エラーコード %{errorCode}

NPB

【コラム】巨人・山崎伊織、右肘トミー・ジョン手術から完全復活へ。20年ドラフト2位「恩返ししたい」|プロ野球

【コラム】巨人・山崎伊織、右肘トミー・ジョン手術から完全復活へ。20年ドラフト2位「恩返ししたい」|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】読売ジャイアンツ(巨人)は2月26日にオープン戦の初戦を迎える。報知新聞社・灰原万由記者に注目選手を挙げてもらった。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

右肘のじん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)からの完全復活を目指す巨人の2020年ドラフト2位右腕・山崎伊織投手が、ついにそのベールを脱ぐ。

今キャンプは1軍スタートで、練習試合2戦で4イニングを投げ、1安打無失点3奪三振と猛アピール。「去年は1年間リハビリだったので、何もできなかった。やっと試合で投げることができて、プロ野球のスタートラインに立てた気がします。実戦の感覚、対打者というところをもっと数をこなしていかないといけない」と背番号19は冷静に先を見据え、順調に階段を上っている。

これまでの道のりは決して平たんではなかった。東海大3年時は2季連続MVPを受賞するなどリーグ通算11勝1敗、防御率1.09と圧巻の成績を残した。大学日本代表にも選出され、日米大学野球に出場。ドラフト上位候補として注目されていたが、同年秋に右肘を故障。自身の血小板を注入して患部の治癒を促進するPRP(多血小板血漿=けっしょう=)注射での保存療法を選択したが状態が上がらず、昨年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。

「最初はPRP注射して、(20年の)6月頃に実戦復帰できると思って調整していて、結果的に良くならなかった。手術するしか選択肢がなかったので、難しい決断ではなかったです。けど、手術直後は肘が全然動かなくて。投げられるんかなとか、手術失敗したのかと思うくらい痛くて不安でした。リハビリもしんどかったです。病院とかに2日に1回とかのペースで電車に乗って通ったり、一人でやるのがすごく大変でした」

手術を受ける決心をした時点で、大卒からのプロ入りは断念。社会人チーム入りを決めていたが、方針転換してプロ志望届を提出。巨人は22年からの活躍を見込んで2位指名した。背番号は、かつて上原浩治、菅野智之と右のエースがつけていた「19」。それだけ球団が能力を高く評価しているということだ。

「けがをした状態なのに、1年間は投げられないと分かった上で指名してくれた球団には本当に感謝していますし、大学生の頃とは違って、トレーナーの方に毎日見てもらえる環境なのも、すごく助かっています。一日でも早く復帰するのが目標。けがをしている自分が復帰して、試合で活躍することが一番の恩返しになると思う。球団、そして毎日リハビリに時間を割いてくれるトレーナーの方、背中を押してくださった全ての方に恩返ししたい思いが強いです」

ルーキーイヤーの昨季は大半をリハビリ班で過ごしたが、11月の秋季練習ではシート打撃に登板。最速は150キロを計測し、原監督も「(精度を)上げれば一流の投手になる可能性を持っている」と絶賛していた。オフは年末年始も休まずトレーニングに励み、体幹や下半身を強化。1軍の戦力として1年間戦い抜く強い覚悟を持って、勝負の年を迎えた。キャンプで圧巻の内容を披露し、原監督も右腕について「もちろんそうですね」と先発ローテ候補の一人として明言するなど、首脳陣の評価は上昇中だ。

「実戦を重ねるにつれて、どんどん良くなっていると思う。若い選手が出てこないといけないと言われているので、ピッチャー陣だったら僕とか、堀田と直江もそうですけど、しっかりアピールしていかないといけない。結果を残して東京ドームで投げたい、今年は必ずチームの力になってプロ初勝利できるように頑張りたい」

近未来のエースとして期待される右腕は鍛錬を重ね、「巨人のエース」へと駆け上がる。

文・灰原万由

1997年6月20日生まれ。24歳。千葉市生まれ、大阪府吹田市育ち。東京工業大学附属科学技術高から中央大学法学部を経て、2020年報知新聞社に入社。昨年から読売ジャイアンツ担当。主に投手を取材中。

関連ページ

直近のDAZN番組表(プロ野球)
直近のDAZN番組表(全般)

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

セ・リーグ

パ・リーグ

ソフトバンク
ロッテ
西武
楽天
日本ハム
オリックス