シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が、日本時間15日に自身のツイッターを更新。7月5日開幕に向けて動き出したという報道を受けて、新型コロナウイルスが終息していない状況でのプレーに不安な思いを口にした。
開幕が延期しているMLBだが、30球団のオーナーは7月5日開幕に向けた案を承認し、現在は選手会に提示されて協議を続けている。
この報道を受けてダルビッシュは「MLBの開幕が近いという噂があるけれど、噂がどこから出ているかわからんけど『この状況で身を削ってみんなに夢を与える』風に無理に持っていって、選手がプレーしなければいけない状況に持って行こうとしている気がする」と綴った。
またダルビッシュは、プレーする選手としての不安、現場にいない人たちとの違いについても語った。
「現場にいる人以外はリスクはほぼない。「夢や希望」をうたって自分や家族への健康への不安から拒否する人たちが悪人になってしまうような状況は避けてほしい。チームでプレーするということは濃厚接触だらけになる。実際プレーすることに不安を感じている選手は結構多いらしい」
「結局どうしてもプレーして欲しい人たちはリスクが選手に比べて極めて低く、お金は儲けられる人たち。選手やその家族を「美談」をつかって逃げられないように盾にしようとしているようにしか感じられません」
さらにダルビッシュはMLBでプレーする選手たちを『闘犬』に例え、自分や家族を犠牲にしてプレーする選手や現場スタッフのことを蔑ろにされていると訴えた。
「MLBの選手たちは闘犬とほぼ同じ状況だと思う。リスクのない、お金を儲けたい人たちが外から騒いでいる。実際に自分や家族を犠牲にして戦うのは選手や現場スタッフ。クラブハウスとか飛行機とか密どころじゃないからな」
当然ながら、選手間で考え方も違うが、プレーする選手は『英雄』として称えられ、家族の健康への不安という正当な理由でプレーを拒否する選手を否定するようなことは起きてはならないと主張した。
「独身、または結婚していても子供がいない人はプレーしたい人多いと思う。ただそういう人たちを英雄的な感じに仕立て上げられると思うし、それにより参加しなかった選手は叩かれる。それにより理由が「家族の健康への不安」と正当な理由なのにも関わらず後ろ指を差すことが正当化されてしまう」
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