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【2024】今季もスプリントレース実施、ブラジル・インテルラゴス…日本時間未明決戦の第21戦サンパウロGP|開催日程・放送予定

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【2024】今季もスプリントレース実施、ブラジル・インテルラゴス…日本時間未明決戦の第21戦サンパウロGP|開催日程・放送予定DAZN
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2023シーズンのF1は当初24戦で行われる見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で中国GPが見送りとなり、エミリア・ロマーニャGPは豪雨災害により中止に。これで22戦での開催となった。

そして2024年は全24戦で実施される予定。これは過去最多のグランプリ数となる。

F1第21戦サンパウロGP 概要

怒涛の南北アメリカ大陸3週連続開催も、いよいよ第21戦サンパウロGPで最終戦を迎える。

サンパウロGPを含め、あと4戦となった今シーズン。上位勢が一進一退の攻防を繰り広げ、タイトル獲得決定は終盤戦までもつれ込む見通しだ。

前戦のメキシコGPではカルロス・サインツが勝利し、フェラーリ勢として2連勝を飾った。これに対しペースの上がらなかったレッドブルはマックス・フェルスタッペンがペナルティを重ねて6位、セルジオ・ペレスがポイント圏外と苦しい戦いを強いられた。

これにより、コンストラクターズランキングではフェラーリ(537ポイント)がレッドブル(512ポイント)をかわして2位に浮上。レッドブルは25ポイント差の3位に後退してしまった。フェラーリは現在首位に立つマクラーレン(566ポイント)も29ポイント差と射程圏内に収めているため、今後の展開から目が離せない。

ドライバーズランキングでは、首位フェルスタッペン(362ポイント)と2位ランド・ノリス(315ポイント)の差が47ポイント。ノリスと3位チャールズ・ルクレール(291ポイント)が24ポイント差と接近しているため、こちらも予断を許さない状況だ。タイトル獲得に向け、徐々に1勝が重みを増してゆく終盤戦。過熱する上位争いは最終的にどんな決着を見せるのか。残り4戦、サンパウロGPを制するのは誰になるのか要注目だ。

 

ブラジルGP(サンパウロGP)の成り立ち

2022-11-09 Senna 1991 Interlagos Brazil McLaren F1 Formula 1Getty Images

ブラジル最大の都市・サンパウロに位置するインテルラゴス・サーキット(正式名称はアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ)。1930年代にサーキットが建設され、1972年にエマーソン・フィッティパルディがブラジル人初のワールドチャンピオンに輝いたことで、翌年から正式に「ブラジルGP」としてF1カレンダーに組み込まれた。F1開催の大きなキッカケとなったフィッティパルディは、73年・74年と連勝。母国のファンを大いに喜ばせる走りを披露した。

1978年と1981~89年の期間は、別のサーキットで「ブラジルGP」が行われたが、1990年に再びインテルラゴス・サーキットでの開催が復活。91年にはアイルトン・セナが深刻なギアボックスのトラブルを抱えながらも母国での初優勝を飾り、ゴール後に歓喜のあまり泣き叫ぶ無線が印象的なシーンとして語られている。

2004年以降は、シーズン終盤戦にスケジュールが組み込まれたことで、何度もタイトル決定の舞台になった。なかでも劇的な展開となったのが2008年の最終戦となったレースだ。タイトル争いを繰り広げていたハミルトンは5位以上、マッサは優勝した上でハミルトンが6位以下になることがチャンピオン獲得の条件だった。

予選ではポールポジションを獲得し、母国GPで息巻くマッサは序盤からトップを快走するなか、ハミルトンはポイント圏内をキープ。最終ラップを迎えた時点でマッサが1位、ハミルトンが6位。そしてトップでチェッカーフラッグを受けたマッサはチャンピオン獲得を確信し、フェラーリのピット内も歓喜に包まれるなか、雨の降るセクター3では、失速した5位のティモ・グロックをハミルトンがオーバーテイク。その瞬間、タイトルの行方はハミルトンの手に渡り、史上最年少F1ワールドチャンピオン(当時)に輝くという、ドラマチックなレースとなった。

2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により開催中止となったが、2021年は名称を「ブラジルGP」から「サンパウロGP」と変えて実施となった。2022年~2024年もサンパウロGPの冠での開催となる。

レース開催日程・DAZN配信予定

第21戦 サンパウロGP / インテルラゴス・サーキット

日時(日本時間)配信内容解説・実況
11月1日(金)23:30~フリー走行解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭
11月2日(土)3:30~スプリント予選解説:田中健一 小倉茂徳
11月2日(土)23:00~スプリントレース解説:田中健一 柴田久仁夫
11月3日(日)19:30~予選解説:田中健一 中野信治
11月4日(月)0:30~決勝解説:中野信治 実況:サッシャ

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サーキットの特徴(インテルラゴス・サーキット)

2021-11-04 Brazil Interlagos Circuit, Sao Paulo Circuit F1 Formula 1Getty Images|DAZN

1周4.309kmと比較的短いこのコースは、フルスロットルで駆け抜けるセクター1とセクター3と、左右の低速コーナーが続くセクター2で構成されている。また、数少ない左回りのサーキットでもある。

DRSが使用できるメインストレートの先にある1・2コーナーは、ブラジルの英雄の名が冠され「エス・ド・セナ」と呼ばれており、そこが最大のオーバーテイクポイントになる。そのためにも全開区間の始まりにあたる12コーナーの立ち上がりを制することが、勝負の大きなキーポイントとなるだろう。

ターン3~4のDRS区間の争いも大きな見どころ。ここではかつてセバスチャン・ベッテル&チャールズ・ルクレールが、フェラーリで同士討ちとなったことも。2021年はタイトルを争うルイス・ハミルトンvsマックス・フェルスタッペンがあわや接触の接近戦を行った。

また、現地サンパウロは急な天候の変化がレース展開を狂わせることもあるため、チームは状況に応じた迅速な対応が求められる。

2023年サンパウロGPの結果

2023-11-05 Verstappen San Paulo Brazil F1 Formula 1Getty Images

2023年F1第21戦、サンパウロGP決勝は2023年11月5日行われた。

天候が崩れやすいことでも知られるブラジル・インテルラゴスだが、今回は晴天のドライで決勝の時刻を迎えた。

レースはスタート直前、フォーメーションラップのセクター2区間でチャールズ・ルクレールが突如コースアウトし、バリアにぶつかってマシンストップとなった。ルクレールのレース続行は不可能となったが、安全な位置まで自走で動けたこともあり、レースはエクストラフォーメーションラップに入らずそのまま19台がグリッドに並んだ。

ブラックアウトとなり、各マシンはターン1に向けて飛び込んでいく。するとトラックのアウト側でアレクサンダー・アルボンとケビン・マグヌッセンが接触し、そのまま2台はもつれながらターン1の外側でストップした。

トラック上にデブリが落ち、マシン除去のために一度レースはセーフティーカーとなるも、そこから赤旗に移行となった。16番手スタートだった角田裕毅はクラッシュの混乱に巻き込まれることなく、赤旗時点で11番手までジャンプアップしている。

25分ほどの中断を経て、レースはスタンディングスタートで再開とアナウンスされた。赤旗となったこともあり、まだ3周目ながらタイヤを新品のソフトに履き替えるドライバーも出てくる。

レースが再度ブラックアウトとなり、今回は大きな混乱なくターン1へと各車飛び込んでいく。マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、フェルナンド・アロンソの順番となり、後方では角田がアルピーヌ勢とやり合いながら一時はP9まで上がるも、セクター3区間の立ち上がりでアルピーヌ勢に抜き返され、11番手でホームストレートに戻ってきた。

そこからフェルスタッペンがレースを先導し、ノリスがそれを追いかける。角田はエステバン・オコンをパスし、14周目にはP10の入賞圏内まで浮上。だが16周目のセクター2区間で角田は一度グラス上に乗り上げて数秒ロスし、後方からきたバルテリ・ボッタスに抜かれてポジションを落とす。

19周目あたりからルイス・ハミルトンやボッタスなどがピットインを行い、ここからミディアムにつなぐドライバーが出てきた。

カルロス・サインツ、ピエール・ガスリー、角田らは27/71周目にピットインとなり、ミディアムへとつないだ。次の28周目にはトップのフェルスタッペン、2番手ノリスもミディアムにチェンジしている。

30/71周目には一通りピットインを終え、トップはフェルスタッペン。2番手は5.5秒差でノリスとなり、そこから3番手アロンソまではさらに5.5秒。

その2秒後方に4番手セルジオ・ペレス、5番手ランス・ストロールと続き、6番手ルイス・ハミルトン、7番手ジョージ・ラッセルとメルセデス勢が縦に並ぶ。

8番手カルロス・サインツ、9番手ピエール・ガスリー、10番手バルテリ・ボッタスと続き、35周目に角田は11番手となった。36周目のターン4でボッタスを抜き、入賞圏内のP10に上がっている。

47/71周目にはペレス、ハミルトンやガスリーなどがピットに入り、ソフトのラストスティントへとチェンジ。残り25周を持たせる状況となった。

2023-11-05 Tsunoda Yuki Alphatauri F1 Formula 1Getty Images

角田は56/71周目にソフトへと変更し、残り16周をソフトで走り切る流れになる。トップのフェルスタッペンも57周目にソフトへと変更し、10番手でトラックへと戻った。この後、ラッセルがトラブルでリタイアとなり、角田はP9まで浮上している。

前方では3番手争いのアロンソvsペレスが接近し、ベテラン2人による激しいバトルが続く。

60/71周目にノリスがラストスティントのソフトにつなぎ、これで各車最後のピットインを終えた形に。トップはフェルスタッペンで、そこから12秒後方に2番手ノリス、13秒差で3番手アロンソ、その0.7秒背後でペレスが追う。

9番手角田はソフトでペースが速いものの、前の8番手ハミルトンとは残り5周で10秒離れている。

残り2周の70周目、3番手アロンソと4番手ペレスが接近戦のバトルを行い、ペレスがアロンソをパス。だがファイナルラップのターン4でアロンソはペレスを抜き返し、P3をすぐさま取り返した。

結局レースはフェルスタッペンが盤石の内容で同年の17勝目をマークし、年間最多勝記録(当時)をさらに伸ばした。2位は8.2秒差でノリスが入り、ファステストの1ポイントも含めて19点を手にしている。3位アロンソはペレスとサイドバイサイドで競いながら0.053秒差でコントロールラインに先着し、表彰台となった。

4位ペレス、5位ストロール、6位サインツ、7位ガスリー、8位ハミルトンと続き、角田は9位フィニッシュ。2023年5度目の入賞となり、2ポイントをゲットしている。前日のスプリントも含めると、サンパウロGPでは5点加算となった。10位オコンまでが入賞となる。