2021年ドラフト総評
右の強打者2名を上位で指名
2019年の佐々木朗希、2020年の鈴木昭汰と2年連続で投手を1位指名してきたロッテだが、今年は高校通算43本塁打の打てる捕手・松川虎生（市立和歌山高）を指名し見事一本釣りを果たした。2位には強打の内野手である池田来翔（国士舘大）を指名するなど、上位2人は右打者の有望株が並んだ。
3位以下には投手を指名。3位の廣畑敦也（三菱自動車倉敷オーシャンズ）と、5位の八木彬（三菱重工West）は即戦力として期待が高まる。また、将来性豊かな秋山正雲（二松学舎大付高）を4位で抑えるなどバランスが取れた指名となった。
選択選手一覧
| 指名順 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 松川虎生 | 捕手 | 市和歌山高 |
| 2位 | 池田来翔 | 内野手 | 国士舘大 |
| 3位 | 廣畑敦也 | 投手 | 三菱自動車倉敷オーシャンズ |
| 4位 | 秋山正雲 | 投手 | 二松学舎大付高 |
| 5位 | 八木彬 | 投手 | 三菱重工West |
| 育成1位 | 田中楓基 | 投手 | 旭川実高 |
| 育成2位 | 速水将太 | 内野手 | 富山GRNサンダーバーズ |
| 育成3位 | 永島田輝斗 | 投手 | 立花学園高 |
| 育成4位 | 村山亮介 | 捕手 | 幕張総合高 |
選択選手紹介
1位指名・松川虎生（まつかわ・こう）
「紀州のドカベン」の異名を持つ強打の捕手。高校通算43本塁打を放った右バッターで、逆方向にも長打を打てる。捕手としてもセカンド送球1.8秒台を記録する強肩の持ち主だ。
市和歌山高では2年時秋に主将を任せられ、チームを牽引。3年時春に選抜で甲子園に出場すると、2試合で3番・捕手を務め7打数4安打1打点、打率.571の成績を残した。3年時夏は智弁和歌山に敗れて県大会準優勝に終わった。
| ポジション | 捕手 | 生年月日 | 2003年10月20日 |
| 身長 | 178cm | 体重 | 98kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 市和歌山高 |
2位指名・池田来翔（いけだ・らいと）
強打が持ち味の右の内野手。2011年マリーンズジュニアメンバーで、ジュニアチーム出身初の交渉権獲得となった。
習志野高では1年時秋から外野手の控えとしてプレーし、2年時秋に三塁手に挑戦した。国士舘大では、2年時春にリーグ最多となる22安打をマーク。6シーズンで71試合に出場し、79安打､3本塁打、打率.298の成績を残した。
| ポジション | 内野手 | 生年月日 | 1999年12月11日 |
| 身長 | 180cm | 体重 | 90kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 習志野高-国士舘大 |
3位指名・廣畑敦也（ひろはた・あつや）
最速154kmの直球と変化球のコンビネーションで抑え、三振も取れるゲームメーク能力が高い右腕。打者に向かっていく気持ちも強く、即戦力で1年目からの活躍も期待できるとスカウトの評価も高い。
玉野光南高では1年夏に甲子園に出場するも自身はベンチ外。岡山県大会ベスト4が最高成績で、甲子園出場経験はない。帝京大ではリーグ通算31試合に登板して5勝9敗の成績。倉敷オーシャンズに入団後は、2020年に若獅子賞を受賞している。
| ポジション | 投手 | 生年月日 | 1997年12月3日 |
| 身長 | 177cm | 体重 | 75kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 玉野光南高-帝京大-三菱自動車倉敷オ-シャンズ |
4位指名・秋山正雲（あきやま・せいうん）
地元・千葉出身のポテンシャルが高い左腕。小柄ながら投げっぷりが良く、打者のインサイドを強気に攻める投球が最大の武器だ。
二松学舎大附高では2020年、2021年の東京大会でベスト4に進出。夏の甲子園では、172球の熱投を見せるも京都国際に敗れた。
| ポジション | 投手 | 生年月日 | 2003年4月29日 |
| 身長 | 170cm | 体重 | 75kg |
| 投打 | 左左 | 経歴 | 二松学舎大付高 |
5位指名・八木彬（やぎ・あきら）
150km前後の強い真っ直ぐとフォークボールが武器で、ここ一番で三振の取れるパワータイプ。将来的にはリリーフとして期待のできる投手とスカウトの評価は高い。
八戸学院光星高では2年時夏に甲子園出場。3年時春には選抜大会にも出場した。東北福祉大に進学後は、リーグ通算12試合に登板し3勝2敗、防御率1.89。三菱重工Westでは主にリリーフとして活躍した。
| ポジション | 投手 | 生年月日 | 1997年5月26日 |
| 身長 | 182cm | 体重 | 98kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 八戸学院光星高-東北福祉大-三菱重工West |
育成1位指名・田中楓基（たなか・ふうき）
最速148kmのキレのあるストレートを投げる身体能力の高い投手。相手に向かっていく躍動感も魅力的で、将来楽しみな投手。（球団コメント）
| ポジション | 投手 | 生年月日 | 2003年8月23日 |
| 身長 | 180cm | 体重 | 78kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 旭川実高 |
育成2位指名・速水将太（はやみず・しょうた）
守備走塁が最大の武器。小技が巧い内野手。打撃面でもコンタクト能力が高く、パワーがついてきたら面白い選手。まずは守備面で頭角を現して欲しい。（球団コメント）
| ポジション | 内野手 | 生年月日 | 2000年10月26日 |
| 身長 | 174cm | 体重 | 67kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | ウェルネス筑北高-至学館大学短期大学部-富山GRNサンダーバーズ |
育成3位指名・永島田輝斗（ながしまだ・きらと）
捕手から転向したパワーピッチャーで、馬力があり強い腕の振りから150キロの真っすぐを武器にし、多彩な変化球を投げ分ける器用さを持つ投手。ダイヤの原石タイプの投手でこれからの精度アップ次第では、早い支配下も期待できる。（球団コメント）
| ポジション | 投手 | 生年月日 | 2003年11月30日 |
| 身長 | 180cm | 体重 | 83kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 立花学園高 |
育成4位指名・村山亮介（なかやま・りょうすけ）
高校通算38本塁打、186cm、108kgの体格に恵まれた大型捕手。幕張のアジャ2世で長打力を活かした打撃で早期支配下を目指して欲しい。高校はZOZOマリンの近くに位置し、幕張総合高校初のプロ指名。（球団コメント）
| ポジション | 捕手 | 生年月日 | 2003年11月12日 |
| 身長 | 186cm | 体重 | 106kg |
| 投打 | 右右 | 経歴 | 幕張総合高 |
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