F1で一時代を築いた名伯楽“車椅子の闘将”フランク・ウィリアムズ氏が79歳で他界｜F1

F1界に半世紀以上携わってきたウィリアムズの創始者、フランク・ウィリアムズ氏が現地時間28日この世を去った。享年79歳。

ウィリアムズF1チームは「金曜日に入院したサー・フランクは日曜日朝、家族に見守られ、安らかな表情でこの世を去った」との声明を発表した。

「とても多くの方に愛されたフランクに敬意を表します。彼がいなくなることがとても惜しまれる。ですが彼の友人や同僚、ウィリアムズ家のプライバシーに対し、配慮を尊重されるようご協力お願いいたします」

1942年生まれ、実業家として知られたウィリアムズ氏は1960年代よりレース界でその手腕を発揮し、1969年にはフランク・ウィリアムズ・レーシングカーズとしてF1に参戦。このチームが現在まで系譜が続くウィリアムズとなる。

1980年にはアラン・ジョーンズがワールドチャンピオンになり、コンストラクターズも制してダブルタイトルを獲得。その後1980年代にはケケ・ロズベルグ、ネルソン・ピケなどの王者を輩出した。1986年にウィリアムズ氏はフランス国内で事故に遭い、半身不随に。ここから車椅子での生活を余儀なくされることに。

1990年代にもナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、デイモン・ヒル、ジャック・ヴィルヌーヴなど4度ドライバーズタイトルを手にしている一方、1994年にはサンマリノGP決勝において、アイルトン・セナが若くして事故死するというショッキングな出来事もあった。

長年にわたり優勝争いを展開する名門プライベーターとして知られていたが、近年は成績不振、そして資金難に陥る事態となった。

フランク・ウィリアムズ氏は第一線から退きチームの総指揮を愛娘のクレアに委任していたものの、2020年夏にチームの身売りが決定。ウィリアムズというチームとしての冠は継続となるも、ウィリアムズ一家はF1から離れる状況となっていた。

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