2021年のプロ野球界を席巻したオリックスの山本由伸投手が、DAZNの『野球トレンド研究所』にインタビュー出演。自身の投球に関する意外なこだわりを次々と明かした。
最多勝(18)、最優秀防御率(1.39)、最多奪三振(206)、最高勝率(7割8分3厘)のタイトルに加え、完封(4)も最多と、2021年のパ・リーグで見事「投手5冠」に輝いた右腕は、マウンドで強い球を投げることを意識しているという。
「コントロールも大事だけど、腕を振ることも大事。強い球を投げるのが、僕の中では一番。隅を狙っているわけではなくて、もっとアバウトに、たとえば外角とか。もちろん、2ストライクに追い込んだら、隅の方にボール気味に狙ったりするんですけど。一番は強い球を投げる」
その強い球を投げるために、どのような工夫を凝らしているのか。オリックスをパ・リーグ制覇に導いたエースは続ける。
「投げ始めからタイミングをとる。(構えて)左足を引いたところから、上半身と下半身のタイミングを合わせて投げるようにしています」
「(練習時に意識しているのは)とにかく力を抜くこと。立った時の重心の位置を大事にしています。踵に体重が乗っていないか、つま先体重になっていないかとか。それは投げる時も同じで。一番、重心を感じるのは足の裏」
さらに、リリースの意識についても胸襟を開く。
「僕はぎゅっと握るのではなく、自然に離れていく感じ。それは緩むことではない。ただ、ボールが自然に(手から)ストンと飛んでいく感じ。そういう感覚の時の方がファールをとれたり、空振りをとれたりします。グッと投げ入れた感じがする時は、意外とシュートしたりして、質の良い真っ直ぐにならないというのが多いです」
言うは易く行うは難し。山本だからこそ高次元に操れる感覚、技術とも言えそうだが、日本を代表する右腕は最後に、アマチュア投手にこうアドバイスを送った。
「速い球を投げようとしすぎるのもダメ。速い球を投げようと、抑え込んでやろうと思ったら、身体が前に出てしまう。手が遅れるというかついてこない。だから、もっと優しい気持ちで投げること。集中するし、熱くなるけど、優しい気持ちで投げること。(ギアが)入るけど、入れ切ってはダメ。あんまり抑えてやろうとか、そういう気持ちが出過ぎるとよくない」
普段の自分について問われた山本は「優しい気持ちが10です」と満面の笑み。その気持ちを揺さぶって、「山本攻略」を実現する球団、打者は現れるか。気が早いかもしれないが、来季の開幕が待ち遠しい。
野球トレンド研究所
- 配信:DAZN
- 配信日:毎週月曜
- MC:トクサン、アニキ、ライパチ
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