経歴
母国ニュージーランドで腕を磨き欧州へ
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2002年2月11日、ニュージーランドのヘイスティングスで生まれたリアム・ローソンは、6歳の時にカートでレースキャリアをスタートさせる。母国のレーシングドライバーとして、ニュージーランドグランプリで複数回(1976年、1990年、2004年)優勝を果たしたケン・スミスの指導を受け、カートカテゴリーで腕を磨いた。
2015年にジュニアフォーミュラへと挑戦し、シングルシーターでも結果を示していく。2016-17のNZ 1600選手権ではチャンピオンに輝いた。
2017年にはオーストラリアF4で戦い、2018年にはADAC F4に挑戦。このコンペティションでは後にF2でも戦うリリム・ツェンデリ、エンツォ・フィッティパルディ、フレデリック・ヴェスティ、オリ・コールドウェル、ジャック・ドゥーハンとも競った。同シリーズの王者は348ポイントのツェンデリで、ローソンは3勝をマークし234ポイントの総合2位となっている。
2019年の2月にローソンはレッドブルジュニアに加入する。この年ユーロフォーミュラオープン選手権に参加し、ここでは4勝をマーク。179ポイントで総合2位という結果になった。なお、このコンペティションでの総合優勝は307ポイントの佐藤万璃音であり、151ポイントの総合4位は後にF1でコンビを組むことになる角田裕毅だった。79ポイントの総合11位には後々の2025年からアルピーヌシートを獲得した、ジャック・ドゥーハンの名前も。
同年にはトヨタ・レーシング・シリーズにも参戦し、5勝を記録して356ポイントを獲得。総合優勝を果たしている。
F3は1シーズンのみで2021年よりF2挑戦
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F3には2020年より挑戦。同シリーズではオスカー・ピアストリが164ポイントで総合優勝を果たし、2位はテオ・プルシェール(161ポイント)、3位ローガン・サージェント(160ポイント)、4位ヴェスティ(146.5ポイント)に続き、ローソンは3勝をマークするも143ポイントで総合5位という結果に終わった。
2021年はF2に昇格を果たし、ハイテックよりエントリー。F2初年度はいきなりラウンド1のバーレーンでスプリントレースを制するも、結果としてこのシーズンの勝利はこの初戦のみ。103ポイントで総合9位という成績だった。このシリーズの総合優勝は252.5ポイントのピアストリだった。
明けた2022年もローソンはF2に参戦。チームはカーリンからのエントリーとなり、僚友はサージェントとなった。
ローソンはラウンド2ジェッダのスプリントレースで優勝するなど、シリーズを通して4勝を記録。149ポイントを手にして総合3位という成績だった。この年はフェリペ・ドゥルゴヴィッチが265ポイントで、ライバル勢を圧倒してのF2総合優勝を果たしている。総合2位はプルシェール(164ポイント)、同4位はサージェント(148ポイント)、5位岩佐歩夢(141ポイント)、6位ドゥーハン(128ポイント)という成績だった。
2023年よりF1のリザーブに&5戦でF1のチャンスが
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F1に必要なスーパーライセンス取得条件をクリアしたローソン。2023年はF1のシートに空きがなく、レッドブル及びアルファタウリのリザーブとして籍を置きながら、日本のスーパーフォーミュラに参戦した。
シリーズの初戦である富士スピードウェイでは、予選3番グリッドを獲得し、そこからいきなり優勝を果たして存在感を示す。日本のトップフォーミュラコンペティションにおいて、デビュー戦で勝利した初のドライバーとなっている。その後も度々上位での戦いを続けて宮田莉朋と激しいタイトル争いを演じ、106.5ポイントで総合2位という結果に終わった。
2023年は突如F1デビューのチャンスも舞い込んできた。同年のアルファタウリは角田裕毅&ニック・デ・フリースのドライバーセットでシーズンをスタートさせたが、イギリスGPをもってデ・フリースがチームを離脱することに。その後釜として、ダニエル・リカルドがハンガリーGPよりアルファタウリのAT04を駆ることになった。
だがサマーブレイク明けのオランダGP、FP2ではピアストリがターン3でスピン。リカルドはストップしている同胞の後輩ピアストリを避けるため、バリアにマシンを突っ込ませる形で衝突を回避した。この際、リカルドは最後までステアリングに手をかけていたことから、左手にダメージを受け、左の中手骨を骨折した。
そのため、FP3よりローソンがAT04を駆ることになり、ローソンは思わぬ形で突如F1デビューのチャンスが舞い込んできた。ローソンはこのオランダGPを13位で終え、イタリアGP、シンガポールGP、日本GP、カタールGPと、リカルドが戻るまでの5レースを戦った。シンガポールGPでは9位でフィニッシュし、F1キャリアでの初ポイントを獲得している。
2024年第19戦~第24戦はリカルドの後釜としてシートを獲得
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2024年もローソンはレッドブルグループのリザーブという立ち位置でシーズンインとなった。スーパーフォーミュラへの参戦はせず、F1のリザーブに専念しテスト&開発面でも様々な役回りを果たすことになる。
アルファタウリはVCARBにチーム名が変わったが、ドライバーは前年と同様に角田&リカルドで継続となった。
だが第18戦シンガポールGP終了後の2024年9月26日、VCARBはリカルドがチームから離脱し、第19戦アメリカGP~第24戦アブダビGPまでの終盤6レースはローソンがVCARB 01を駆ると正式発表した。
すでに2025年のVCARBシートは角田裕毅が確定しており、もう一つはまだ未確定となっている。ローソンにとっては来季以降に向け、なんとしても結果を示す必要のある終盤6レースとなる。
プロフィール
リアム・ローソン
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2002年2月11日生まれ|ニュージーランド国籍|アルファタウリ/VCARB(2023~)
通算成績(2024年終了時点)
- 出走/11回
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
2024年の成績
- 年間:4ポイント/21位
- 優勝/0回
- PP/0回
- FL/0回
レース名 | 決勝順位 |
---|---|
第19戦アメリカGP | 9位 |
第20戦メキシコGP | 16位 |
第21戦サンパウロGP | 9位 |
第22戦ラスベガスGP | 14位 |
第23戦カタールGP | 14位 |
第24戦アブダビGP | 17位 |
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |