F1初優勝のガスリー、評価急上昇もレッドブル再昇格はなし？幹部が「復帰はない」｜F1

F1初優勝を果たしたアルファタウリのピエール・ガスリーについて、レッドブル復帰を推す声が高まっているが、実情は難しい模様だ。

2020年のF1第8戦、イタリアGP決勝では中盤までトップを走っていたルイス・ハミルトンがピットクローズドの状態でタイヤ交換をしたことに伴い、10秒間のストップアンドゴーペナルティが科された。その直後、セーフティーカー明けにシャルル・ルクレールがクラッシュしたため、レースは赤旗中断へ。

再スタート後、ハミルトンはペナルティ消化のために順位を大きく下げる形に。ここでトップに立ったガスリーがそのまま逃げ切り、キャリア初のポディウム頂点に立った。非凡な才能を見せているガスリーには賛辞の声が相次いでおり、レッドブルへの復帰もうわさされている。

だがレッドブルのドライバープログラム責任者、ヘルムート・マルコ氏は「ガスリーの復帰は考えていない」とドイツ『Sky』に対して明言した。

「ピエールは確かにレッドブルグループとして期待しているドライバーの一人だ。だが彼は今、アルファタウリで素晴らしい仕事をしている。チームを先導する役割も担っているし、不可欠な存在だ。レッドブルに復帰させるというアイデアはない」

また、アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トスト氏は「もし彼らがピエールを再び抜てきしようとするのなら、それは我々のチームがうまく機能しているということになる。だけど、私は心配していない。きっとピエールはここに留まるだろうと考えている」と述べている。

2019年はレッドブルから参戦を果たすも本領を発揮できず、シーズン途中にトロ・ロッソ（当時）降格の憂き目に遭ったガスリー。それから1年が経過し、波乱のイタリアGPでF1初優勝を果たし、改めて評価が急上昇しているフランス人ドライバーは、このままアルファタウリに留まるのだろうか。

昨季ガスリーと入れ替わったアレクサンダー・アルボンがレッドブルで結果を残せていないだけに、今後の動向が注目される。

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