エラーコード %{errorCode}

NPB

【コラム】巨人・ビエイラ「寝てるだけじゃ達成できない」猛練習で圧巻の27試合連続無失点|プロ野球

【コラム】巨人・ビエイラ「寝てるだけじゃ達成できない」猛練習で圧巻の27試合連続無失点|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】読売ジャイアンツ(巨人)は8月24日からの3連戦で広島東洋カープと対戦する。報知新聞社・河原崎功治記者に注目選手を挙げてもらった。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

巨人の守護神、チアゴ・ビエイラが後半戦も圧巻の投球を見せている。

8月18日のヤクルト戦(松山)で1点差を守り12セーブ目をマーク。同22日のDeNA戦(東京D)では同点の9回に登板し、1死二塁のピンチを切り抜けて連続無失点は27試合に伸びた。球団記録は12年に高木京介が達成した29試合。160キロ台の剛速球と140キロ台の高速スライダーに磨きをかけて急成長を続ける助っ人右腕が、球団の歴史に名を刻もうとしている。

来日2年目の今季は開幕1軍だったが、不振のため5月4日に登録抹消。ファームではシャドーピッチングなどで投球フォームを再確認し、スライダーの練習にも時間を費やした。同18日に再昇格後、現在まで無失点と抜群の安定感でブルペンを支え続けている。

7月には監督推薦でオールスターにも初出場。球宴の舞台でも、シーズンと変わらない試合前の猛練習をこなし、他球団の選手を驚かせた。「オールスターというのはその瞬間に一番いい選手が行くところだと思う。自分にとって本当にいい経験になった。今後さらに努力し続けていく、後半戦に向かって練習していくという点で非常にいい機会だった」と収穫を得た。

来日1年目だった昨季は制球が思うように定まらない試合も多かったが、今季は安定感が増した。熱心に課題克服、トレーニングに取り組み、投げるたびに進化している。そんなビエイラが常に心がけていることがある。「その日、その日にベストを尽くすということ。それはいつも自分に言い聞かせてやっている。そのルーチンはこれからも続けてやっていきたい」

8月13日の中日戦(東京D)では9回1死、A・マルティネスへの7球目に166キロを計測。日本ハム・大谷翔平、広島・コルニエルの165キロを超えてNPB史上最速記録をたたき出した。「まさかそこまで速いとは思わなかったし、最高にうれしいよ」と喜びを爆発させた。

自己最速はメジャー時代の167キロ。人類最速のヤンキース・チャプマンの171キロも決して夢ではない。「みんな結局は同じ人間。同じように生まれてきたのに自分にできない訳がないと思って。もちろんただ寝てるだけじゃ達成できないので、その分しっかり練習をしての結果であると思っている」と揺るがぬ信念を胸に、異国でたゆまぬ努力を続けている。

マウンドに上がる前は人さし指を点に向け、胸をたたく。その仕草についてビエイラは「何かをやる前に神様に感謝する。マウンドに上がる前にはその日のチャンスをもらったことに対してであったり、その場にいられることに対して常に神様に感謝してから行動に移す」と説明する。無失点に抑えた時は激しく胸をたたき、拳を突き上げながら絶叫。勝利の雄叫びは巨人名物の一つとなっている。

グラウンド外ではマウンドでの鋭い眼光とは真逆。陽気で明るいキャラクターも、チーム内外から愛される一つの要因だ。8月15日の中日戦後(東京D)のヒーローインタビュー。アナウンサーの質問が終わり写真撮影に入る前だった。マイクを持ったビエイラが球場に詰めかけたファンに「チョットマッテ、チョットマッテ」と呼びかけ、満面の笑顔で「ジャイアンツファン、イツモアリガトウネ」と流ちょうな日本語で感謝を口にした。

中川やデラロサの離脱もあった前半戦だったが、ビエイラの台頭がチームを救った。ブラジル出身の剛腕の快進撃は、まだまだ止まりそうにない。(報知新聞社・河原崎 功治)

文・河原崎功治

1994年4月25日生まれ。27歳。茨城県つくば市出身。茗溪学園高から日本大学に入学。2017年報知新聞社に入社。レイアウト担当を経て19年から巨人担当。主に高橋優貴、戸郷翔征ら若手投手を中心に取材。

プロ野球 関連ページ

2021シーズン

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?

セ・リーグ

パ・リーグ