2024年のF1第21戦、サンパウロGP決勝が現地時間3日行われた。
現地インテルラゴスは予選から引き続き曇天、雨は降っていないものの、路面はまだ軽く濡れたままでレース開始時刻を迎えた。
7番グリッドを獲得したアレクサンダー・アルボンは、予選クラッシュの影響でマシン修復不可となり、決勝は欠場。全19台で争われることになった。
天気予報では十数分後に雨が降ってくるとの予報もあり、決勝では全19名がインターミディエイトを第1スティントに選択している。
フォーメーションラップ中にターン4でランス・ストロールがスピン。フロントウイングをウォールに当ててしまう。そこからコースに復帰しようとしたところ、グラベル上で動けず、そのままリタイアとなってしまった。
レースはこれでエクストラフォーメーションラップに入り、レースは71ラップから70ラップになる。アルボン、ストロール不在の18名で競うことになった。
まだストロールのマシン除去途中でスタート中断と発表されたが、先頭のランド・ノリスが再度フォーメーションラップに入ったとして、スチュワードはノリスを審議対象と発表する。再度各車グリッドに着くも、改めてスタート中断と発表され、現地時刻12:47に再度フォーメーションラップを行うことに。
この間、雨雲がサーキットに近づき、雨が早まりそうな気配となった。
各車再度フォーメーションラップに入り、69周のレースがブラックアウトとなる。ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、角田裕毅の順番でターン1へと入っていった。予選3番手の角田はエステバン・オコンと競りながらも、P3を死守する形になっている。
PU交換により5グリッド降格、後方17番グリッドのマックス・フェルスタッペンが大きくポジションを上げた一方、セルジオ・ペレスはターン11でスピンし、最後尾に順位を下げた。
フェルスタッペンは2周目のターン1で10番手までジャンプアップしている。
トップはラッセル、2番手ノリス、3番手角田、以下オコン、チャールズ・ルクレール、リアム・ローソン、オスカー・ピアストリ、フェルナンド・アロンソの順番で戦局が進む。
3周目に入るタイミングで、セクター3区間では雨が降り出したと報告するドライバーも。
レースはラッセルとノリスの2台が先行し、9/69周目には3番手角田との差が4秒まで開いた。角田もペースは悪くなく、後方オコンとの差は1.5秒ほどでP3での走行が続く。
ファステストラップを連発しているフェルスタッペンは10周目のターン1でピアストリをパスし、7番手まで順位を上げてきた。次の周のセクター2区間ではローソンもパスし、フェルスタッペンがP6となる。
15/69周目に入ると雨粒がやや目立ち、ここからしばらく雨が続くとの予報も。
ラッセルとノリスがレースを先導し、17周目には3番手角田までの差が8秒まで広がった。角田はP3でペースコントロールしながら走り、そこからオコン、ルクレール、フェルスタッペンのトレイン状態が続く。
さらに雨が強まるとの予報もあり、各車はピットに入りづらい状況となる中、ルクレールは25周目にピットへと入り、インターからインターにつないだ。
27周目に入ると、水しぶきが大きく目立つ状況に。角田はこの周、オコンに抜かれてP4にポジションを下げた。するとターン1でニコ・ヒュルケンベルグがマシンストップとなり、これでレースはバーチャルセーフティーカーになる。
このタイミングで一気に各車ピットへと入ってきた。そしてインター、フルウェットと、第2スティントの選択が分かれる状況に。
ヒュルケンベルグが動き始め、VSCは解除。ここで角田はピットに入り、フルウェットを選択している。ノリスの後ろ、6番手でトラックに復帰した。
ここでフルウェットを選択したのは角田、ローソン、ペレス。それ以外のピットイン組はインターを選んだ。
そして30周目の途中、雨が強まっていることからセーフティーカー導入となった。先頭はオコン。以下フェルスタッペン、ガスリーと、ここまでがまだ第1スティント。4番手ノリス、5番手ラッセル、6番手角田で、トップ6までは角田のみがフルウェットを装着している。
角田はSC前にセクター1区間だけで2~3秒ライバル勢よりも速いペースを示し、ここから雨が強まることで追い風になると思われた。だが展開がさらに一変する。このSC中、32周目の途中にフランコ・コラピントがターン13過ぎでスピンし、ウォールに当たってマシンストップ。これでレースはSCから赤旗となってしまった。
赤旗となったため、各ドライバーは再開前にタイヤ交換が自由にできる。これでステイアウト組のトップ3であるオコン、フェルスタッペン、ガスリーが大きく得をした流れに。4番手ノリス、5番手ラッセル、6番手角田で中断に入っている。
ここでヒュルケンベルグはマーシャルのサポートを受けてトラックへ復帰したことにより、黒旗失格とスチュワードが発表している。そして赤旗中断を経て、現地時刻14:02よりレース再開とアナウンスされた。
セーフティーカー先導で33/69周目より赤旗明けとなる。ここでは雨が弱まってきたこともあり、全車インターミディエイトに変更し、34周目からローリングスタートで再開となった。
この再開後、角田はルクレールとピアストリに抜かれP8に順位を落としている。ここから後方から迫るルイス・ハミルトンとのバトルが続いた。
まだトラック上は水が多く、インターでは難しい状況で、各ドライバーは慎重な戦いを続ける。36周目のセクター2区間ではオリヴァー・ベアマンがコースアウトし、バリアに軽くフロントを当ててしまった。
40/69周目にはターン8でカルロス・サインツがスピン。ウォールに当たってコースに復帰できず、レースは再度セーフティーカーとなった。これで各車の間隔は再度詰まる状況になる。トップはオコン。以下フェルスタッペン、ガスリー、ラッセル、ノリス、ルクレール、ピアストリと続き、角田は8番手となっている。
SCエンドとなり、43/69周目からローリングスタートで再開となった。ストレートエンドのターン1でフェルスタッペンがオコンをパスし、トップに浮上。ノリスはターン1でオーバーランし、P7まで順位を下げた。
46周目の途中、P6のピアストリは10秒ペナルティが課されていることもあり、チームはノリスとのスイッチを指示。これでノリス6番手、ピアストリ7番手となった。8番手走行の角田は、ローソン、セルジオ・ペレスと続くトレインを先導する形に。
トップに立ったフェルスタッペンはクリーンエアでペースを上げ、ファステストラップを連発しながら後方との差を広げていく。
52周目にはピアストリがターン12の立ち上がりでオーバーラン。角田はここでピアストリに並びかけるも、ターン1で抜き切ることができず、P8のまま。ペースの速いピアストリは10秒ペナルティがあるため、角田は事実上P7の戦いを続けることになる。
レースリーダーのフェルスタッペンはペースコントロールをしながら独走状態を築き、残り13周の57/69周時点で2番手オコンとの差を9秒まで広げた。
各順位で接近戦となるも、ウェット状況下かつDRSが使用できないため、ポジションの上下動はなかなか起こらない。
結局フェルスタッペンがSCエンド後は一人旅状態となり、第10戦スペインGP以来11戦ぶりの勝利を手にした。17番グリッドからの大逆転Vで今季8勝目となっている。
2番手には19.4秒後方にオコンが入り、3位ガスリーでアルピーヌ勢がW表彰台。第1スティントのステイアウト組がそろって大きく得をし、表彰台を独占する結果となった。
何度もガスリーに迫ったものの、ラッセルは僅差で4位のまま。5位ルクレール、6位ノリスと続き、角田はピアストリの10秒ペナルティにより、今季最高位タイの7位フィニッシュとなった。また、後半戦に入ってから待望の初ポイントとなっている。
8位ピアストリ、9位ローソンと続き、VCARBはW入賞。10位ハミルトンまでがポイントを手にしている。
フェルスタッペン(393ポイント)はこれでノリス(331ポイント)とのポイント差を62点差まで広げ、4連覇を大きく手繰り寄せた。
6ポイントを加えたP7角田は今季通算28ポイントとなり、ストロールを抜いて総合11位に浮上している。
また、アルピーヌ勢が2-3となったため、コンストラクターズランキングではアルピーヌ(49ポイント)が一気に6位浮上。7位ハース(46ポイント)、8位VCARB(44ポイント)となっている。
第21戦サンパウロGP・決勝結果
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/エステバン・オコン/アルピーヌ
3/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
4/ジョージ・ラッセル/メルセデス
5/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
6/ランド・ノリス/マクラーレン
7/角田裕毅/VCARB
8/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
9/リアム・ローソン/VCARB
10/ルイス・ハミルトン/メルセデス
11/セルジオ・ペレス/レッドブル
12/オリヴァー・ベアマン/ハース
13/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
14/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
15/チョウ・グァンユ/キックザウバー
-/カルロス・サインツ/フェラーリ
-/フランコ・コラピント/ウィリアムズ
-/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
-/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
-/ランス・ストロール/アストンマーティン
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |