エラーコード %{errorCode}

NPB

【コラム】交流戦男の阪神・中野拓夢が加速。2年目の進化は佐藤輝明だけじゃない|プロ野球

【コラム】交流戦男の阪神・中野拓夢が加速。2年目の進化は佐藤輝明だけじゃない|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】阪神タイガースは、5月31日からの3連戦で埼玉西武ライオンズと対戦する。報知新聞社・安藤理記者に注目選手を挙げてもらった。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

交流戦は6試合ずつ消化し、大きく抜け出したチームはない。ヤクルト、ソフトバンク、西武が4勝2敗で一歩リードし、阪神など7球団が3勝3敗。だが、セ・リーグ最下位で首位ヤクルトと11.5ゲーム差の阪神は、この期間に少しでも追い上げておきたいところだ。31日から甲子園球場で西武、日本ハムと6連戦。大事な本拠地での1週間を前に「交流戦男」の躍動が期待される。2年目の中野拓夢内野手(25)が活躍を誓った。

「交流戦自体、けっこう良いイメージがあります。そのイメージを崩さずに塁に出て、積極的に走っていきたいです」

6試合で23打数8安打の打率3割4分8厘と好調。5盗塁は12球団トップだ。交流戦直前の4試合は無安打と調子を落としていたが、その間も早出特打を敢行し、打撃コーチに相談。「(軸足の)左足に体重が残り過ぎたまま、右の腰が一塁側に逃げてしまっていた」と修正し、復調のきっかけをつかんだ。

本人も自覚するように、対パは相性がいい。ルーキーイヤーの昨年も打率3割4厘で、12球団最多の8盗塁を記録した。2番を任されるようになったのもこの時期。特に西武戦は3試合で13打数6安打と大活躍した。このカードでは、同じ新人だった佐藤輝明内野手(23)が1試合3本塁打で強烈なインパクトを残したが、自身も十分に存在感を発揮していた。1年ぶりの獅子との戦い。ひとまわり大きくなった同期コンビの活躍に再び注目が集まる。

中野は今季ここまで近本、佐藤輝とともに全53試合に出場し、全て遊撃でスタメン。チーム最多の58安打を放ち、リーグ最多の13盗塁と走攻守にチームを支えている。28日のロッテ戦(ZOZO)では一塁前に意表を突くセーフティーバントも決め、大量点に直結。「1年目よりも状況を考えながらバッティングできています。見える部分が増えてきた。バントの構えをするだけでも内野の守備位置が少し前に出たり、いろいろ状況が変わってくる。視野を広く持って、いろいろチャレンジしていきたい」と胸を張っていた。

矢野監督も「2年目になって視野というか、野球勘というか、そういうものも成長してきている。去年は『2番、ちょっと大丈夫かな』という心配も多かったけど、今年は『拓夢ならできる』というところが増えてきている」と成長を認める25歳。もともと、不動の地位を与えられて2022年を迎えたわけではない。

下半身のコンディション不良により、春季キャンプは2軍。昨季は盗塁王と新人特別賞に輝いたが「ポジションを空けて待つような選手じゃない」と再出発を命じられた。開幕直前に間に合ったが、数試合続けて攻守に精彩を欠いていた4月1日の巨人戦(東京D)では「懲罰」による途中交代。指揮官は報道陣の前で「気持ちを感じない」と語気を強め、ベンチ裏では直接の叱咤もあった。そこから見事に奮起。いまや、立派な主力の一角になった。

チームは相変わらず得点力不足に悩んでいる。リーグトップの防御率2.78に対し、打率2割2分3厘と155得点は同ワースト。交流戦に入ってからも防御率1.70は12球団で最も良い数字と投手陣が奮闘しながら、6試合中4試合が2得点以下で3勝3敗。打線が機能すれば、大型連勝も期待できるような状況だ。

矢野監督は常に1番・近本の出塁を攻撃のポイントに挙げている。そして走者をかえす役目を果たすのが、3番・大山と4番・佐藤輝。3人の状態はもちろんだが、その間に座る中野の働き次第で得点力が何倍にもなる可能性を秘めている。「交流戦でチームが勢いに乗るために、自分がなんとか塁に出て勢いをつけたいと思っているので」と誓う背番号51が隠れたキーマンだ。

文・安藤理

1986年1月27日生まれ。36歳。2021年に報知新聞社入社。22年から阪神担当。

関連ページ

【交流戦特集】佐々木朗希との対戦は「歴史に残る名勝負になる」。専門家が見た巨人・岡本和真の成長|プロ野球

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

セ・リーグ

パ・リーグ