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【2024】各チームアップデートの効果がここで明確に露呈か…マシンの総合力が試される第10戦スペインGP|開催日程・放送予定

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【2024】各チームアップデートの効果がここで明確に露呈か…マシンの総合力が試される第10戦スペインGP|開催日程・放送予定Red Bull Content Pool
2024シーズンF1(フォーミュラ1世界選手権グランプリ)第10戦スペインGPの開催日程・放送予定をお届け!カタルーニャでの一戦を楽しもう!
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2023シーズンのF1は当初24戦で行われる見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で中国GPが見送りとなり、エミリア・ロマーニャGPは豪雨災害により中止に。これで22戦での開催となった。

そして2024年は全24戦で実施される予定。これは過去最多のグランプリ数となる。

F1第10戦スペインGP 概要

ウェットにドライコンディションと目まぐるしい天候の変化に翻ろうされた第9戦カナダGPが終わり、F1はここから欧州ラウンドへと突入する。

20台中5台がリタイアするなど、波乱のジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで勝利したのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。チームメイトのセルジオ・ペレスが2戦連続Q1敗退と不甲斐ないパフォーマンスを演じた中、この26歳のチャンピオンは自身が持つ才能やスキルをすべて駆使して、シーズン開幕当初のように無敵とは程遠い状況下でも、僅差のレースを制したのはさすがの一言。

一方、週末を通して苦しんだフェラーリはその前のモナコGPで1位、3位を獲得したのにも関わらず、2台揃ってリタイアを喫して散々の日曜日となった。今週のスペインGPが開催されるカタルーニャ・サーキットは伝統的なハイダウンフォース・サーキットとなっており、レッドブル勢が有利と予想される中、最後に笑うのは誰になるのだろうか。

スペインGPの成り立ち

2022-05-18 Spain circuit Formula 1 F1Getty Images

そのような事情もあり、例年スペインGPではアップデートを入れるチームが多数となる。今季はヨーロッパラウンド3連戦の初戦に組まれており、ここに持ち込んだ上積み次第では今季の勢力図が一気に変わるシナリオも十分に考えられる。

レース開催日程・DAZN配信予定

第10戦 スペインGP / サーキット・デ・カタルーニャ

日時(日本時間)配信内容解説・実況
6月21日(金)20:30~フリー走行1回目解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭
6月22日(土)0:00~フリー走行2回目解説:田中健一 柴田久仁夫
6月22日(土)19:30~フリー走行3回目実況:サッシャ 解説:小倉茂徳
6月22日(土)23:00~予選実況:サッシャ 解説:中野信治
6月23日(日)22:00~/配信開始21:20~決勝実況:サッシャ 解説:中野信治

F2 第6戦:スペイン

日時内容実況・解説
6月21日(金)18:05~フリー走行実況:市川勝也
6月21日(金)22:55~予選実況:市川勝也
6月22日(土)21:15~レース1実況:市川勝也 解説:中野信治
6月23日(日)18:35~レース2実況:市川勝也 解説:中野信治

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サーキットのレイアウト(サーキット・デ・カタルーニャ)

2024-06-19 Spain circuit Formula 1 F1DAZN

最大の見所はやはり1kmにも及ぶ、コントロールラインのあるロングストレート。ここはDRS区間でもあり、第1コーナーの飛び込みでは激しいブレーキング合戦となる。第2セクターにあるターン9はカンプサと呼ばれており、このセクションは風の影響を受けやすくコース上のライン取りがポイント。

そこからターン10までもDRS区間となる。ターン10は2021年1月~2月にかけて改修工事が行われ、カーブのRが2020年よりゆるやかに。エスケープゾーンも広く設けられている。

そしてセクター3は2022年まであったシケインがなくなり、トラック上のターン数はかつての16から、2023年より14に減少。最終ターン14の立ち上がりがハイスピードになり、よりホームストレートでのパワー勝負が強調されることに。

ロングストレートやリズム感のあるコーナーなど、注目ポイントの多いコースではあるが、コース幅が狭く、ポジション変動はあまり多くない傾向のトラックでもある。また、現地カタルーニャは晴天になることが多く、前述のとおり各チームがテストを重ねてこのサーキットを知り尽くしていることから、波乱があまり起こりにくいレースの一つとされる。

近年はバーレーンが開幕前のテストとして使用されているが、これまでプレシーズンテストと言えばバルセロナが慣例だった。天候面だけでなく、高速、中速、低速と様々な特徴が入り混じったトラックであることから、テストの舞台に選ばれていた。マシンの総合力が試されるサーキットとも言えるだろう。

2023年 スペインGP結果

2023-06-04 Verstappen Red Bull F1 Formula 1Red Bull Content Pool

2023年のF1第8戦、スペインGP決勝は2023年6月4日に行われた。

現地カタルーニャは日が差す状況ながら雨雲が多く、決勝レース途中からの雨が降り出す可能性があるとの予報も。

決勝では20人中、16人のドライバーがソフトを第1スティントに選択。ポールポジションのマックス・フェルスタッペン、11番グリッドのセルジオ・ペレスのレッドブル2台がミディアムとなった。

ピットレーンスタートのチャールズ・ルクレールはハード、ローガン・サージェントはミディアムを選択している。

ブラックアウトとなり、ターン1にフェルスタッペンがトップで飛び込む。3番手スタートのランド・ノリスはルイス・ハミルトンとの接触でマシンにダメージを受け、すぐさまピットインの指示が入る。15番グリッドスタートの角田裕毅は12番手まで順位を上げてオープニングラップを終えた。

3/66周目に入る頃には角田はオスカー・ピアストリをパスし、11番手に浮上した。7周目に角田はニコ・ヒュルケンベルグを抜き、入賞圏内の10番手までポジションを上げている。

ソフト勢は10/66周目にはタイヤのデグラデーションが目立っている傾向もあり、ピットインするマシンも出てきた。角田も11周目にピットインし、ハードの第2スティントにつないだ。ヒュルケンベルグ、チョウ・グァンユを前に見る位置でトラックへと戻っている。

トップはフェルスタッペンがミディアムで快走し、15周目には2番手サインツを7秒ほど突き放した。14周目のターン4では角田がチョウを、15周目のターン1ではヒュルケンベルグを再度抜き、順位をさらに上げる。

2番手サインツは16周目にピットへと入り、ソフトからミディアムへとつないだ。ルクレールはハードからソフトにチェンジし、18番手でトラック上へと戻った。

スタートからソフトで粘っていたハミルトンは25/66周目にミディアムへとチェンジ。サインツの後ろで戻った。27周目にフェルスタッペンはようやくピットイン。ミディアムからハードにつなぎ、フェルスタッペンはこれで最後まで走りきれる状況となった。ペレスもその直後にピットに入ってハードへと変更している。

これで全ドライバーが一通りピットインを終え、トップはフェルスタッペン。2番手11秒差でハミルトン、その2秒後方の3番手にサインツ、4番手ジョージ・ラッセル、5番手ランス・ストロール、6番手オコンときて、7番手が角田となった。

角田は前のエステバン・オコンとの差を詰め、28周目にはDRS圏内の1秒に入ってきた。だが後方から迫ってきたペレスのペースが速く、角田は33周目にペレスに抜かれて8番手となった。

35/66周目に角田はピットに入り、ミディアムの第3スティントに入っている。あとは最後までトラック上で走り切る状況に。オコンはその後ピットに入ったが、ピットアウトすると角田の後ろとなり、アルファタウリとしてはアンダーカット成功となった。

だが39周目のホームストレートで、ハードタイヤのオコンがミディアムの角田をパス。レースペースは明確にハードのほうが良いという形に。角田は8番手の位置で前のオコンについていく状況となるも、後方から迫るチョウとアロンソのペースが速く、その差を徐々に詰められる展開となった。50周目のホームストレートでアロンソが角田をパス。これで角田はP9となる。

上位勢は52周からハミルトン、ペレス、フェルスタッペンの順番でいずれもソフトの最終スティントに入った。これで最後はファステストラップ勝負となった。

角田は前のオコンとの差を詰め、55/66周目からは8番手オコン、9番手角田、10番手チョウのトレイン状態となる。この争いでは角田のみがミディアム。周りのドライバーはハードという状況ながら、角田はミディアムタイヤを持たせながら安定した周回を見せ、60/66周目には自己ベストラップを記録している。

すると62周目の途中、56周目のターン1で角田がチョウを押し出したとして、角田に5秒のタイムペナルティと発表された。

トップはフェルスタッペンがペースコントロールしながらクルーズ状態で24秒突き放し、ポール・トゥ・フィニッシュで同年の5勝目をマーク。さらにファステストラップも記録し、26ポイントを手にしている。2位ハミルトン、3位ラッセルとメルセデス勢が2-3となった。

4位ペレス、5位サインツ、6位ストロール、7位アロンソ、8位オコンと続き、角田は9番手でフィニッシュとなったものの、5秒ペナルティにより12位降格となっている。9位チョウ、10位ピエール・ガスリーまでが入賞となった。