3月2日からオープン戦が開幕する。新シーズン開幕を前に一軍入りを目指す選手たちにとっては最後のアピールの場となる。
そこでDAZN NEWSでは、活躍が期待されるセ・リーグ6球団の注目すべき若手たちにフォーカス。秋広優人内野手(巨人)、佐藤輝明内野手(阪神)、根尾昂内野手(中日)、牧秀悟内野手(DeNA)、栗林良吏投手(広島)、木澤尚文投手(ヤクルト)を紹介していく。
読売ジャイアンツ
秋広優人内野手(背番号68|右投左打|1年目)
今春、巨人のキャンプで最も話題となったのは、身長2メートルを誇る新人・秋広優人だろう。東京の二松学舎大付高では甲子園出場こそないものの(1年夏甲子園はベンチ外)、通算23本塁打を放ち、投げても最速144キロを計測するなど投打で注目を浴びた大型内野手だ。
昨秋ドラフト5位で入団し、春季キャンプは二軍スタート。しかし二軍宮崎キャンプで猛アピールに成功し、2月14日からの一軍那覇キャンプのメンバーに大抜擢された。その後の練習試合でも2打席連続二塁打を放つなど、日に日に存在感を増している。
注目は何と言ってもその体格から繰り出す長打力だ。もしも秋広が開幕スタメンの座を勝ち取れば、高卒野手としては王貞治以来、62年ぶりの快挙となる。結果が求められる巨人だけにハードルは高いが、期待したくなる選手だ。
阪神タイガース
佐藤輝明内野手(背番号8|右投左打|1年目)
昨秋、大学No.1スラッガーとしてドラフトの目玉だった佐藤輝明。兵庫の仁川学院高時代は無名の存在も、近畿大入学後に頭角を現した。1年春からレギュラーの座を掴むと、リーグ戦通算81試合で打率.288、14本塁打、69打点をマークし、2度のMVP、3度のベストナインに輝いた。また14本塁打は二岡智宏(現・巨人三軍監督)が近大時代にマークした記録を塗り替え、リーグ新記録を樹立した。
昨秋ドラフト1位で入団すると、春季キャンプは一軍スタート。紅白戦や練習試合ではその打力を遺憾なく発揮し、初の対外試合となった北海道日本ハムファイターズ戦では、第2打席で右翼ポール際への「1号弾」も放った。広島東洋カープ戦では昨シーズンの新人王・森下暢仁からも二塁打を放つなど、7戦連続安打もマーク。オープン戦で一軍主力投手の投球をとらえ、開幕スタメンをつかみ取れるか。
中日ドラゴンズ
根尾昂内野手(背番号7|右投左打|3年目)
中学時代からその名を轟かせ、大阪桐蔭高では2年春・3年春・3年夏と3度の全国制覇を経験。2018年ドラフト1位で4球団競合の末にプロ入りした根尾昂も、今年で3年目のシーズンを迎える。
1年目はウエスタン・リーグで108試合に出場し、最多の444打席に立つなど多くの出場機会を与えられた根尾だったが、打率.210・OPS.564・リーグワーストの127三振とプロの壁に苦しんだ。シーズン終盤に一軍初昇格を果たすも、初安打はならず。2年目は出場機会を求め外野手にも挑戦。ウエスタン・リーグ71試合で打率.238・OPS.637とわずかながら成績を上げ、8月には待望の一軍初安打を記録した。しかし一軍では打率.087・23打数2安打と力を発揮できず、定着はできなかった。
今シーズンはポジションを遊撃手一本に戻し、春季キャンプからアピールを続け、ここまでの対外試合7試合で打率.318・22打数7安打(2月26日時点)と好調をキープしている。ライバルである京田陽太は入団以来4年間レギュラーを守っており壁は高いが、オープン戦の結果次第では開幕スタメンを奪いとる可能性もある。
横浜DeNAベイスターズ
牧秀悟内野手(背番号2|右投右打|1年目)
三浦大輔新監督のもと、新たな船出となったDeNAは、ドラフト2位ルーキーの牧秀悟に注目だ。長野の松本第一高では甲子園出場はなかったものの、中央大では1年春から遊撃レギュラーを掴んだ。3年春からは二塁を守り、4年間で通算71試合出場・打率.278・3本塁打・45打点をマークし、ベストナイン3度、首位打者、MVPを獲得した。また、3年時には侍ジャパン大学日本代表に選出され4番にも座るなど、大学屈指のスラッガーへと成長した。
昨秋ドラフトでは1位候補との声もあったが、2位でDeNAに入団。春季キャンプでは一軍スタートをつかみ取り、実戦初打席ではいきなり左翼席への一発を放つなど、持ち味の勝負強さを発揮した。ここまでは本職の二塁に加え、一塁、三塁、DHで出場を重ねている。チームは外国人選手の来日が遅れているが、牧にとってはチャンスでもある。オープン戦でアピールし、開幕スタメンを勝ち取りたい。
広島東洋カープ
栗林良吏投手(背番号20|右投右打|1年目)
昨シーズン、森下暢仁が新人王を獲得した広島には、今年も新人王候補右腕がいる。社会人No.1投手としてドラフト1位で入団した栗林良吏だ。愛知黎明高時代は2年夏の準優勝が最高で、当時は遊撃手として出場していた。エースとして迎えた3年夏は5回戦で敗れ、甲子園出場はなし。
名城大1年春から登板し、敢闘賞・新人賞を獲得。その後も敢闘賞、最優秀防御率のタイトルを獲得する活躍を見せ、通算32勝をマークした。プロ志望届を出すも指名がなく、社会人野球の名門・トヨタ自動車に入社。1年目から主戦投手として都市対抗準優勝、日本選手権でも好成績を収め、JABA代表として出場したアジア・ウィンターリーグ・ベースボールでは優勝に貢献した。
春季キャンプでは一軍スタートし、初実戦となった17日の巨人との練習試合で1回無失点の好投。23日の中日戦でも1回無失点に抑え、ストレートの最速は150キロをマークした。先発・中継両方で期待できる右腕が、オープン戦を経てどのポジションを勝ち取るのか、注目だ。
東京ヤクルトスワローズ
木澤尚文投手(背番号20|右投右打|1年目)
ヤクルトで注目したいのは、大学時代から明治神宮球場で活躍を見せてきた木澤尚文だ。慶應義塾高時代は右肘の故障もあり、甲子園出場はなし。慶應義塾大進学後は故障が癒えた2年春からリーグ戦に登板し、3年秋には明治神宮野球大会優勝に貢献した。4年間で通算23試合・7勝・防御率2.98をマークし、81.2回で103三振と高い奪三振能力を誇った。
1年目の春季キャンプから一軍スタートを掴むと、第1クールからブルペン入りするなど猛アピール。実戦初登板となった21日の東北楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合では、最速151キロを計測し2回1安打無失点・1奪三振・2四球。走者は許したものの、2度の併殺でピンチを切り抜けた。先発ローテーション入りが期待される155キロ右腕が、オープン戦でどんな投球を見せてくれるのか、期待が高まる。
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