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【コラム】31日開幕「1番・左翼」有力の巨人・オコエ瑠偉 15年夏甲子園準決勝以来の再戦から第二の野球人生始まる|プロ野球

【コラム】31日開幕「1番・左翼」有力の巨人・オコエ瑠偉 15年夏甲子園準決勝以来の再戦から第二の野球人生始まる|プロ野球(C)産経新聞社
【プロ野球 コラム】2023年の開幕戦で中日ドラゴンズと対戦する読売ジャイアンツ。報知新聞社・中野雄太に巨人の注目選手を挙げてもらった。
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チームスローガン「奪回~GIANTS PRIDE 2023~」を掲げ、11年ぶりの日本一を目指す巨人。いよいよ31日の中日との開幕戦(東京ドーム)から、その挑戦の幕が開ける。新たな布陣を組んで挑む中で、最も注目されるのが昨年12月に行われた現役ドラフトで楽天から移籍してきたオコエ瑠偉外野手(25)だ。「1番・左翼」でのスタメン出場が決定的となっている。

目の前に立ちはだかる相手先発は同学年で高校時代のライバル・小笠原。昨季自身初のシーズン10勝を記録した東海大相模出身の左腕とは、2015年夏の甲子園準決勝で対決した。7点を追う8回に二ゴロに打ち取られ、関東第一は敗退。涙を飲んだ。その後のU18日本代表ではチームメート。同年のドラフト会議でともに1位指名でプロの世界に入ったが、ここまで公式戦での対戦はない。

「あいつはもっと早くから1軍に定着して1軍の舞台でやっていましたし、自分もいろいろありましたけどここまで来られた。スタメンで出られれば対戦できるということで、すごい楽しみです。プロに入って一回だけ(宮崎)フェニックス・リーグか何かでやっただけなので、お互いその時に比べたらレベルの高い勝負ができる。しっかり準備していきたいと思います」

どん底からはい上がってきた。1軍戦6試合の出場に終わった昨年。オフに戦力外通告を受けた場合は現役を引退する覚悟を決めていた。「正直に言うと、野球を辞めようと思っていました。10月、11月、12月と練習は自分でしていましたけど、もう野球をやれないんじゃないかと思っていました。心境的には半分、気持ちが切れている部分がありました」。家族にも引退の意思を伝えていた。

地獄のような日々を過ごしていた中で迎えた12月9日。出場機会の少ない選手の移籍活性化を目指す現役ドラフトが初めて開催され、巨人への入団が決まった。「最後は楽天の優しさというか。そういったもので野球を続けられることになりました。ジャイアンツに決まってからは来年もできるんだという気持ちになりましたし、より向上心が出てきました」と再び情熱の炎が燃え上がってきた。

「心機一転というか。今までのネガティブな部分は忘れてルーキーと同じような気持ちでやろう」と臨んだ今春のキャンプ。実戦が始まった2月中旬から徐々に頭角を現してきた。13試合連続安打を放つなど存在感をアピールし、オープン戦の打率も3割1分。原監督は「やっぱりケガをしていないのが大きいですよね。デッドボールを食らってもファイターですしね。うちにはいないタイプ、精神ですよね」と評価する。

世代屈指の身体能力を誇り将来を嘱望されたが、度重なる故障などで辛酸をなめ続けてきたオコエ。しかし、今年は春季キャンプを3年ぶりに〝完走〟。万全の状態に体を仕上げ、臨戦態勢は整った。「いろんな選手がいますし、新しい環境で練習までの入りとかも全然違いますし、すごく何においても刺激がある。いつまでもこの気持ちでいたいというのはあります」。プロ8年目の開幕を目前にした今、熱くなっている。

「ここまで前を見ずにというか。その日その日を大事にやってきて、1軍にいられるのかなと思います。また1軍の舞台でプレーできるのはすごくワクワクしますし、楽しみです。それと反対でプレッシャーや緊張する部分もあるんですけど、そういった感情もコントロールしていければいいなと思います。やるからには自分も上を向いて、上を目指してやっていきます」

オコエの覚醒を信じる。その先に、V奪回がある。
 
文・中野雄太(スポーツ報知)
 
1990年5月17日生まれ。32歳。静岡県静岡市出身。2022年に報知新聞社に入社。同年11月から巨人担当。

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