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【CSインタビュー】大混戦パ・リーグを制したオリックス。飯田哲也氏が語るファイナルシリーズの見どころは?|プロ野球

【CSインタビュー】大混戦パ・リーグを制したオリックス。飯田哲也氏が語るファイナルシリーズの見どころは?|プロ野球(C)球団提供
【プロ野球 インタビュー】10月12日に2022 パーソル クライマックスシリーズ パのファイナルステージが開幕。DAZNで解説を務める飯田哲也氏に話を伺った。
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10月12日に2022 パーソル クライマックスシリーズ パのファイナルステージが開幕する。今シーズンのパ・リーグは、一時、3チームがゲーム差なしで並ぶなど、まれにみる大混戦となった。接戦を制して最終日に王座に輝いたのはオリックス・バファローズ。2連覇を達成した王者が、ファーストステージを勝ち上がった福岡ソフトバンクホークスと対戦する。

DAZNで解説を務める飯田哲也氏に、混戦パ・リーグの締めくくりとなるクライマックスシリーズファイナルの展望を伺った。(取材は10月5日に実施)

オリックスとソフトバンクの明暗を分けた投手力

──今シーズンのパ・リーグはまれに見る大混戦でした。

最終日は、明暗別れる試合となりました。ホークスについては残念というか、不甲斐ないというか。もちろん、選手たちはかなりのプレッシャーを感じて戦ってきたと思います。ケガ人やコロナの影響で苦しい戦いをしながらも、ここまで戦ってこれたのは、ホークスだからでしょう。しかし後一歩及ばなかったことも事実。残念ながらそれが今の実力です。

一方のオリックスは、シーズン序盤に吉田正尚ら主力がいなくて、途中でコロナもありました。昨年の本塁打王であるラオウ(杉本裕太郎)も打てず、打線のポイントゲッターがいなくて、かなり厳しいスタートでした。それでも最大11.5ゲーム差をひっくり返せた要因は、エースの山本由伸を中心とした投手力でしょう。

──おっしゃるように、山本由伸投手は2年連続の投手四冠に輝きましたし、先発投手がいい成績を残しました。

やはりオリックスといえば、投手力です。そこで崩れないのが大きいですよね。山本だけではなく、宮城大弥投手は2年連続2ケタ勝利。田嶋大樹投手は2ケタに乗りませんでしたが、防御率2.66と安定した投球を見せました。山岡泰輔も戻ってきて、貯金こそ作れませんでしたが、防御率は2.60ですし、ほとんどの投手がゲームを作ってくれます。

打線も吉田だけでなく、去年でいえばラオウ。今年は中川圭太、頓宮裕真らが結果を残しました。投打の底上げができているように見えますね。

──ある意味オリックスの優勝は必然的なものだったと?

いいえ。今年は偶然的な要因も多いと思います。11.5ゲーム差離された時に、頭ひとつ出ていくチームが現れなかったことが、オリックスに有利に働いたと思います。

シーズン序盤は楽天、それから西武やホークスが首位になりましたが、どのチームも抜け出せなかった。一方でオリックスは着実に勝ちを積み重ねて、気づいたら首位に並んでいました。

そもそも、5位になりましたがロッテも終盤まで優勝が狙える位置にいました。つまりはどこが勝ってもおかしくないシーズンだったなと。その中で最後の最後でオリックスが、持ち味の投手力で勝ったという印象です。逆にホークスは、投手力の部分であと1人、2人足りなかったなと思いますね。

──特にソフトバンクは、終盤に魔の11連戦を戦うなど苦しいシーズン終盤でした。

11連戦もきつかったと思いますし、ホーム最終戦が終わってから最終戦までのビジター連戦もきつかったはず。頻繁に移動して、試合して、選手の疲れはピークだったと思いますよ。

その中でやはり投手の部分が勝敗を分けたと思います。軸となる千賀滉大、東浜巨、石川柊太なんかは、どこかでもう1勝できていたでしょうし、そうしなければいけなかった。一方で若手は大関友久が出てきて、期待がありましたが、途中で離脱。最後に戻ってきてくれてよかったですよ。板東湧梧も次に期待できるシーズンになりました。しかし、全体的に見て後一歩足りなかったという印象です。

結果論かもしれませんが、結局は11連戦最後の直接対決で3連敗したことが痛かった。あれでホークスは嫌な雰囲気になり、逆にオリックスはノっていった。今シーズンを象徴する3連戦だったと思います。

両チームともに落とせない初戦が最大の見どころ

20221011_NPB_orix_YOSHIDA(C)球団提供

──もつれにもつれたペナントレースも終わり、いよいよクライマックスシリーズが始まります。ただ、今の話にもあるように投手力あるオリックスが、レギュレーションを考えても有利かなと思うのですが?

CSはペナントとは別の試合になります。当然、レギュレーションを考えると上のチームが有利ですが、気分的には下から勝ってきたチームの方が楽ですよ。2位や3位なので負けて元々という気持ちで臨むでしょう。さらに試合に勝って、勢いに乗ってファイナルに上がってきています。短期決戦は勢いが大事なので、勢いの面は下から勝ち進んだチームが有利な部分だと思います。

一方、オリックスは、シーズン優勝しているから、日本シリーズに出ないといけない。去年の借りを返さないといけないと思っているでしょう。さらに10日間ほど実戦から離れてしまう。レギュレーション的に有利な部分もありますが、メンタルやコンディションは少し心配ですよね。

──CSファイナルの注目ポイントはどこになるでしょう?

間違いなく初戦ですね。オリックスはエース・山本が投げるでしょうし、ここで負けるとは考えていない。だからこそ下のチームは、ここで勝てればかなり大きいですよね。勝ち上がったチームも4戦目にはエースが投げられる。そう考えるとどちらのチームも、1戦目に勝利することがポイントになると思います。おそらく初戦に勝ったチームが、その勢いでいってしまうのかなと思いますね。

──となると、オリックスのキーマンはやはり山本投手ですか?

山本はやってくれる前提です。なので、キーマンと言われると、山本ではなくて宮城や田島になるでしょう。山本で勝つにしても負けるにしても、2戦目や相手のエースが投げるであろう4戦目がかなり大事になります。そこで宮城や田島がどんな投球をできるか。彼らが勝てば、もうオリックスが勝ちますよ。

──一方で打線のキーマンは?

投手と同じで、吉田はやってくれる。ただ、彼へのマークは相当厳しいものになるでしょう。そうなると脇役たちの活躍が必要ですね。先ほど挙げた中川や頓宮も注目ですし、やはり宗佑磨、福田周平らの活躍も大事です。吉田の前にいかにランナーを出すか、吉田が打てなくてもそのランナーをどう返すか。そこがオリックスの見どころの1つです。

──混戦パ・リーグの締めくくりとなるCS。どのチームが抜け出すか、楽しみですね。

短期決戦は主役に打たれてはいけない。オリックスは吉田、ホークスは柳田悠岐。彼らが打つとチームが乗っていきます。守る側は、そういう選手に絶対打たれてはいけませんし、だからこそ脇役たちがどう活躍するか。そういう部分に注目して観ると面白いでしょうね。

インタビュー= 川嶋正隆

1986年5月9日生まれ、福岡県福岡市出身。大学卒業後に携帯サイト『超ワールドサッカー』でライター兼編集者として勤務。2018年からフリーライターとしての活動を開始し、2020年からは念願かなってDAZN NEWSでプロ野球を担当している。

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