6月19日の開幕を1週間後に控えて、12日に各地で行われたプロ野球練習試合では12球団の開幕投手たちが登場した。
公式戦前、最後の対外試合に登板したエースたちの戦いぶりを振り返る。
各球団開幕投手
セ・リーグ
巨人はエース・菅野智之が2018年から3年連続となる6度目の大役を受け持つ。2018年の阪神戦、2019年の広島戦では共に黒星となっているだけに、3度目の正直となるかに注目だ。
昨シーズンに初の開幕投手を務めたDeNAの今永昇太と広島の大瀬良大地は、引き続き今シーズンも開幕マウンドを任された。
阪神加入2年目の西勇輝は移籍後初、オリックス時代から2年ぶりとなる開幕投手を務める。
そのほか、昨シーズンにノーヒットノーランを達成した中日の大野雄大、40歳の節目の年を迎えるヤクルトの石川雅規が選ばれた。
球団名 | 指名 | 補足 |
---|---|---|
巨人 | 菅野智之 | 3年連続6回目 |
DeNA | 今永昇太 | 2年連続2回目 |
阪神 | 西勇輝 | 2年ぶり2回目 |
広島 | 大瀬良大地 | 2年連続2回目 |
中日 | 大野雄大 | 3年ぶり3回目 |
ヤクルト | 石川雅規 | 3年ぶり9回目 |
パ・リーグ
パ・リーグ王者の西武はザック・ニール、3年連続日本一に輝いたソフトバンクは東浜巨がそれぞれ初めて大役を任された。楽天は、則本昂大が2年ぶり6度目の開幕マウンドに臨む。
ロッテはFAで加入した美馬学が開幕投手に内定していたが、ケガの影響により石川歩が2年連続2度目となった。日本ハムは昨シーズンのパ・リーグ最多勝投手である有原航平、オリックスは最高勝率賞の山岡泰輔が開幕投手を務める。
球団名 | 指名 | 補足 |
---|---|---|
西武 | ザック・ニール | 初 |
ソフトバンク | 東浜巨 | 初 |
楽天 | 則本昂大 | 2年ぶり6回目 |
ロッテ | 石川歩 | 2年連続2回目 |
日本ハム | 有原航平 | 3年ぶり2回目 |
オリックス | 山岡泰輔 | 2年連続2回目 |
12日実施の練習試合結果
読売ジャイアンツ
菅野智之
投球回 | 5 | 球数 | 82 |
被安打 | 6 | 被本塁打 | 2 |
三振 | 9 | 四球 | 0 |
死球 | 0 | 失点 | 2 |
菅野は初回、西川遥輝と大田泰示を連続三振で退けると近藤健介を遊ゴロに仕留め、上々の立ち上がりとなった。4回は渡邉諒、5回は宇佐見真吾にそれぞれソロ本塁打を浴びるも、毎回の9奪三振と開幕に向けて万全の状態を見せた。
横浜DeNAベイスターズ
今永昇太
投球回 | 5 | 球数 | 84 |
被安打 | 7 | 被本塁打 | 1 |
三振 | 8 | 四球 | 0 |
死球 | 0 | 失点 | 3 |
今永は1回、1死一塁からソイロ・アルモンテに2ラン本塁打を許す苦しい立ち上がりとなった。しかしその後は尻上がりに調子が出てくると、3回には平田良介、アルモンテ、ダヤン・ビシエドを3者連続三振に切ってとった。4回にも1点を失ったが、5回を3失点にまとめている。
阪神タイガース
西勇輝
投球回 | 5 | 球数 | 77 |
被安打 | 6 | 被本塁打 | 0 |
三振 | 7 | 四球 | 2 |
死球 | 0 | 失点 | 1 |
西は、2回に3安打を集められ1点を失うが、4回の2死一、三塁のピンチでは後藤駿太を見逃し三振に切ってとるなど上々の投球を見せた。5回を投げて、被安打6、2四球ながらも7奪三振を奪い1失点にまとめた。
広島東洋カープ
大瀬良大地
投球回 | 6 | 球数 | 91 |
被安打 | 6 | 被本塁打 | 0 |
三振 | 7 | 四球 | 1 |
死球 | 0 | 失点 | 3 |
大瀬良は初回、2番に入った柳田悠岐から4連打を浴びるなど不安定な立ち上がりとなった。さらに3回には柳田に本塁打を浴びるなど3失点。しかしその後は立ち直ると、4回の無死三塁のピンチも後続の牧原大成を空振り三振、周東佑京を遊ゴロ、上林誠知を空振り三振に切ってとるなど要所を締めるピッチングを見せた。
中日ドラゴンズ
大野雄大
投球回 | 5 | 球数 | 94 |
被安打 | 11 | 被本塁打 | 1 |
三振 | 4 | 四球 | 0 |
死球 | 0 | 失点 | 6 |
大野は初回、2死一、二塁でホセ・ロペスに適時打を許して2点を失う。さらに2回には自身の暴投でピンチを迎えると3つの適時打から3失点となった。4回にもタイラー・オースティンにソロ本塁打を許し、5回を投げて被安打11、被本塁打1、6失点でマウンドを降りている。
東京ヤクルトスワローズ
石川雅規
投球回 | 4.2 | 球数 | 83 |
被安打 | 3 | 被本塁打 | 1 |
三振 | 5 | 四球 | 5 |
死球 | 0 | 失点 | 2 |
石川は初回、先頭の茂木栄五郎に二塁打を許し1死一、三塁で迎えた浅村栄斗の三ゴロの間に1点を失うと、2回には銀次にソロ本塁打を許した。5奪三振を奪い3安打に抑えたが、5四球と球数が多くなり4回途中でマウンドを降りている。
埼玉西武ライオンズ
ザック・ニール
投球回 | 5 | 球数 | 99 |
被安打 | 8 | 被本塁打 | 1 |
三振 | 1 | 四球 | 2 |
死球 | 1 | 失点 | 6 |
初の開幕投手を務めるニールだが、最終調整は不安定な投球を見せた。初回、無死一、三塁のピンチで荻野貴司に適時2塁打、続くブランドン・レアードに犠飛を許して2点を失った。2回には福田秀平にソロ本塁打を浴びると、その後も毎回失点を重ね、5回を投げ抜き被安打8、被本塁打1、6失点となった。
福岡ソフトバンクホークス
東浜巨
投球回 | 3 | 球数 | 21 |
被安打 | 1 | 被本塁打 | 0 |
三振 | 3 | 四球 | 1 |
死球 | 0 | 失点 | 0 |
東浜は初回、先頭のホセ・ピレラの打球が左の太ももに直撃するハプニングに見舞われた。それでもベンチ裏で治療を行うとその後は好投を見せ、3回にピレラに許した安打のみに抑えた。本来であれば球数80〜100球、6回程度を想定していたはずだが、大事をとって3回で退いた。投球内容はよかっただけに、悔しい降板となっている。
東北楽天ゴールデンイーグルス
則本昂大
投球回 | 5 | 球数 | 80 |
被安打 | 5 | 被本塁打 | 1 |
三振 | 2 | 四球 | 0 |
死球 | 0 | 失点 | 1 |
則本は初回、山崎晃大朗にソロ本塁打を許す立ち上がりとなった。しかしそれ以降は立ち直り、毎回安打を許しながらも要所を締めて最小失点で切り抜けた。三振は2つにとどまるも、15アウトのうち7つがゴロアウトとなるなど、打たせて取る投球を見せている。
千葉ロッテマリーンズ
石川歩
投球回 | 4 | 球数 | 87 |
被安打 | 10 | 被本塁打 | 2 |
三振 | 6 | 四球 | 0 |
死球 | 0 | 失点 | 8 |
石川は開幕に向けて不安が残る投球となった。初回、1死一、二塁のピンチで山川穂高に3ラン本塁打を許すと、4回には2死一塁で川越誠司に2ラン本塁打を浴びた。5回を投げて6つの三振を奪ったが、被安打10、被本塁打2、失点8と西武・山賊打線に飲み込まれてしまった。
北海道日本ハムファイターズ
有原航平
投球回 | 5 | 球数 | 65 |
被安打 | 4 | 被本塁打 | 0 |
三振 | 2 | 四球 | 0 |
死球 | 0 | 失点 | 0 |
有原は1回、3番の丸佳浩への四球から4番の岡本和真に安打を許すが、ここは守備に助けられて丸を三塁でタッチアウトにする。2回にも2死から中島宏之と小林誠司に連打を浴びるも菅野智之を投ゴロでピンチを脱した。3回以降は二塁を踏ませることなく、開幕に向けてしっかりと結果を残した。
オリックス・バファローズ
山岡泰輔
投球回 | 5 | 球数 | 78 |
被安打 | 4 | 被本塁打 | 0 |
三振 | 3 | 四球 | 3 |
死球 | 0 | 失点 | 2 |
山岡は初回、先頭の近本光司に四球、続く糸原健斗に安打を許すと糸井嘉男の遊併殺の間に1点を失った。5回にも2死無走者から2つの安打と暴投が絡んで1点を失う。それでも5回を投げて、3奪三振、2失点にまとめるなど上々の投球内容となった。
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