日本ラグビー協会は9日、ジャパンラグビー・トップリーグ(TL)の日野に所属する選手が麻薬取締法違反の疑いで4日に逮捕されたことを受け、コンプライアンス(法令順守)教育を徹底するとして3月14~29日までの3節分計24試合を休止すると発表した。
TLは新型コロナウイルスの感染拡大により2月29日から3月8日までの2節計16試合を延期し、14日からの再開を目指していた。だが、今月4日に日野所属の選手が違法薬物容疑で逮捕されたことを受け、日野レッドドルフィンズは今後の活動を無期限自粛する事を決定。この非常事態にTLは、現在開催中の「ジャパンラグビーTL2020」においてコンプライアンス教育を徹底して行うため、3/14,15 の第9 節、3/21,22 の第7節、3/28,29 の第10 節の計24 試合を休止することを決定した。
TLのチェアマンを務める太田治氏は、「この度、ジャパンラグビー・TL参戦中の日野レッドドルフィンズ所属の選手が、違法薬物使用容疑で逮捕された事は、誠に遺憾であるとともに、トップリーグを楽しみにしていただいていた観客の皆様、関係者の皆様、日本全国のラグビーファンの皆様のご期待を裏切るような結果となってしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。続けて「また、同年度内に複数のチームから違法薬物関連による逮捕者が出たことは、TLだけではなく、日本ラグビー界の存在を揺るがす大きな問題であり、非常事態であると考えます」とし、今後の方針について記した。
「各チームにインティグリティオフィサーを置くなど、再発防止策をTL全チームと一体となり取り組んできましたが、結果的に不十分だったと言わざるを得ない状況となりました。ファンの皆様や社会を裏切る結果となり、信頼回復に向け真摯に取り組む事、またこれまで以上に踏み込んだ対策が必要であると考えています。ラグビー競技は、「品位・情熱・結束・規律・尊重」の5つのコアバリューにより成り立っています。このうちのどれか1つでも欠けたら、それはラグビーではありません。今回の事件は、コアバリューの大部分に抵触しており、国内最高峰の名にふさわしいリーグになる為、再度TLとして各チームのインティグリティの追求を図り、TL全体で正常化を証明する事で、TL2020の再開が出来るものと考えています」
なお、チケットの払い戻し、勝ち点の扱いは決まり次第発表されるとしている。
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