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【注目ドライバー】名門に籍を置く俊英ランド・ノリス…6季目で待望のF1初優勝、7季目は主役になれるのか|マクラーレン|F1

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【注目ドライバー】名門に籍を置く俊英ランド・ノリス…6季目で待望のF1初優勝、7季目は主役になれるのか|マクラーレン|F1Getty Images
【注目ドライバー】マクラーレンにおいて勝負強さ、明確な才能を見せているランド・ノリス。F1で6シーズン目の2024年は初優勝とタイトル争いを経験。7季目の2025年は総合優勝に手が届くのだろうか。

経歴

カートで評価を高めフォーミュラの世界へ

1999年生まれ、イギリス・ブリストル出身のランド・ノリスは、7歳からカートを始めると欧州のカテゴリーや国際大会などでタイトルを獲得。世界カート選手権(KFクラス)では、史上最年少でチャンピオンに輝くなど、10代前半から名を馳せた存在だった。

2015年のフォーミュラ参戦後も速さに磨きをかけ、翌年にはフォーミュラ・ルノー2.0、トヨタ・レーシング・シリーズなどでタイトルを獲得。2017年にはFIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権を制し、F2へとステップアップを果たした。そして迎えた2018年、F2でジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)に次ぐ年間2位の成績を残し、トントン拍子でF1まで上り詰めた。

マクラーレン初の10代F1ドライバーに

2020-07-05 Formula 1 F1 Austria Bottas Leclerc NorrisGetty Images

ヨーロッパF3に参戦していた2017年よりマクラーレンのジュニアドライバーとして活動していたノリスは、F2と並行してマクラーレンのテストドライバーも担当。2018年の第13戦ベルギーGPでフリー走行デビューを果たした。その走りが評価され、翌2019年にマクラーレンのレギュラードライバーとしてシートを獲得した。

1966年からF1に参戦する古豪マクラーレンにおいて、初めての10代のF1ドライバーとなったノリス。2019年、全21戦中11戦で入賞し、チームのコンストラクターズ4位獲得に大きく貢献した。デビュー2戦目ながらバーレーンGPでは自己最高位の6位入賞を果たし、シーズンを通して高い適応力、そしてルーキー離れした安定感を見せつけた。

F1では2シーズン目となる2020シーズンは、開幕戦のオーストリアGPで初の3位表彰台を経験し、同時にキャリア初のファステストラップもマーク。結果的に同シーズンの表彰台は開幕戦のみだったが、4位2回、5位2回と上位勢を脅かす走りを見せた。

2021年は優勝まであと一歩のレースも

2021-09-25 Norris McLaren F1 Formula 1Getty Images

2021年の相棒はダニエル・リカルドにスイッチとなり、マクラーレンのパワーユニットもルノーからメルセデスに変わることとなった。

メルセデスのエンジンに変わってもマクラーレンは十分なポテンシャルを示し、ノリスはそんな中でも開幕戦からイギリスGPまで10戦連続入賞を果たすなど、着実にポイントを手にする安定感を示した。

イタリアGPではタイトルを争うルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンが接触で両者リタイアとなったこともあり、その混乱に乗じてリカルドーノリスのマクラーレンワン・ツーが実現した。

そしてロシアGPではノリスがポールポジションを獲得。これはマクラーレンとして9年ぶりとなるポールスタートだった。ノリスは決勝でもあわやポール・トゥ・ウィンかと思われたが、終盤になって急に雨が降ってくると状況が一変。トップのノリスはピットからインターミディエイトに変えるよう指示を受けると、トラックポジションを失う状況から「入らない!」と断固拒否。すると2番手ハミルトンはインターミディエイトに履き替え、雨脚が強まる状況下、ドライタイヤでコントロールに苦しむノリスを難なく脱いていく。

結果としてノリスは遅れてピットに入りタイヤを履き替えるも、大きくポジションを落としての7位フィニッシュとなった。あと一方で優勝に手が届かなかったノリスだったが、2021年は3度表彰台に上がり、ポールポジションも獲得するなど、すでにトップ争いができるだけの力は示している。

2022年は3強6人以外で唯一表彰台に

2022-02-23 Norris McLaren F1 Formula 1Getty Images

2022年もノリスは第2戦サウジアラビアGPで7位となり同年初入賞を飾ると、第3戦オーストラリアGPは5位、第4戦エミリア・ロマーニャGPでは3位表彰台に上がるなど、好調な滑り出しを見せた。

だがこのシーズンは上位3チーム(レッドブル&フェラーリ&メルセデス)6人とそれ以外の戦力差が大きい力関係となり、前述3チーム6人以外で表彰台に上がったのは、結果的にノリスの第4戦のみとなった。

それでもノリスは22レース中17度の入賞を果たし、122ポイントで総合7位フィニッシュ。僚友リカルドが37ポイントで総合11位に終わったことを考えると、ノリスはマクラーレンのエース及びポイントゲッターとしてしっかり責務を果たしたと言えるだろう。

2023年はシーズン途中から急上昇

2023-12-05 Splint Brazil Sao Paulo Norris Verstappen F1 Formula 1Red Bull Content Pool

2023年はリカルドが去り、新たな同僚は2021年のF2王者、新人オスカー・ピアストリとなった。

同年のマクラーレンは序盤戦からポテンシャル不足が明確で、上位勢よりも下位チームと競うシーンが散見された。

ノリスも苦戦が続いていたが、イギリスGPで大幅アップグレードを導入するとポテンシャルは一気に向上。ここからマクラーレンはメルセデス、フェラーリと肩を並べるような第2勢力としてレッドブルを追う一角となった。

2023年、ノリスは7度の表彰台で205ポイントを稼ぎ、総合6位という成績だった。僚友ピアストリも新人離れした走りを見せ、スプリントレースではピアストリがカタールGPでトップチェッカーを受け、存在感を示した。

マクラーレンは若いドライバー2人ながら、その実力と将来性はどちらも高く評価されている状況と言える。ノリスにとっても名門マクラーレンを再びトップ争いに押し上げるため、正念場の2024年となりそうだ。

また、ノリスはレギュラードライバーになってからの直近5シーズン、2位7度、3位6度と、13度表彰台に上がりながらもまだ優勝経験がない。2024年こそ歓喜の瞬間を迎えることができるのかという点にも注目したい。

プロフィール

ランド・ノリス

2024-02-23 Norris McLaren F1 Formula 1Getty Images

1999年11月13日生まれ|イギリス国籍|マクラーレン(2019~)

通算成績(2024年終了時点)

  • 出走/128回 
  • 優勝/4回 
  • PP/9回 
  • FL/12回
チーム名勝利数年間成績
2019年マクラーレン0勝11位
2020年マクラーレン0勝9位
2021年マクラーレン0勝6位
2022年マクラーレン0勝7位
2023年マクラーレン0勝6位
2024年マクラーレン4勝2位

2024年の成績

  • 年間:374ポイント/2位
  • 優勝/4回
  • PP/8回
  • FL/6回
レース名決勝順位
第1戦バーレーンGP
第2戦サウジアラビアGP
第3戦オーストラリアGP
第4戦日本GP
第5戦中国GP
第6戦マイアミGP
第7戦エミリア・ロマーニャGP
第8戦モナコGP
第9戦カナダGP
第10戦スペインGP
第11戦オーストリアGP
第12戦イギリスGP
第13戦ハンガリーGP
第14戦ベルギーGP
第15戦オランダGP
第16戦イタリアGP
第17戦アゼルバイジャンGP
第18戦シンガポールGP
第19戦アメリカGP
第20戦メキシコGP
第21戦サンパウロGP
第22戦ラスベガスGP
第23戦カタールGP
第24戦アブダビGP

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チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦オーストラリアGP 3月14日(金) ~15日(土)3月16日(日)
第2戦中国GP 3月21日(金) ~22日(土)3月23日(日)
第3戦日本GP 4月4日(金) ~ 5日(土)4月6日(日)
第4戦バーレーンGP 4月11日(金) ~ 12日(土)4月13日(日)
第5戦サウジアラビアGP 4月18日(金) ~ 19日(土)4月20日(日)
第6戦マイアミGP 5月2日(金) ~ 3日(土)5月4日(日)
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5月16日(金) ~ 17日(土)5月18日(日)
第8戦モナコGP 5月23日(金) ~ 24日(土)5月25日(日)
第9戦スペインGP 5月30日(金) ~ 31日(土)6月1日(日)
第10戦カナダGP 6月13日(金) ~ 14日(土)6月15日(日)
第11戦オーストリアGP 6月27日(金) ~ 28日(土)6月29日(日)
第12戦イギリスGP 7月4日(金) ~ 5日(土)7月6日(日)
第13戦ベルギーGP 7月25日(金) ~ 26日(土)7月27日(日)
第14戦ハンガリーGP 8月1日(金) ~ 2日(土)8月3日(日)
第15戦オランダGP 8月29日(金) ~ 30日(土)8月31日(日)
第16戦イタリアGP 9月5日(金) ~ 6日(土)9月7日(日)
第17戦アゼルバイジャンGP 9月19日(金) ~ 20日(土)9月21日(日)
第18戦シンガポールGP 10月3日(金) ~ 4日(土)10月5日(日)
第19戦アメリカGP 10月17日(金) ~ 18日(土)10月19日(日)
第20戦メキシコGP 10月24日(金) ~ 25日(土)10月26日(日)
第21戦サンパウロGP 11月7日(金) ~ 8日(土)11月9日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月20日(木) ~ 21日(金)11月22日(土)
第23戦カタールGP 11月28日(金) ~ 29日(土)11月30日(日)
第24戦アブダビGP 12月5日(金) ~ 6日(土)12月7日(日)