負で接近戦が多発し、このオープニングラップではチャールズ・ルクレールに接触があり、すぐさまピットに入ってフロントウイングを交換している。
フェルスタッペン、ランド・ノリス、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、カルロス・サインツ、セルジオ・ペレスの順番でオープニングラップを終えた。
14番グリッドの角田裕毅は混戦状態で少しポジションの上下動はあったものの、2周目のターン1でフェルナンド・アロンソをパスし、13番手に浮上した。
12/71周目から徐々にタイヤ交換を済ませるドライバーが出てくる。VCARBはダニエル・リカルドが12周目にピットに入ってタイヤ交換。一方で角田はタイヤのストックに余裕がないことから、ミディアムの第1スティントを引っ張るという流れになった。
トップのフェルスタッペンは16/71周目に入ると、2番手ノリスとの差を6秒まで広げ、コントロールしながら周回を続ける。
角田は22/71周目にピットに入り、ハードにつないだ。P16でトラックに復帰している。
30/71周目にはほぼ全車がタイヤ交換を終え、トップはフェルスタッペン。7秒後方に2番手ノリス、そこから4秒差で3番手ラッセル、以下サインツ、ハミルトン、オスカー・ピアストリ、ペレスという並びになっている。
40周目が近づくと、ここで第3スティントに入るドライバーが徐々に出てくる。ここからは何かがない限り、71周のファイナルラップまで走り切る流れとなった。
角田も45/71周目にピットに入り、ミディアム、ハード、ハードとつないだ。
フェルスタッペンとしてはノリスとの差を見ながらペースコントロールしている状況だったが、ここから戦況が大きく一変する。52/71周目に王者はピットインを行い、2番手ノリスもそれに合わせてピットに入る。ここでレッドブルのピット作業に少し時間がかかったため、7秒あった両者の差が2秒まで縮まった。
ピットアウト後のターン4でフェルスタッペンはブレーキをロックさせたこともあり、ノリスはどんどん差を詰めていく。ここから事実上のマッチレースとなる。
59/71周目のターン3でノリスがインに入って仕掛けるも、止まりきれずオーバーラン。ポジションは引き続きフェルスタッペン-ノリスとなった。
64周目のターン3でノリスが再度仕掛け、フェルスタッペンの左リアとノリスの右フロントが接触。これで両者ダメージを負い、ピットインが必要となった。2台が大きく順位を落とす結果となってしまう。
ノリスにはその前からトラックリミット違反で審議になっていたこともあり、ここでさらに5秒加算となった。その後、ノリスは無念のリタイアを選択している。フェルスタッペンはピットアウト後、P5でトラックに復帰した。
3番手だったラッセルがこれで一気にトップ浮上。その後ろではサインツを交わしてピアストリが2番手に上がり、2.5秒前方のラッセルを追う展開となった。
だがこのままラッセルが逃げ切り、今季初優勝を果たし、2022年のサンパウロGP以来キャリア2勝目となった。また、メルセデスとしてはゼロポッドを辞めてから、待望の初勝利でもある。
2位ピアストリ、3位サインツまでが表彰台に上がった。4位ハミルトンとなり、終盤の接触でポジションを下げたフェルスタッペンは5位フィニッシュとなった。
6位ニコ・ヒュルケンベルグ、7位ペレス、8位ケビン・マグヌッセン、9位ダニエル・リカルド、10位ピエール・ガスリーというトップ10の並びになっている。
角田は14位フィニッシュとなった。
第11戦オーストリアGP・決勝結果
1/ジョージ・ラッセル/メルセデス
2/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
3/カルロス・サインツ/フェラーリ
4/ルイス・ハミルトン/メルセデス
5/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
6/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
7/セルジオ・ペレス/レッドブル
8/ケビン・マグヌッセン/ハース
9/ダニエル・リカルド/VCARB
10/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
11/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
12/エステバン・オコン/アルピーヌ
13/ランス・ストロール/アストンマーティン
14/角田裕毅/VCARB
15/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
16/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
17/チョウ・グァンユ/キックザウバー
18/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
19/ローガン・サージェント/ウィリアムズ
20/ランド・ノリス/マクラーレン
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |