日本代表は7日、ノックアウトステージ決勝でアメリカ代表と対戦し、2-0で勝利した。
準決勝では韓国代表を相手に5-2と快勝して決勝へと駒を進めた日本。その決勝では、準々決勝で延長戦の末に7-6で勝利したアメリカとの再戦となった。
1984年のロサンゼルス大会以来となる金メダルを目指す日本は、韓国戦からスタメンを1点変更。菊池涼介(広島)を二塁に戻し、山田哲人(ヤクルト)が指名打者、吉田正尚が左翼を務める布陣となった。
1番指名打者・山田哲人(ヤクルト)、2番遊撃・坂本勇人(巨人)、3番左翼・吉田正尚(オリックス)、4番右翼・鈴木誠也(広島)、5番一塁・浅村栄斗(楽天)、6番中堅・柳田悠岐(ソフトバンク)、7番二塁・菊池涼介(広島)、8番三塁・村上宗隆(ヤクルト)、9番捕手・甲斐拓也(ソフトバンク)。
日本は森下暢仁(広島)、アメリカはマルティネス(ソフトバンク)の投げ合いで始まった一戦。両投手ともうまく緩急を使った投球でスコアボードに0を並べていく。
試合が動いたのは3回裏。1死から打席の村上が、2ボール2ストライクからの5球目、腰の高さにきたチェンジアップを捉えると、白球は横浜の夜空に舞い上がり左中間スタンドに飛び込む。日本が村上の今大会初本塁打で待望の先制点を奪った。
さらに日本は4回裏にもチャンス。1死から吉田、鈴木が連続安打、浅村が四球で出塁し、満塁で柳田に打席が回る。しかし柳田は三ゴロに倒れ、続く菊池も三球三振に抑えられて無得点に終わった。
嫌な流れとなった日本は次の5回にピンチとなる。2つのアウトは簡単に奪うも、N.アレン、J.ロペスに連続ヒットを許す。E.アルバレスに対しても2ストライクからフルカントまで粘られたが、最後は遊ゴロに打ち取る。森下は結局5回を投げて81球、被安打3、5奪三振、1四死球、無失点で終えた。
日本は6回から継投に入り、2番手は千賀滉大がマウンドへ。なかなか制球が定まらず苦しい投球の千賀は先頭のT.オースティンを四球で歩かせると、その後は2つのアウトを取るもE.フィリアに死球。2死一、二塁とされ、J.ウエストブルックにもフルカウントとされるが、最後は高めのストレートを詰まらせて捕邪飛に打ち取った。
7回のマウンドには、ここまで無失点投球を続ける伊藤大海(日本ハム)が上がる。1死からN.アレンに二塁打を許し、続くJ.ロペスに進塁打を打たれたが、最後はE.アルバレスを二ゴロに仕留めた。
そろそろ追加点が欲しい日本はその裏、先頭の浅村が二塁打を放ちチャンス。ここで稲葉監督は代走で源田壮亮(西武)を送り出した。しかし柳田は三ゴロ、菊池は遊ゴロに倒れると、先制の本塁打を放った村上は申告敬遠で歩かされる。最後は甲斐も三振に倒れて、またもチャンスを逃す結果となった。
8回も伊藤を続投させた稲葉監督だったが、T.オースティンに安打を許したところで、左の岩崎優(阪神)にスイッチ。T.カサスを空振り三振、T.フレイジャーを遊飛、E.フィリアを三ゴロに切ってとる完璧救援を見せた。
するとその裏、日本は先頭の山田がヒットで出塁すると、続く坂本が送りバントを決めて1死二塁。ここで吉田が中前打を放つと、山田は三塁を回りかけてストップする。しかし中堅手の送球が逸れたのを見て、本塁にヘッドスライディング。セーフの判定にアメリカ側がチャレンジするも判定は変わらず、得点が認められ日本がようやく追加点を奪った。
9回は守護神・栗林良吏がマウンドへ。先頭のJ.ウエストブルックを三球三振に仕留めると、M.コロスバリーを左飛に打ち取る。N.アレンにヒットを許すも、最後はJ.ロペスを二ゴロに仕留めてゲームセット。日本が悲願の金メダルを獲得した。
日本代表日程・結果
7月28日(水)
一次リーグA組
4×-3 ドミニカ共和国
7月31日(土)
一次リーグA組
7-4 メキシコ
8月2日(月)
ノックアウトステージ1回戦
7×-6 アメリカ
8月4日(水)
準決勝
5-2 韓国
8月7日(土)
決勝
2-0 アメリカ
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