16年ぶりのリーグ優勝を目指す首位・ロッテは、1日から3・5ゲーム差で3位の楽天との3連戦(楽天生命)に挑む。楽天戦は7月3日から9連勝中(3連戦3連勝が3回)で、今季の対戦成績は14勝6敗1分けと大きく勝ち越している。今回の3連戦では中村奨吾、レアード、藤岡裕大の3選手に注目だ。
主に3番に座る主将の中村奨はここまで全122試合に出場して打率2割8分8厘、出塁率3割8分5厘とチームを引っ張る。今季の楽天戦は打率4割、4本塁打、15打点と好相性。4番の前にどれだけチャンスを作れるかがカギとなりそうだ。
主に4番を打っているのがレアード。昨季は腰の故障もあって39試合、6本塁打にとどまり「昨年はフラストレーションのたまるシーズンだった。でも治すのを優先して戻ってきた時にはいい準備をして、チームに貢献できるようなバッティングができればと常々、思っている」と今季にかける思いは強い。
その言葉通りここまで115試合出場で25本塁打、83打点をマークし、楽天戦では9本塁打、25打点と活躍。9月10日の楽天戦(ZOZO)では、引き分け目前の同点の9回2死からレフトへのサヨナラ22号ソロでチームを勝利に導き、この試合99球を投げて8回2失点だった先発・佐々木朗希の粘投も報われた。
そして主に下位打線で攻撃陣を支えているのが藤岡だ。9月26日の西武戦(メットライフ)ではプロ初の1試合3安打でチームを今季初の西武戦カード勝ち越しに導いた。9月は月間打率3割2分2厘の成績で、上位打線へとつなぐ重要な役割を果たした。
今季はエチェバリアの加入により、本職の遊撃から三塁を守ることも多いが「最初は難しかったけど今はだいぶ慣れた。どちらかというとサードの時はショートに比べると打撃の方に重きを置いてできているのは多少あります」と三塁での起用が打撃の好調につながっているのかもしれない。井口監督も「本当に一生懸命頑張ってくれている。あそこら辺(下位打線)がつなぐと上位に回ってくるから大きい」と評価しており、この3人を軸に打線がつながれば、得点力はさらにアップするだろう。
9月21日にマーティンが右足甲の骨折により離脱。今季25本塁打を放って打線をけん引してきた主砲が離脱したが、野手陣が一丸となって粘り強く戦う。試合の主導権を握ることができれば、国吉佑樹、佐々木千隼、益田直也らの強力リリーフ陣が構えている。
残り21試合。マジック点灯は足踏みが続いているものの、2位・オリックスに対し0ゲーム差、勝率の差で首位はキープしている。ここを踏ん張ることができれば、05年以来16年ぶりのリーグVへ一気に近づくと言えるだろう。(報知新聞社・小田原実穂)
文・小田原実穂
1996年10月1日生まれ。25歳。秋田県横手市出身。秋田県立横手城南高校から富士大学に入学。2019年報知新聞に入社。20年シーズンからロッテ担当。
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