2023シーズンのF1は当初24戦で行われる見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で中国GPが見送りとなり、エミリア・ロマーニャGPは豪雨災害により中止に。これで22戦での開催となった。
そして2024年は全24戦で実施される予定。これは過去最多のグランプリ数となる。
F1第19戦アメリカGP 概要
3週間のブレイクを終え、アメリカGPでついに再開するF1。
全24戦中18戦を終えた現在のドライバーズランキングは、マックス・フェルスタッペン(331点)が依然首位。しかし、猛追を見せる2位ランド・ノリスが52ポイント差(279点)で背後に迫っている。
残り6戦でこの差を逆転するのは容易ではないが、何が起こるかわからないということは今シーズンのこれまでの戦況が証明している。コンストラクターズランキングでは、すでにレッドブル(475点)がマクラーレン(516点)に首位を明け渡しているが、マクラーレンとの差は41ポイントでこちらも挽回は可能だ。
しかし、3位フェラーリ(441点)との差も34ポイント差に縮まっているため、うかうかしているとコンストラクターズ2位の座も失いかねないスリリングな状況となっている。
再開初戦のアメリカGPではスプリントレースが行われるため、獲得できるポイントは通常より多い。各チームはタイトルを見据え、1ポイントも落とせないアメリカGPに臨むことになる。
いよいよ佳境に入った今シーズンのF1。タイトルは誰の手に渡るのか。怒涛の終盤戦が始まる。
レース開催日程・DAZN配信予定
F1 第19戦 アメリカGP / サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
日時(日本時間) | 配信内容 | 解説・実況 |
---|---|---|
10月19日(土)2:30~ | フリー走行 | 解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭 |
10月19日(土)6:30~ | スプリント予選 | 解説:田中健一 小倉茂徳 |
10月20日(日)3:00~ | スプリントレース | 解説:田中健一 柴田久仁夫 |
10月20日(日)7:00~ | 予選 | 解説:田中健一 中野信治 |
10月21日(月)4:00~(3:20配信開始) | 決勝 | 解説:中野信治 実況:サッシャ |
サーキット(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)のレイアウト
DAZN|Getty Images
特徴はなんといってもそのコースレイアウト。メインストレートから1コーナーにかけては最大傾斜12.5度・約30mの高低差を一気に駆け上がり、シルバーストーンの名物コーナー「マゴッツ/ベケッツ」や鈴鹿の「S字コーナー」のように右・左とリズミカルに第1セクターを抜けていく。
1kmを超えるバックストレートを持つ第2セクターから、ホッケンハイムのスタジアムセクションをモチーフとしたターン12~14、イスタンブールのターン8に似たターン16~18と、世界各地の名物コーナーを繋いだようなレイアウトだ。
追い抜きポイントは、DRS区間の先に位置するターン1とターン12。コース幅も広く、レース開始直後は3~4台が横並びでコーナーに飛び込む迫力のバトルが期待できる。
また、高速区間と低速区間が混在するため、マシンの総合力とともに、バランスの取れたセットアップを見つけるチームの総合力も試される。
2023年に続き2024年もスプリントフォーマットが行われる週末になる。そして今季は路面が全面再舗装されたため、トラックコンディションやストラテジーなどの最適解をいかに見つけ出せるのかが躍進のカギになるだろう。
それだけに金曜日に一度だけある60分のフリー走行がこれまで以上に重要となる。
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2023年アメリカGPの結果
Red Bull Content Pool
2023年のF1第19戦、アメリカGP決勝は2023年10月22日行われた。
パルクフェルメ状況下での調整があり、ハースとアストンマーティンの4台がピットレーンからのレーススタートを選択。グリッド上は16台が並び、晴天のドライコンディションでスタートを時刻を迎えた。
各車第1スティントに20人中18人がミディアムを選択。ピットレーンスタートのニコ・ヒュルケンベルグとランス・ストロールの2人がハードを選んでいる。
レースがライツアウトとなり、2番手のランド・ノリスがトップでターン1へと飛び込む。ポールスタートのチャールズ・ルクレールは2番手となり、以下カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンの順でオープニングラップを終えた。
11番グリッドからレース開始の角田裕毅は、1周目に一度チョウ・グァンユに抜かれたものの、2周目のストレートエンドで抜き返し、P11のままとなっている。
エステバン・オコンは1周目オスカー・ピアストリと接触した影響で左サイドポッドやフロアにダメージを負い、レースペースが上がらず。4周目には角田がオコンをパスし、入賞圏内の10番手に浮上した。オコンはその後リタイアを選択している。
ノリスは快調にトップで周回を重ね、6/56周目には2番手ルクレールとの差を3.2秒まで広げる。だがこの周、レースペースの速いハミルトンがルクレールをパスし、2番手に浮上した。すぐ後方には4番手フェルスタッペンも迫ってきている。
10/56周目、チョウがピットに入って第2スティントに入る。角田にとってはチョウのアンダーカットを警戒しての走行となった。
ピアストリは11周目に入るタイミングでトラブルが浮き彫りとなり、ピットに戻ってリタイアとなった。この周のセクター3区間でフェルスタッペンがルクレールをパスし、3番手に浮上。ここからは7秒前方の先頭ノリス、5秒前の2番手ハミルトンを追いかける展開となるが、前との差をなかなか詰められない。
17/56周目に3番手フェルスタッペンはピットに入り、ミディアムからミディアムへとつないだ。
次の周にはノリス、サインツ、セルジオ・ペレスなどもピットに入り、角田もハードの第2スティントへと入った。角田は第1スティントのミディアムで最後までペースが安定していたこともあり、チョウの3秒前でトラックへと復帰している。
フェルスタッペンはクリーンエア状態でファステストラップを連発し、ハミルトンがピットアウトした21周目にはアンダーカット成功で、タイヤ交換組の中では事実上の2番手に浮上している。
24周目にルクレールがピットインを終え、これで全車が第2スティントへと入った。トップはノリスで2番手に2秒差でフェルスタッペン、そこから7秒後ろに3番手ハミルトン、4秒後方にサインツという並びになった。角田も第2スティントのハードでペースが良く、9番手での走行となっている。
28/56周目のターン12でフェルスタッペンがノリスをオーバーテイクし、トップに浮上。
ここでアルファロメオ勢、アレクサンダー・アルボンなどが、ハードでのレースペースが落ちてきていることから2度目のピットインを開始。ハードタイヤのデグラデーションが想像以上に大きく、ハードで粘って第2スティントで走り切るのが困難という状況が明るみになる。
9番手走行の角田もハードで粘り続けるが、後方から迫ってきたフェルナンド・アロンソのペースが速く、1秒以内まで差が縮まる。すると角田は35/56周目にピットへと入り、ミディアム、ハード、ミディアムとつないだ。ここから最後まで走り切る展開となった。
ノリスは35周目に、フェルスタッペンは36周目にピットへと入り、第3スティントへと突入する。
43/56周目にアロンソがピットに入り、第3スティントに移行。角田はピットアウトしたアロンソの1秒前、9番手走行となっている。ここから後方から迫るアロンソと戦う流れに。だがアストンマーティンはペースが速く、45周目のターン12で抜かれてしまう。これで角田は入賞圏内当落線上のP10となった。
さらに後ろから追い上げてきたランス・ストロールも角田に迫り、ここからは残り10ラップで10位を懸けたバトルが始まる。だがアストンマーティンのマシンはアルファタウリより1ラップ1秒ほどレースペースが速く、48/56周目のターン12でポジションが入れ替わる。これでストロールが入賞圏内浮上、角田は11番手となった。
この直後、先行していたアロンソのマシンにトラブルが発生し、49/56周目に角田はアロンソをパス。これで角田は入賞圏内のP10に復帰した。
フェルスタッペンはブレーキバランスに異変を訴えつつ、ラップペースを落とさずにトップを走行。ファイナルラップには2番手ハミルトンに2秒差まで迫られたが、フェルスタッペンはなんとかトップを死守して56周目のフィニッシュチェッカーを受けた。これで同年の15勝目となっている。F1としてのキャリア通算50勝目をマークした。
2位ハミルトン、3位ノリスまでが表彰台に上がった。4位サインツ、5位ペレス、6位ルクレール、7位ラッセル、8位ガスリー、9位ストロールとなった。
10番手走行の角田裕毅は後方アルボンとの差がある上、アルボンが5秒ペナルティを受けたこともあり、55/56周目にピットへと入りソフトタイヤにチェンジ。ファイナルラップではセクター1、2、3すべてトラックデータ上ではマゼンタ色の1:38.139をマークし、キャリア初のファステストラップとなった。
DAZN
角田は2023年4度目の入賞となる10位1点、そしてFLの1点も加算して、アメリカGPで大殊勲の2点を奪取している。また、デビューイヤーから3年連続のアメリカGP入賞となった。FLは1989年オーストラリアGPの中嶋悟、2012年中国GPの小林可夢偉に続いて、日本人3人目となる。
レース後、2番手ハミルトンと6番手ルクレールに技術違反があったとして、スチュワードは失格と公式発表。これにより角田は10位から8位に繰り上がり、手にしたポイントも2から5へと変更となった。
9位アルボン、10位ローガン・サージェントとなり、同年ルーキーだったサージェントは、母国レースで待望の初ポイントを獲得した形になる。