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【最強は誰?】2020年プロ野球注目の新助っ人外国人選手一覧・名鑑 | パ・リーグ編

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【最強は誰?】2020年プロ野球注目の新助っ人外国人選手一覧・名鑑 | パ・リーグ編DAZN
2020年のプロ野球最強助っ人外国人選手は一体誰か?今回は「パ・リーグ編」。オリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークス、埼玉西武ライオンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズそれぞれから1名ずつを選出。
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今回は前回のセ・リーグ編に続きパ・リーグ編をお届け。プロ野球史上最大級の超大物から、個性的な投球フォームの変わり種まで、バラエティ豊かな新戦力たちを紹介していく。

オリックス・バファローズ

アダム・ジョーンズ(外野手)/右投右打 アメリカ出身 34歳

NPBには時に、頭に「超」が付く大物外国人選手が来日する。古くはレジー・スミス外野手(1983~84年/巨人)、最近ではアンドリュー・ジョーンズ外野手(2013~14年/楽天)がそうだ。彼らの多くは選手のピークを過ぎた30代後半に来日しているが、今季からオリックスでプレーするアダム・ジョーンズ外野手は、昨季も137試合に出場するなど、まだまだ現役バリバリだ。

ジョーンズは現在34歳。11シーズンにわたり主軸を務めたボルティモア・オリオールズでは、球団歴代5位の263本塁打を記録。その間に5度のオールスターに選出され、2013年にはシルバースラッガー賞(NPBで言うベストナインのようなもの)にも輝いた。また、守備でも外野手の花形とされるセンターで4度のゴールドグラブを獲得。2017年にはアメリカ代表として、野球の母国に初のWBC優勝をもたらした。昨季、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのレギュラーとして137試合に出場したジョーンズが日本行きを決めたのは、「違う国でプレーすることに興味があり、そのチャンスを見逃してしまうのはイヤだった」から。

オープン戦では10試合で2安打のみの打率.100とまだまだ本調子ではないものの、3月4日のロッテ戦で放った来日初アーチは、無観客も相まってすさまじい打球音を残し、“弾丸”と呼ぶにふさわしい豪快な一発だった。パワーと経験、リーダーシップも含め、今年のオリックスに様々なプラスをもたらすジョーンズのプレーは必見だ!

福岡ソフトバンクホークス

マット・ムーア(投手)/左投左打 アメリカ出身 30歳

MLBではメジャーデビューしたての選手やマイナーリーグで鍛錬中の期待の若手選手を「プロスペクト」と呼び、シーズン前に彼らをランキング付けすることが恒例となっている。今をときめくスーパースターのブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)とマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)は、ランク付けの有力媒体である『ベースボール・プロスペクタス』において、2012年にそれぞれ2位、3位の評価を獲得した。そんな2人を抑え、栄えある第1位に輝いた選手が、今季からソフトバンクでプレーするマット・ムーア投手だった。つまり彼は、12年の時点でメジャーリーグで最も将来を嘱望されたピッチャーだったのだ。

ムーアがタンパベイ・レイズでメジャーデビューを果たしたのは前年の9月。わずか3登板(1先発)だったが、計9.1回で15三振を奪うなど鮮烈な印象を残し、プレーオフのロースターにも登録された。彗星のごとく現れたルーキーの快投は続き、ア・リーグ地区シリーズでは強打のレンジャーズを相手に2試合に登板し、計10イニングでわずか1点しか与えなかった。圧巻の投球を目の当たりにしたレイズは、公式戦とプレーオフ合わせて5登板のみの22歳に5年1400万ドル、オプションも含めると最大8年という異例の長期契約を与えた。その期待に応えるかのように翌12年は初の2桁となる11勝を挙げ、13年には開幕から無傷の8連勝を飾り、初のオールスターに出場するなど自己最多の17勝を挙げた。

順風満帆に見えたムーアだが、14年の開幕直後に右ヒジ痛を発症。検査の結果、トミー・ジョン手術を受けることになり、残りのシーズンを全休した。トミー・ジョン手術を受けた投手は、復帰後に球のスピードが術前よりも速くなるケースが多いが、ムーアの場合は球速が戻ることはなかった。術後は以前のような力でねじ伏せる投球は見られず、技巧派への転身を余儀なくされたが、もともとコントロールに難があったので、成績は必然的に下降。手術前の通算防御率が3.53だったのに対し、術後は5.13にまで悪化した。

かつてのトッププロスペクトが紆余曲折を経て日本に流れ着いた。すでに多くの経験を積んでいるが、年齢はまだ30歳。日本でもうひと花咲かせる可能性は十分に残されている。オープン戦では3登板で計8.2回を投げて無失点。三振も13個奪ったその姿に、デビュー当時の圧倒的なピッチングを重ねたファンもいるのではないか。球威低下が叫ばれていたストレートも、最速153㎞を記録した。

ムーアの決め球はスライダーのような変化を見せる高速カーブ。この球は手術後も被打率.234と効果を発揮しており、引き続きウイニングショットとして機能しそうだ。課題は左投手には珍しく、左打者を苦手としていること。MLB時代に何度も対戦したイチローには打率.458と滅多打ちに遭うなど、通算の対右打者被打率が.252に対し、対左打者は.270だった。

また、球威の低下により近年は被本塁打の多さが目立っており、オリックスに加入したアダム・ジョーンズ外野手にも通算で3本塁打&打率.353とよく打たれていた。そのことはムーア自身も覚えており、「同じア・リーグ東地区だったからよく知っている。対戦が楽しみだ」と語るなど、リベンジに向け鼻息は荒い。ソフトバンク vs オリックスのカードは、この大物助っ人対決に注目しよう。

埼玉西武ライオンズ

コリー・スパンジェンバーグ(外野手)/右投左打 アメリカ出身 29歳

西武にはかつてマイク・パグリアルーロ(1994年)やアーチー・シアンフロッコ(99年)といった印象的な長いファミリーネームを持つ選手がいた。今季から加入のコリー・スパンジェンバーグ内野手もその1人で、11文字(Spangenberg)のファミリーネームは、昨年MLBでプレーした野手の中では、セントルイス・カージナルスのポール・ゴールドシュミット(Goldschmidt)らと並んで最多だった。

2011年のドラフトでサンディエゴ・パドレスから1巡目指名(全体10位)を受けたスパンジェンバーグは、14年にメジャーデビュー。以降は泥臭いプレーとコンパクトなスウィングを武器にメジャーに定着した。自己最多の129試合に出場した17年はキャリア唯一となる2桁本塁打を記録し、前田健太(当時ロサンゼルス・ドジャース)から1試合2ホーマーを放つなどパンチ力も備える。

しかし、スパンジェンバーグの最大の魅力は、内野を中心に外野も守れるという汎用性にある。MLBでは複数ポジションを守れる選手のことをユーティリティプレーヤーと呼ぶが、スパンジェンバーグはまさにそれだ。昨年はセカンド、サード、ショート、レフトで先発出場しており、マイナー時代にはセンターを守った経験もある。メインはセカンドとサードだが、昨季はショートとレフトでもエラーなしと堅実なフィールディングを見せており、守備に重きを置く辻発彦監督にとっては心強い存在だ。

またバッティングでも、MLBより狭い日本の球場では本塁打増が期待できる。チームには同じく内外野を守れる外崎修汰がおり、2人がいればたとえレギュラークラスにけが人が出ても、戦力を落とさずに戦えそうだ。今季の西武を見ていく上で、2人のユーティリティプレーヤーがどのポジションでプレーするのか注目しよう。

東北楽天ゴールデンイーグルス

J.T. シャギワ(投手)/右投右打 アメリカ出身 29歳

ロッテに移籍したフランク・ハーマンに代わる楽天のセットアッパーとして期待されるのが、ナ・リーグ西地区で7連覇中のロサンゼルス・ドジャースからやって来たJ.T.シャギワ投手だ。「Chargois」のファミリーネームを持つ選手はMLB史上彼だけで、アメリカでは「シャグ」や「シャギー」のニックネームで親しまれている。

2012年のドラフト2巡目(全体72位)でミネソタ・ツインズに指名されたシャギワは、16年にメジャーデビュー。18年にドジャースへ移籍すると、敗戦処理がメインだったとはいえ、39登板で防御率3.34と奮闘した。MLBではすべて救援で投げ、85登板で4勝、防御率4.58を記録。76.2回で85三振を奪うなど、高い奪三振能力を発揮した。

シャギワ最大の特徴はその投球フォーム。サイドとスリークオーターの間くらいから投げる独特の腕の振りは、アメリカのみならず日本でも珍しい。腕の角度はかつて西武で活躍した潮崎哲也に近く、魔球シンカーを武器に1990年代のライオンズ投手陣を支えた右腕と同様に、シャギワもシンカーを操る。と言ってもシャギワの場合は平均球速96マイルの高速シンカーで、この球は主にゴロを打たせるのに使う。最大の武器は変則フォームから繰り出されるスライダー。これは打者の右/左に関係なく効果絶大で、MLB時代も通算でそれぞれ被打率.159/.148に抑えていた。

オープン戦ではクローザー候補の森原康平(4登板・防御率2.25)とアラン・ブセニッツ(5登板・防御率0.00)が好投する中で、シャギワも5イニングを投げて自責点0としっかりと結果を残した。高速シンカーでゴロアウトを量産し、スライダーで思うように三振が取れるようなら、今季から先発に転向する松井裕樹が君臨していた守護神の座を手にする可能性も十分にある。

北海道日本ハムファイターズ

ドリュー・バーヘイゲン(投手)/右投右打 アメリカ出身 29歳

日本のアマチュア野球界で最も人気があるのが高校野球(甲子園大会)なら、アメリカは大学野球だ。全米各地でカンファレンスと呼ばれる、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグで言うグループリーグのようなリーグ戦が行われ、勝ち抜いた強者たちが決勝トーナメントを戦い、カレッジワールドシリーズ進出を目指す。そんな群雄割拠の大学球界で強豪校の一つとして有名なのが、テネシー州ナッシュビルに本拠地を置くヴァンダービルト大学で、デビッド・プライスやウォーカー・ビューラー(ともにロサンゼルス・ドジャース)らを輩出している。今季から日本ハムでプレーするドリュー・バーヘイゲン投手も、そんなエリート校の出身だ。

その名門からドラフト4巡目指名(全体154位)でデトロイト・タイガースに入団したバーヘイゲンは、2014年にメジャーデビュー。その後はリリーフをメインに谷間の先発でも起用され、メジャー6シーズンで10勝10敗、防御率5.11を記録した。198cmの長身から投げ下ろす150キロ前後の速球でゴロアウトを量産するスタイルが持ち味で、奪三振は通算199.0イニングで156個と、力でねじ伏せるタイプではない。それでも決め球のカーブとスライダーは強力で、全三振の60%以上をこの2球種で奪っている。

また興味深いのは、来日前の各種成績、持ち球、そして投球フォームやサイズ感が、元巨人のマイルズ・マイコラス(現セントルイス・カージナルス)によく似ているということ。196cmの長身を誇るマイコラスは、バーヘイゲンと同じくカーブとスライダーを得意とする右腕。巨人加入前の3年間は先発と救援で起用され、MLBで通算4勝6敗、防御率5.32を記録した。15~17年の巨人在籍中に先発に固定されたことで「コントロールが向上し、速球の威力がアップした」と語るマイコラスは、MLB復帰の18年にいきなりナ・リーグの最多勝を獲得。来日前の通算与四球率(9イニングあたりの与四球)は3.35だったが、その年はリーグベストの1.30をマークした(バーヘイゲンの6年間の通算与四球率は3.39)。

オープン戦では3登板で防御率6.52と打ち込まれたバーヘイゲンだが、3度目のマウンドとなった3月11日のロッテ戦では、3回を被安打2の1失点にまとめ、先発ローテーション入りへ大きく前進。果たしてバーヘイゲンも、マイコラスのように日本の地で大変身を遂げることができるのか。

千葉ロッテマリーンズ

ジェイ・ジャクソン(投手)/右投右打 アメリカ出身 32歳

バッターを仕留めてベンチへ帰る際に見せる笑顔が印象的で、“ジャクソンスマイル”として広島市民に愛された元カープのジェイ・ジャクソン投手が、2年ぶりに日本球界に復帰した。

2016~18年に広島に在籍したジャクソンは、3年間で2度の60登板以上を含む175試合に投げ、防御率2.10、92ホールドを記録。セットアッパーとして大車輪の活躍を披露し、チームの3連覇に大きく貢献した。また、大のカープファンとして知られるプロレスラーの内藤哲也率いる“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のメンバーとしてリングに上がるなど、プレー以外の話題にも事欠かない愛すべきキャラだった。広島を退団後はマイナー契約でミルウォーキー・ブルワーズに加入。昨季は開幕を3Aで迎えたが、初登板から7試合連続無失点を続け、8.2回で14奪三振という圧巻の投球で見事メジャー昇格を勝ち取った。9月1日(現地)のシカゴ・カブス戦では2.0回を無失点に抑え、カブスにドラフト指名(2008年)されてから苦節11年目にして、念願のメジャー初勝利を飾った。

オフに再びFAとなったジャクソンは、広島在籍時に結婚した奥さんの母国である日本を新天地に選んだ。ツイッターでは早速ロッテのジャージを身にまとい「みんな知っているだろ?スマイルJ、千葉ロッテ!」と投稿するなど、再来日を喜んでいるようだ。ピッチングの方も早くもエンジン全開で、オープン戦では5試合に登板して被安打3の無失点。昨季、メジャーの強打者を被打率.167に封じたスライダーは、今年も彼の代名詞になりそうだ。

そして楽しみなのが交流戦。開幕延期の影響で今後のスケジュールが不透明だが、本来ならば5月29~31日にZOZOマリンスタジアムでの広島戦が組まれている。2年ぶりにNPBに復帰したジャクソンに対し、レフトスタンドの古巣ファンがどんな反応で迎えるのか興味深い。

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