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【コラム】高橋優貴とメルセデスが中日戦先発…巨人Vへ「中5日・中4日ローテ」で一戦必勝|プロ野球

【コラム】高橋優貴とメルセデスが中日戦先発…巨人Vへ「中5日・中4日ローテ」で一戦必勝|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】セ・リーグ2位の読売ジャイアンツ(巨人)は、9月10日からの2連戦で中日ドラゴンズと対戦する。報知新聞社・片岡優帆記者に注目選手を挙げてもらった。
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セ・リーグ2位の巨人は10日から中日との2連戦に臨む。本拠地・東京Dでの試合は8月26日の広島戦以来2週間ぶり。高橋優貴、メルセデスがともに中5日で先発マウンドに上がる。

チームは9月に入って1勝4敗3分け。現在7試合勝利がない。それでも9日のDeNA戦(横浜)は3点ビハインドの9回2死三塁から4連打で同点に追いつき、その裏は無死一、二塁のピンチで救援陣が踏ん張って今季15度目の引き分け。原監督は「価値ある引き分けが多いね」と負けなかったことをプラスに受け止めた。投手・野手が見せた執念の粘り、良い流れを次につなげていきたい。

10日の中日2連戦初戦に先発する高橋は、ここまでリーグトップタイの10勝(3敗)、防御率2・72。今季の中日戦は3戦3勝、20イニングで被本塁打なし、防御率0・45と好成績を残している。前回登板4日の阪神戦(甲子園)はチームはサヨナラ負けしたが、中5日で6回100球、3安打2失点と好調を維持。原監督も「良く投げてくれた」とたたえていた。

11日の中日戦2戦目に先発するメルセデスは今季7勝1敗、防御率2・38。現在自身5連勝中と抜群の安定感を誇る。中日戦は1試合の先発で、8月14日(東京D)に5回1失点で白星を挙げた。前回登板5日の阪神戦(甲子園)はチームは引き分けだったが、中4日で5回無失点。今回は19年シーズンに並ぶ自己最多タイの8勝目を目指す。

巨人は8月25日・水曜日の広島戦(東京D)に先発した直江大輔が翌26日に出場選手登録抹消。これにより先発ローテーションは5人となった。6連戦が続く日程の中で、首脳陣は「6人目の先発」を2軍から補充するのではなく、5人で「中5日、中4日ローテ」で回すことを選択した。

翌週8月31日・火曜日のヤクルト戦(岐阜)はメルセデスが前週からそのまま中6日で先発した。9月1日・水曜日のヤクルト戦(京セラD)からは菅野智之、山口俊、戸郷翔征、高橋がいずれも中5日で先発。同5日、日曜日の阪神戦にメルセデスが中4日で先発して好投した。

今週の6連戦も7日からのDeNA3連戦(横浜)はいずれも中5日で菅野、山口、戸郷が先発。中日2連戦も高橋、メルセデスが中5日で先発し、12日・日曜日の広島戦(マツダ)は首脳陣が菅野の中4日での先発を検討している。

日本のプロ野球は月曜日に試合がないことが多く、火曜日から日曜日までの6連戦という日程が基本線。そのため先発投手6人を中6日の等間隔で回すチームが多い。原監督はそんな球界の「常識」がある中で、以前から「理想的には中5日、そして火曜日に投げた人が中4日で日曜に放るのが理想にはある」と掲げていた。「中5日が嫌だって言うヤツは先発投手やめさせるよ。そんなものは変えていかなきゃダメだよ」と話したこともある。

チーム内には中5日は当たり前、中4日もあり得るという考え方が浸透していて、先発陣は原監督の期待に応えようとコンディション調整にベストを尽くしている。宮本投手チーフコーチも「全員でやっていくしかない。攻めることも忘れずにやっていきたい」と先発、リリーフ一丸となって一戦必勝で戦う方針を示している。

巨人はレギュラーシーズン残り35試合。首位・阪神を2ゲーム差で追い、ヤクルトも含めた上位3チームの激しい優勝争いとなっている。10日からの中日2連戦は高橋が大野雄大、メルセデスが柳裕也と投げ合う予定。好調の両左腕に大きな期待がかかる。(報知新聞社・片岡優帆)

文・片岡優帆

1985年11月28日生まれ。35歳。神奈川県相模原市出身。2008年に報知新聞社に入社後、巨人、DeNAなどを取材。巨人担当は通算12年目。

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