2001年に長嶋茂雄氏の後を引き継ぎ、ジャイアンツの指揮官に就任した原辰徳監督。2005年に第二次政権を築き、2019年から3度目の指揮官就任を果たした。13シーズンで、リーグ制覇を8回、日本一を3回達成するなど輝かしい記録を残してきた。
迎えた14年目の今シーズン。1つの大きな記録を打ち立てている。
9月9日の中日ドラゴンズ戦に勝利し、川上哲治が持つ監督通算1066勝の球団記録に並び、新記録達成が間近に迫っていた。
迎えた9月11日。東京ドームでの東京ヤクルトスワローズ戦は拮抗した試合展開となった。ここまでめざましい活躍を見せている戸郷翔征が、初回に本塁打を許して1点を与えてしまう。それでも4連勝中と勢いに乗るジャイアンツは、吉川尚輝の適時打で試合を振り出しに戻した。
すると8回1死で、打席には坂本勇人。原監督がルーキーイヤーから育て上げ、第二次政権中にキャプテンに任命するなど、深い絆で結ばれている2人。その坂本が、初球を完璧に捉えライトスタンドに叩き込んだ。これが決勝打となり、原監督は歴代トップとなる1067勝を達成した。
試合後のセレモニーでは、オーロラビジョンには福岡ソフトバンクホークス会長でありジャイアンツの監督を務めた王貞治氏が登場。さらに自身を育ててくれた長嶋茂雄終身名誉監督からのお祝いの言葉に思わず目頭を熱くする。
そして何よりもこの大記録が、ここまで苦楽をともにしてきた愛弟子での活躍によって達成されたことは最大の喜びだった。
「勇人は入団した時から知っていて、最初は私が手塩にかけて育ててきました。彼を助けてきたという自負がありました。しかしここ数年は彼に頼っているなと。彼にこっちがお願いする立場のなかで成長してくれているというのは非常に頼もしいし、今日もホームランで勝ち越したというのは、昔は私が育てたけれども、今は彼に育ててもらっているなと、そんな心境で頼もしく思っております」
選手を育て、育てた選手に育てられて自らの足跡を確かめるように指揮官は戦場を後にした。
◼ 『GIANTS 2020 ─INSIDE─』 配信内容
<#1: 密着カメラが見たシーズンの舞台裏 >視聴期限:2020年1月31日
JERAセ・リーグ連覇を目前にした読売ジャイアンツ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3か月も遅れて開幕したシーズンを、チームはどのように戦ったのか。シーズン大半を首位を走り続けた裏で、原辰徳監督は選手たちに何を語り、選手たちはどのように応えたのか。絶妙な選手起用と、巧みな作戦の陰でコーチ陣は何を考えていたのか。さまざまな視点から2020シーズンの軌跡を総括する。
<#2:見えない敵との戦い> 視聴期限:2020年1月31日
2020年2月1日、日本一奪還へ向け始動した読売ジャイアンツだが、世界中で新型コロナウイルス感染拡大が発生。この影響で3月20日に予定されていた開幕は延期となり、先の見えない日々が始まる。ここでは、開幕延期から6月19日の開幕日までの選手、監督、コーチ、チームスタッフがコロナ禍でどんな動きをしたのかを振り返る。
<#3:指導者・阿部慎之助> 2020年11月20日配信予定
今季から指導者の道を歩みだした阿部慎之助2軍監督。夜間練習も取り入れるスパルタ指導で若手選手たちを鍛え上げていく。直江大輔投手に伝えたという「ドゥクシ投法」をはじめ、阿部2軍監督の奮闘ぶりを球団カメラの映像で追う。
<#4:菅野智之 “勝ち続けるエース”の素顔> 2020年12月11日配信予定
開幕から13連勝という、球団新記録を達成したエース・菅野智之投手。開幕前には新フォームに取り組むなど、さらなる進化を追い求めた努力が実を結んだ形となった。菅野投手が連勝記録を打ち立てる要因は何にあったのかを探る。
<#5:主将・坂本勇人、2000安打達成までの道のり> 2020年12月18日配信予定
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期となり、史上最年少での通算2000安打達成とはならなかった坂本勇人選手。しかし調整が難しい中でも、主将としてチームを牽引し、自身の記録へ向けても着実にヒットを重ねていった。そんな坂本選手の通算2000安打達成までの軌跡を独占インタビューを通して本人と共に振り返る。
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