今季の巨人はリリーフ陣に不安を抱えており、特に左のリリーバーは高梨雄平くらいしか計算できるのが投手がいない。今村信貴も登板数こそこなしているが、防御率は4点台半ばと全幅の信頼を寄せるまでには至っていないのが現状だ。
そこで巨人は5日、救援の底上げを図り、サンディエゴ・パドレスを自由契約となったイアン・クロールを獲得。新助っ人左腕は、どんなピッチャーなのだろうか。
クロールは高校時代からスカウトの目に留まる存在で、ドラフトでも高順位での指名が予想された。しかし、実際には2009年に7巡目(全体213位)という下位指名でオークランド・アスレチックスに入団。ちなみにこの時、クロールより9番先にパドレスから指名された選手が、2015~17年に巨人でプレーしたマイルズ・マイコラスだった。
マイナー時代は主に先発投手として投げ、2011年には有力誌『Baseball Prospectus』の若手有望株ランキングで89位に選出されたクロールは、2013年の開幕前に三角トレードでワシントン・ナショナルズに移籍し、同年6月にメジャーデビュー。このトレードでは5人の選手が動き、その中には今季ヤクルトでプレーするA.J.コールも含まれていた。
メジャーでは主に救援投手として起用され、ベストシーズンの16年にはアトランタ・ブレーブスでチーム2位の63登板とブルペンを支えた。その後はジャーニーマンと化し、MLB歴7年で4球団を渡り歩き、通算で243登板・8勝6敗1セーブ・防御率4.49の記録を残している。
コンパクトな腕の振りが特徴的なクロールは、狙って三振が奪えるパワー系の投手。メジャー通算の奪三振率は8.45と、1イニングにほぼ1つの割合で三振を奪っており、今季も3Aで25.1回を投げて33奪三振を記録している。
持ち球は常時150km台を計測するストレートに、変化球はチェンジアップ、カーブ、カットボールを操る。特にカーブとカットボールは三振を狙いに行くウィニングショットとして効果的で、全三振の65%以上をこの二球種で奪っている。
今の巨人に足りない左のパワー系は大きな魅力。果たしてクロールは日本野球に順応し、原辰徳監督の助けになる働きを披露することができるだろうか。背番号「65」のデビューが待ち遠しい。
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