F1界の重鎮ロス・ブラウン氏が角田裕毅を大絶賛「本当に衝撃を受けた…ここ何年の間でも最高のルーキー」｜F1

F1界の大物、ロス・ブラウン氏が角田裕毅について、手放しで称賛している。

2021年の開幕戦、バーレーンGPでは元王者のフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンを次々にオーバーテイクし、ファイナルラップではランス・ストロールを抜いて9位でチェッカーを受けた角田裕毅。デビュー戦で多くの見せ場を作ったルーキーの戦いぶりに、F1界の重鎮も大きなインパクトを受けたようだ。

F1の現マネージングディレクターであり、かつてベネトン、フェラーリ、ブラウンGPなどでチームを優勝に導いたことでも知られるロス・ブラウン氏が「角田裕毅には本当に衝撃を受けた」との見解を示した。『F1』公式メディアのコラムで記している。

「彼のことを間近に見たのは、この週末（バーレーンGP）が初めてだった。角田はとても印象的なキャラクターだね。面白い一面もあるし、無線で話す言葉もなかなか予測不可能で愉快だよ。レース時のコメントも要注目だね」

「それと、レースにおいては素晴らしい魔法を何度も見せた。彼にとって最初のF1レースということを考えると、とてつもない仕事ぶりだった。彼はここ何年かの間でも最高のルーキーだと思う。これまで見せていた各コンペティションより、F1では初戦から驚異的な存在だった」

「レッドブルグループが彼をF1まで昇格させたのはまさに素晴らしい判断だったように見えるね。それに彼がF1に上がったことで、鈴鹿サーキットは大いに盛り上がることだろう。素晴らしい盛り上がりを見せた鈴鹿のグランドスタンド、日本のF1ファンたちの情熱を私たちみんなが覚えている。その瞬間は今年は再び生まれることになるだろう。それは信じられないほどエキサイティングな光景なんだ」

1970年代からF1界に携わり、ウィリアムズ、ベネトン、フェラーリ、ホンダ、自身が代表を務めたブラウンGP、そしてメルセデスと渡り歩き、輝かしい業績を残してきたブラウン氏。そんな名伯楽からしても、角田のデビューレースは「ここ何年かの間でも最高のルーキー」と評するほど、秀抜の内容だったようだ。